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一度は書いとこう、ビートルズの話

バイクについても、ロック・ポップス全般についても、その他の趣味のガンダムや野球についても、ガチ勢に突っ込まれるとタジタジになってしまう程度の知識ですが、ビートルズについてだけはソコソコ語れると思います。知識を蓄えていったというより、30年以上聴いてりゃ誰でも詳しくなるわなという話ではありますが。

そこで、一度はビートルズについて書いてみようかなというのが今回の趣旨です。思うこと、だらだら書きます。

最初にビートルズを聴いたのは中学生の頃で、友達のお父さんだかお母さんがレコードを全部持っており、1枚ずつ借りてはカセットテープにダビングしてオリジナル・アルバムをコンプリートしました。

そしてその当時は(今から30年以上前です)、ビートルズのオリジナル・アルバム+シングル曲が網羅されたパスト・マスターズ1&2が満を持してCD化されたという時代です。さらにジョン・レノンの映画「イマジン」も公開されてちょっとしたビートルズ・ブームだったんです。

当時のパンフレット(ボロボロです)

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今思い出しましたが、カセットやCDでビートルズを能動的に聴いたのは中学生からですが、ポンキッキで流れまくっていたので割と”予習”してましたね。後になってテープを聴きながら「これもビートルズの曲だったんだ」と思ったもんです。

私もけっこうなビートルズファンですが、中にいても感じるのはビートルズ・ファンの一部は、他のアーティストのファンとはちょっと違った雰囲気の人たちがいると感じています。

私の感覚では、世の中に山ほどロック、ポップス、あるいは音楽全般色々あるんだから色々とあっちをかじって、こっちをかじって楽しんだ方がトクだというものがあるんですが、ビートルズ原理主義とでもいいましょうが、ビートルズに集中しすぎる人がいるように感じます。

また、私はバンド活動も細々と趣味として続けているのですが、ライブ会場でたまに見かけるビートルズのコピーバンドというのも独特で、4人と同じ服装、同じ楽器を揃えた超コピーバンドが多いというのも、他のバンドにはない特徴です。ギター担当、ドラム担当というのではなく、彼らの場合はジョン・レノンの役、リンゴ・スターの役みたいな考え方のようです。

別にそれが悪いとは言いませんが、私の考えとは違いますね。

思い出しましたが、ファンというより信者的な人も多いように感じます。以前ライブでジョン・レノンの曲を演奏した後、MCでレノンの曲は大好きだけどもしレノンが学校や会社にいたらウゼぇよな、みたいな話をしたら観客の一人がキレて難儀したということがありました。(だって、ウゼぇでしょ。多分。)その場はライブバーの強面マスターがその観客をつまみ出してくれて事なきを得ましたが、信者めんどくせぇ。

ビートルズのロック、ポップスに与えた影響は大きいですから、ビートルズっぽい音楽だと言われているものもたくさんあります。

ただ、「ビートルズっぽい」というテーマで書かれているネット上の文章を漁ってみても、なかなか芯を食ったものに巡り会えません。ビートルズのフレーズをオマージュしている曲をとりあげるとか、ちょっとビートルズに似ている曲を紹介するとか。そういうんじゃないんだなあ、私が読みたいのは。

音楽っていうものは耳と体で感じるものですから、その感じがビートルズっぽいのはこのアーティストだという話を読みたいですし、そういう音楽を知りたいです。

ちなみに私がビートルズっぽいと感じるのはユニコーンですね。全員歌って曲を書くとか、そういう共通点を言っているのではありません。ビートルズ感を感じられるとしか言いようがないんですが、ビートルズっぽいです。一旦解散する前に出た「スプリングマン」も「アビイ・ロード」っぽいです。

言葉にして説明するのも野暮ですが、テキストという性質上仕方ないので言葉にしてしまうと「何でもかんでもやりたいことをどんどんやるので、アルバムごとに色んなカラーがあり、それでいてどのアルバムもユニコーンらしいなと感じられる。」そこがビートルズっぽいんだよ、となります。そういう意味では、プライマル・スクリームなんかも、とてもビートルズっぽいです。

ビートルズは公式曲の他にも膨大な音源が存在し、その中には小さな箱でライブを演ってた頃だったり、デッカのオーディションのテイクだったり、音質は悪いものの熱すぎる演奏を楽しめるものが少なくないです。

今は普通にCD化されていて普通に買うことができるんですが、私が中高生の頃はいわゆる海賊版で手に入れて聴くというのが普通でした。もちろんアナログレコードで、ジャケットはひどいものだと白黒コピーみたいな紙が貼ってあるだけみたいなものもありました。

しかもお金がありませんから、レンタルレコード屋の友&愛でレンタル落ちのやつを買って聴いていた思い出があります。

そのしばらく後になって「アンソロジー」が出た時は嬉しかったですねえ。今まで聴いたことのない音源を大量に、しかも公式のCDでたっぷりと聴けるんですから。

中学生当時は動くビートルズを見るチャンスも少なく、「ヘルプ!」の映画のレーザーディスクを持っている友達の家に通ったりしていたものです。

テレビで武道館コンサートの放送があったんですが、もちろんビデオに録画して何度も繰り返し観ました。番組の冒頭部分は山口美江の進行で、当時のコンサート前の警備の様子などのVTRや、記者会見の映像、ビートルズを撮影した写真家の浅井慎平のインタビューなどが流れるという構成でした。

そしてビートルズを乗せていると思われる車がものものしい警備の車に囲まれて道路を走る場面で流れた「ミスター・ムーンライト」に妙にテンションが上がったことを思い出します。

肝心の演奏は、今見るとかなりひどい出来ですけどね。いくらなんでも粗すぎです(笑)。でも、セットリストはすごく良いです。このリストで充実したライブ演奏だったらどんなに素晴らしかったことか。

ステージの右端にオルガンが用意されていたのに誰も弾かないとか、マイクがズレてズレて、せっかく日本に来てくれたのにシッカリしてくれよ!とか、色々残念な回を収録したビデオなんですよね。いや、それでも数え切れないほど観まくりましたけどね。「彼氏になりたい」「ベイビーズ・イン・ブラック」はなかなかの名演だと思います。

(今の時代ではYouTubeで前座のドリフターズまで観られるんだから、有り難いことです。)

最後に、あったなあコレ。当時はビートルズなんて知らなかったけど。アニメっていうよりテレビマンガっていう呼び方をしていた頃ですねえ。

子供だったので、とりあえずテレビマンガだったら見るという感じで見ていたような気がしますが、面白いと思った記憶はないです。でも、マンガの最後にちょっとオシャレなムービーつきでビートルズの曲っていう構成はナイスですね。さすがにYouTubeでもあんまり数は見られないです。

時系列もメチャクチャでごった煮みたいなテキストになりましたが、とりあえずビートルズについて一度語っておきました。

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