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The Hudsucker Proxy

コーエン兄弟による5作目の作品。コメディーだ。
ある日好営業であったハッドサッカー社の社長が会議中に自らの命を絶ってしまう。
規約によって会社の株が市場に開放されることを恐れる重役たちは、自社株買いを行う為に株価を暴落させる策略に乗り出す。
ハッドサッカー社の郵便室に新たに雇われた愚鈍な青年を新社長に拵えることで、会社の信頼を落とす計画を立てるが…。

強烈すぎる世界観!
登場人物はヒステリックでハイトーンにガミガミと主人公に怒鳴り散らす。びくびくと怯える主人公の間抜け面がバカバカしくて可愛らしい。

年越しを迎えるニューヨークはクセの強いキャラクター達と些かメリハリの効きすぎた独特な演出によって、まるで実際には存在しないお伽話の世界かのように映る。

ニューヨークを美しく白く染める雪と、ちょこっと安っぽい奇跡。
ほっこりしてしまう暖かいエンディングは、クリスマスが近づく度に感じる胸の高鳴りを感じさせてくれる。ホットミルクを片手にブランケットにくるまりながら見たくなる様な作品だ。(おそらく7月末はこの作品にとってのベストタイミングではなかった…)


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