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イスラム諸国はイスラエルに怒っているか

イスラエル・パレスチナ紛争についての報道が連日続いており、報道がいちいち偏向しているが故に、私はそれをせっせと修正しているわけですが、今日はイスラム諸国がイスラエルに対してどのような対応をとっているかについて解説します。

先日、イスラム諸国で結成されているイスラム諸国会議(OIC)がこの問題についててオンラインで外相会合を行いました。

それについて日経は「イスラム協力機構、ガザ緊迫でイスラエルを非難」という記事を出しました。冒頭には次のようにあります。

イスラム圏の56カ国とパレスチナが加盟するイスラム協力機構(OIC)は16日、オンラインで臨時の外相会合を開き、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を「最も強い言葉で非難する」などとする共同声明を採択した。

この記事は朝日や毎日が常日頃やっているような「偏向」とまではいかないのですが、主旨を理解し損なった結果、間違った印象を与える記事になってしまっていることが残念です。私はこの記事を書いている日経の木寺さんという記者のことはわりと評価しているのですが、この記事に関しては評価できません。

この記事のどこが問題かは、OICの共同声明

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