見出し画像

「日本で増加するイスラム教徒」をどう報じるか

読売テレビが「日本で増加するイスラム教徒 大阪の片隅で…『ニシヨドスタン物語』」という番組を放送したそうです。

放送したのは昨年の12月。私はさきほど、この記事を目にしました。

私は東京に住んでいるので、埼玉の蕨市が「ワラビスタン」と呼ばれているのは知っていましたが、大阪に「ニシヨドスタン」と呼ばれる場所があることは初めて知りました。

タイトルにもあるように、日本ではイスラム教徒が増加しています。

増加というか、実態は「急増」です。

記事内にも次のようにあります。

日本に目を向けてみると、1990年にはおよそ3万人だった国内のイスラム教徒人口は毎年増え続け、今では23万人にまで増えている。在日イスラム教徒に詳しい早稲田大学の店田廣文名誉教授に話を聞いた。

早稲田大学名誉教授
店田廣文氏
「日本に働きに来る人が多くなっていることが増加の一番の要因です。日本は安心安全で暮らしやすいため、日本で結婚をして母国に帰らず、そのまま住み続けるという人も多い。人口も10年前の2010年と比べると倍増しています。今、国内のイスラム教徒の数は毎年1割増しのペースで増えているため、将来的には30万、40万になってもおかしくありません。」

毎年1割増。ということは、将来的には30〜40万人どころの話ではないことは明白です。私は2030年までには

ここから先は

2,604字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?