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人の悪口を聞いたら

ご訪問ありがとうございます。
はじめです。

昨日よりちょっとだけ良い人になる日本思想。
今日のテーマは「人の悪口を聞いたら」です。

鎌倉時代に北条重時という人がこんな言葉を残しています。

人の過ちを讒言する者あらんに、其れを聞きて左右無く成敗する事ゆめゆめあるべからず。いかに不思議に思うとも、能く心を静めて、今一方に、是により猶道理やあらんと思いて、両方を聞き合わせて、是非につきて成敗すべし。全く親疎によるべからず。ただ道理によるべき也。

『六波羅殿御家訓』 北条重時 

他人の失敗を告げ口されても簡単に処罰してはいけません。どんなにびっくりしても心を静めて、双方の言い分をよく吟味して判断しなさい。判断の際は好き嫌いではなく、合理的に判断しなさい。

(意訳)

学校でも、職場でも、他人の悪口を聞く機会は必ずあります。
そんな時、あなたはどう対応しますか?

北条重時の言葉によればポイントは2つあります。

  1. 双方に言い分があるはずだから安直に判断しないこと。

  2. 好き嫌いではなく合理的に判断すべし。

悪口や陰口は、有罪ありきの裁判みたいなものです。
ターゲットになった人の意見は聞かず、証拠も不十分なままターゲットの人間性を非難するのが悪口です。

熱くなって反論しても意味がないので無難にスルーしましょう。

悪口、陰口に踊らされず、他人の事は自分の目と心で合理的に判断したいですね。

参考文献
小澤富夫編集・校訂 『増補改訂 武家家訓・遺訓集成』 2003年 ぺりかん社


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