東海地方の石造物⑫:霊山寺五輪塔(伝・平重盛の墓)、宝篋五輪群

名称:霊山寺五輪塔、宝篋五輪群

伝承など:平重盛の墓(五輪塔中央塔)

所在地:静岡県沼津市本郷町 霊山寺

沼津市の霊山寺(りょうぜんじ)は地元では「れいざんじ」と呼び習わされ、はっきりした創建年代は不明であるが、鎌倉時代中期にはその前身となる寺院が造られていたと考えられる。

霊山寺の歴史を物語る鎌倉時代の石塔群が境内墓地には残っており、中でも二メートルを超える巨大な五輪塔が中央に建つ三基の

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京都府内の石造物⑳:泉橋寺五輪塔(伝・光明皇后遺髪塚)

名称:泉橋寺五輪塔

伝承など:光明皇后遺髪塚(南都焼討の犠牲者供養塔)

所在地:京都府木津川市山城町 泉橋寺

「橋寺」の通商で知られる泉橋寺は、奈良時代に行基が開いたと伝えられる古刹である。

境内には重要文化財に指定されている鎌倉時代後期の五輪塔があり、かつては光明皇后の遺髪塚と呼ばれていたが、発掘調査の結果、平重衡による南都焼討の際の犠牲者供養塔であることがわかった。

五輪塔は完形で、

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奈良県内の石造物⑭:石仏寺五輪塔

名称;石仏寺五輪塔

伝承など:なし

所在地:奈良県生駒市藤尾町 石仏寺

生駒市の石仏寺は、文字通り阿弥陀三尊石仏を本尊とする寺院で、伊派の石工・伊行氏の作で鎌倉時代後期永仁二年銘がある。

本尊の石仏は秘仏であるが、境内には他にも石造物が多くあり、中でも本堂の向かって右側に建つ五輪塔は、二メートルを超す大型塔で目を引く。

五輪塔が鎌倉時代末期から南北朝時代頃の作と思われ、完形の端正な五輪塔

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滋賀県内の石造物⑲:玉泉寺層塔、宝塔

名称:玉泉寺層塔、宝塔

伝承など:なし

所在地:滋賀県高島市安曇川町田中 玉泉寺

JR安曇川駅の西方、田中の集落には中世の石造物が多くあり、以前に紹介した田中神社の他に玉泉寺にも多くの石塔や石仏が残されている。

玉泉寺の石塔群は鎌倉時代後期から南北朝時代にかけてのもので、中央にある層塔(二枚目)は鎌倉時代後期、向かって右側の宝塔(三枚目)が鎌倉時代後期、左側の宝塔(四枚目)が南北朝時代の作

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京都府内の石造物⑲:安福寺層塔(伝・平重衡供養塔)

名称:安福寺層塔

伝承など:平重衡供養塔

所在地:京都府木津川市木津宮ノ裏 安福寺

JR木津川駅から北方の木津川方面に少し歩いた所にある安福寺は、平重衡縁の地である。

平清盛の五子で、「本三位中将」の通称で知られる重衡は、一の谷の合戦で捕らえられた後、東大寺大仏殿焼失によって東大寺の僧の怒りを買っていたことによって鎌倉から引き渡され、木津川で処刑されたが、後に重衡を供養するためにこの寺が建

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「承久の乱」は真の武士の世を到来させた(歴史秘話ヒストリア)

坂井孝一『承久の乱』(中公新書)が面白かったので、昨日の歴史秘話ヒストリアを見た。入院初日の夜で、疲れてうつらうつらだったのはご愛嬌。

番組は、後鳥羽上皇vs北条義時の視点で構成されていた。以下、番組の覚書。番組の内容に依拠している。

若き日の北条義時

北条義時は鎌倉幕府2代執権。頼朝の側近・北条時政の次男。肖像画・木像がなく、顔がわからない。
義時は承久の乱の折、幕府方のリーダーとして活躍

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東北地方の石造物⑬:田川五輪塔(伝・田川太郎行文の墓)

名称:田川五輪塔

伝承など:田川太郎行文の墓

所在地:山形県鶴岡市田川 蓮花寺跡

鶴岡市の中心部から南西に行った田川の蓮花寺北端の山間に、田川太郎行文の墓と伝承される五輪塔三基がまつられている。

田川太郎行文は田川郡司を称した奥州藤原氏の家臣で、源頼朝の奥州征伐に際して敗れ処刑された。

五輪塔がある場所は、田川氏の菩提寺の蓮花寺の跡地とされている。

五輪塔は鎌倉時代後期の作と思われ、欠

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滋賀県内の石造物⑱:阿弥陀寺五輪塔、宝塔

名称:阿弥陀寺五輪塔、宝塔

伝承など:なし

所在地:滋賀県高島市新旭町 阿弥陀寺

JR新旭駅からすぐの所にある阿弥陀寺は聖徳太子の創建と伝承され、鎌倉時代後期に中興された寺院で、本堂裏には多くの石造物が建ち並んでいる(石塔群は新旭駅側にあるので、駅から行くと本堂よりも先に石塔が目に入る)。

このうち比較的大型のものは中央の五輪塔(二枚目)と宝塔(三枚目)で、ともに鎌倉時代後期の作で、中興が

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京都府内の石造物⑱:木津惣墓五輪塔

名称:木津惣墓五輪塔

伝承など:なし

所在地:京都府木津川市木津清水

JR木津川駅から十分程歩いた所にある木津児童館の西側に、三メートルを超える大型の五輪塔がある。

かつて木津惣墓にあった五輪塔で、鎌倉時代の正応五年銘がある。

惣墓は中世の庶民の共同墓地であり、この五輪塔はその中心に建てられた惣墓のモニュメント的な石塔であったのだろう。

なお、空風輪は欠損し、現在は別の五輪塔の空風輪が

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「鬼灯」

「鬼灯」
作詞.北村或陽 作曲.宮沢花音


「鬼灯」
作詞.北村或陽 作曲.宮沢花音

恍惚な、朧月夜
7月の貴方の最後

零れ落ちた
首が・・

涙に暮れた
あの感情・・


照らしてく、月明かり
罪人ども 映し出して
もう誰か わからない・・

首を抱え、慄(おのの)く
罪人ども、逃げ出して
もう誰かも わからない。。。


憎悪の中で、責める己
大切な人に 届かない

ここにいると、叫んで
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