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タレント頼みの脱却を目指すヴィッセル神戸

おはようございます。

いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪

新年になり2023年シーズンに向けてJリーグ各クラブが新体制発表会を行っています。
24年シーズンからJ1リーグが20チーム体制になるため、今年はJ2に降格するクラブがわずか1チームのみとなるのでよりシビアな戦いが生まれると思います。
新シーズンにむけて今回は超豪華タレントぞろいの
『ヴィッセル神戸』について個人的に思ったことを書きます。

1.成り立ちと去年の戦績


1997年にJリーグに参戦。
チーム名の「ヴィッセル」は、英語の「VICTORY(勝利)」と「VESSEL(船)」を合わせた造語で「勝利の船出」を意味しておりマスコットが牛なのは神戸にゆかりがある動物のため。

95年にクラブとしてスタートを切ったが直後に阪神淡路大震災が起き、スポンサーが離れるなど問題だらけからのスタートをして今に至るクラブです。

22年シーズンは21年シーズンでリーグ3位となりチームとしてもうまくいっていました。
大方の解説者たちも優勝候補で挙げていたくらい戦力は豊富。

ですがDFの要であったトーマス・フェルマーレンがまさかの退団後引退というところからシーズンが始まり結果として13位でシーズンを終えました。

シーズン中盤でACLでは決勝トーナメント入りをしていたがリーグではまさかの降格圏内の順位だったため、夏に監督交代と補強を行い何とか降格争いからは逃れましたが優勝争いの候補でまさかの順位にどれだけフェルマーレンが必要不可欠な選手であったかがわかります。

2.リアルサカつくのクラブ経営

このクラブのすごいところはとにかく資金力があること。
楽天の三木谷社長が兵庫県出身なのもあり、クラブが経営不振でもあった2004年に営業権を譲り受けてから親会社となり今に至ります。

営業権を譲り受けた当時はプロ野球の楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げ時期とかぶるためそこまでサッカーに関しては熱を入れていませんでしたが、野球の経営が落ち着いてきたころに本格的に有名な選手の獲得に乗り出します。

2014年ブラジルW杯で優勝した時のドイツのルーカス・ポドルスキ、2010年南アフリカW杯で優勝した時のレギュラーでバルセロナでも活躍したスペインのダビド・ビジャ、2018年ロシアW杯ベルギー代表のトーマス・フェルマーレン、バルセロナ下部組織出身のセルジ・サンペールなどを獲得。

大型補強の中でも一番の衝撃は2018年にバルセロナでも不動の主力であったスペイン代表アンドレス・イニエスタ選手の獲得をしたときは日本サッカー界どころか世界がどよめきました。

バルセロナで有名になったメッシ同様にバロンドール候補にもなり世界を沸かせたティキ・タカと呼ばれるポゼッションサッカーの申し子でバルセロナ下部組織出身の最高傑作と呼ばれたイニエスタ選手。
楽天が当時バルセロナの胸スポンサーをしていたのもありそれがきっかけで交渉ができたとのこと。
集客も上がる、グッズも売れる、イニエスタとプレーがしたいという理由で他クラブの選手が移籍してくれるなどイニエスタ効果は抜群です。

他にも元日本代表選手の酒井高徳選手、武藤嘉紀選手、山口蛍選手、扇原貴宏選手、槙野智章さん、田中順也選手、2018年ロシアW杯とカタールW杯直前まで日本代表エースとして活躍していた大迫勇也選手など獲得。

まさにリアルでセガが販売したシミュレーションゲームの”プロサッカークラブをつくろう”を三木谷社長は実行しているのは正直個人的にうらやましいとは思いました。

これが成績と比例すればとてもよかったのですが、ゲームのようにそう簡単にできないのがサッカーの難しいところであり面白いところです。

3.ビジョンが見えない10年で11回の監督交代

選手や環境は素晴らしいですが降格争いになるなど勝てないことがなぜ多いのか?
それは選手をまとめる監督がまともに指揮ができないから。

できないというよりやりたいようにやらせてもらえない上に、できるまでに解任されるためまともに戦術が浸透しないため。

2012年から2022年までに実に11回の監督交代が行われておりJ1最多です。
2年目を迎える監督がいることの方が珍しい。
海外クラブで実績のある外国人監督を招聘しても少し連敗が続くとシーズン途中で解任させられる。

そしてクラブOBでもある吉田監督は実に3回もシーズン途中から指揮をとり残留に貢献したのにまた新しい監督を呼ばれるなど苦労が絶えない。

とにかく我慢ができないのか連敗が続くとすぐに変えてしまうあたり、降格を避けるためにビジネスにおいてリスク管理という部分では間違ってはいないがこれでは強くなるものも強くはなりません。

4.補強と展望

予想布陣は4-1-2-3と攻撃的な布陣。
今季はスタートから指揮する吉田監督の手腕が試されます。

豪華タレントばかり目立つが、スコットランドのセルティックFCに在籍の現日本代表古橋選手を当時J2から補強していたりと今チームの主軸となっている選手はJ2、J3からの補強と昔から実は的確です。

またユース上がりの小林友希選手も1月より古橋選手と同じセルティックへの移籍となり、小田祐太郎選手も同じくスコットランドのハーツへ移籍も決まり、ユース上がりの選手の質の高さを物語っています。

ただそれでも豪華タレントの中ユース上がりの選手が残れるのは一握りで軒並み別クラブへ完全移籍しているのを見るともったいないと思ってしまうがこれもお金があるクラブだからこそ。

今シーズンは若返りを図るためか契約満了のベテランが多く、またユース上がりの選手も他クラブへ完全移籍もしている。

だがそこを埋めるように昨季活躍したトゥーレル選手の完全移籍が実現し、ポルティモネンセから元G大阪出身の川崎修平選手を逆輸入し、東京五輪候補だった湘南の齊藤未月選手、C大阪からパトリッキも獲得と実力なら文句なしの補強はしっかりとしているので、あとはどういうサッカーをするのかが楽しみです。

さいごに

23年シーズンはやっと最初から吉田監督でスタートを切ることができるので、安定した采配で上位を狙ってほしい。

イニエスタ選手も怪我がちなのもあり、フル稼働は難しいからこそ新たな戦術を用いて、常に上位争いをし続けるクラブであってほしいところ。

そしてお金をかけた分がちゃんと比例した順位となり選手の平均年俸も上がり、J1には夢があるという価値を上げていってほしいところです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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