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私というカメラのファインダー越しに何を見るのか

先日、人と会話をしていた時、ある人は「日本人は優しい」と言い、もう一人の人は「日本人は冷たい」と言った。
同じ世界に生きているのに、なぜ二人は正反対のものが見えているのか。単純に面白いなと思った。

例えば、自分が妊娠中はやたらと妊婦が目に付くという現象がある。別に急に妊婦が世界に増えたわけではなく、妊娠に関心があるから妊婦が目に入ってくる。

優しい日本人も、冷たい日本人も、どちらも世界には存在している。
そのどちらに意識を向けるかの違いで見えるものが違ってくる。
もちろん、意識を向けるきっかけとなる体験が人それぞれある。
日本人の優しさに触れる体験をすれば、「日本人は優しい」となるだろうし、日本人の冷たさを感じる体験をすれば、「日本人は冷たい」となる。
そのフィルターで世界を見ると、その通りの世界が見えるから、自分の考えがさらに強化される。

ただ、事実として言えるのは、世界のどの部分を切り取って見るのかを人は選択しているということではないか。

ところが、何に意識を向けるのかということを人は無意識にやっている場合が多い。
世界には全てが在るのだから、今、自分が見ている世界が気に入らないのであれば、見たい世界を選択し直せばいいだけ。とてもシンプルだ。

ちなみに、カメラを構えて、ファインダー越しに世界を見るとき、人は自分が見たいものを見て、切り取る。わざわざ嫌いなものを見て切り取る人はいない 笑。

自分というカメラのファインダー越しに何を見るのか。
私は、やっぱり、自然や人の本質である、愛と調和と豊かさに溢れる美しい世界を切り取り、味わいたい。

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