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どんなに好きなことだって、しんどく感じるときがある。ライター5人が語る、書くことのしんどさ

好きで始めた仕事やプロジェクト。でも、「正直しんどいなぁ」って思うこと、ありますよね。しんどさの感じ方は、人それぞれ。そこには、その人自身のあり方や大切にしたいことが、にじみ出ている気がします。

我が身を生きることを通して言葉を綴る5人の書き手によるちいさなWebマガジン「水澄む、草青む」。集まるたびに、「書くこと」についての雑談が始まり、いつしかその話は大切にしたいことや価値観にまで落とし込まれ、本質的なものになっていきます。

そんな話を、記録として残す試みの第2回目(1回めはこちら)。今回は、「書くことがしんどくなるとき」とテーマを定め、何をしんどいと感じるか、それはなぜか、という話から、しんどくて書けないとき何をしているのか、というダメダメ話まで、幅広く雑談しました。

作業としてのしんどさ

池田:みんなの「しんどくなるとき」を聞いてみたいと思うんですけど、ひとつは書くことの作業としてのしんどさ、大変さがあると思っていて。書くことの前にインタビューがあり、その前に下調べがあり。取材後のテープ起こしもそうだし、表に出るのは文章だけだけど、それ以上にすごい労力を使っているというのがライターのひとつの大変さだと思うんですよね。

みんな書くのにどれくらいの時間を書けている?たとえばウェブマガジンの取材記事、5,000字の記事だとすると。

杉本:記事にもよるかな。一度、文字起こしから書きあげるまでの時間をどれだけ短縮できるか挑戦したことがあって。朝から文字起こしを始めて、夜9時くらいに5000字を書き上げられたけど、たぶんそれが最短じゃないかな。これ以上早くは無理だと思いました。

池田、飛田:すごい…!

杉本:うん、でもしんどかったし、それがいいやり方かどうかはわからなかった。今は、文字起こしする日と書く日は分けたいし、できれば日にちも空けたいと思っていて。だから総時間は読めないけど、けっこう時間かけてるとは思う。

飛田:私の場合、文字起こしに時間がかかりますね。作業というよりは休憩時間で。1.5倍速で聞いてバーっとやるんですけど、タイピングする手が疲れたり飽きたり、途中で休憩を入れるとその休憩が長くなったり。

池田:文字起こしと書く日は分けてる?杉本さんは分けるとのことだけど。

飛田:私は明確には分けていないけど、原稿は2日にまたがることがほとんどですね。行き詰まると、そのまま寝たら勝手に睡眠中にほぐれてまとまったりしないかな、って期待して寝たりして。

増村:私も原稿を寝かせることは必要だと思っていて。自分の体を休めるというよりは、原稿に寝ていただく(笑)。味噌じゃないですけど、発酵していただく、というか。一晩寝て起きて原稿に向き合うと、原稿の方から「ここは、こうするほうがいいね」って言ってくれる気がするんです。きちんと時間をかけて、新しい、もしくは別の視点を何度も持って原稿に向き合うためにも、ちゃんと寝かせないといけないと思っています。

池田:私の場合は、小さい子どもが2人いるなかで、書くことに裂ける時間がけっこう細切れなんですね。本当は集中して丸1日ぶっ通しで書きたいんだけど、今は乳児がとなりにいるので1時間も集中して書くことができない。途切れる苦しさというのは感じていますね。

増村:私もまとまった時間をつくるのは難しいですね。土日はノートパソコンを開くと子どもが触りたがるし、出張で2〜3日不在にしたりもするので、取材から2週間程度で書く、みたいな時間軸じゃないと書く時間を捉えられない。

自分のルールとして、取材をしたら時間を空けずに、文字起こしまでをやっておきます。だいたい、取材の翌日はあけておく。食べたら洗い物をするのと同じように、取材をしたら文字起こしもやっておく。そうやって取材と文字おこしをセットにしておくと、「その取材を通じて自分は何に気づいたのか」とか、「何を伝えたいのか」が整理された状態で書きはじめることができるんですね。取材から持ち帰った、言葉以外の情報を忘れないうちに文字起こししておきたい。

平川:私は5,000字ぐらいの長さになると、1日じゃ厳しいです。そのときはいいと思って書いたことも、起きてみたら全然よくなかったということもあるので、集中できていないと思ったら、寝るか他の仕事をやるか。でも、本当にしんどいのは原稿を書く作業よりもテープ起こしです(笑)

一同:(笑)

平川:かといってほかの人にやってもらうと、話の内容やその場の空気感を自分のなかに落とし込みきれないので難しいところです。あと、私は最初に、すごくざっくりした構成を考えて、なんとなく書き始めるんです。で、後半になって疲れてくると、テープ起こしから使えそうな部分をただコピペして、それで第一稿完成、みたいにしています。それをまた、頭がしゃっきりしているときにちゃんと組み立てるんですけど、その第一稿をつくるまでが自分の中ではしんどいかもしれないです。第一稿ができちゃうと、あとの作業はけっこう楽しいんですよね。

飛田:私も最初に6〜7行くらいで構成をまとめてみて書いていくんだけど、書き進める中でこれ入れ替えた方がいいかも、みたいなのが出てきて、その調整に時間がかかりますね。で、やっぱりその原稿に取りくむ集中力があまりなかったりするので、ちょこまか浮気してますね。煮詰まったから他の原稿やろう、みたいな感じで。

杉本:それ、私はできないかも。

池田:私も1本書いている期間は、その原稿のことをずーっと考えてる。

飛田:他の原稿が気分転換になるって感じで。

杉本:気分転換に他の原稿の文字起こしすることはあるけども、原稿を書くのは1本ずつじゃないと無理かな。あ、請求書つくるとか、メールの返事を書くとか、事務作業的なことはしますね。

伝える責任と、重すぎる愛と。

飛田:あとは純粋に、取材したものが面白くなかったときは、書くのがしんどいですね。

池田:取材そのものが面白くなかった。

飛田:はい。淡々としていて、どこがフックになるかわからないというか。頼まれた仕事とかで、「そっか…」というときはありますね。

平川:そういう取材は、「ここしか使えない」ってなるから、逆に早く仕上がるときはあります(笑)

飛田:そうですね、開き直っちゃえば。取材がすごく面白かったときは、どこを捨てるか悩む苦しみはあるんだけど、面白いと思ってるから早く書けちゃったりとか。でも淡々としたものだと…「読者にどういう価値が届けられるんだろうな」っていうのを考えて、すごく弱いものしか思い浮かばなかったりすると、書いては「これでいいんだろうか」…って繰り返しですごいしんどくなりますね。

池田:私は取材対象者のことが愛せなかった取材のあとに書くのがしんどい。それが一番しんどいかな。読者に嘘ついているみたいで。記事で褒め称える必要はないんだけど、私が感じたその違和感みたいなものをそのまま伝えるわけにはいかないので。そういうときは本当にしんどいな、と思います。

杉本:それはそうだよね。

飛田:めちゃくちゃありますね。

杉本:ただ、実際のところは、思いあふれて書いたものより、ちょっとドライに書いた記事のほうがまとまりいいな、と思うときもあるんですけどね。

飛田:普段は愛が過剰なだけに、あれも入れたい、これも入れちゃい、になっちゃうとか。

杉本:そう、愛も一歩間違えると執着になっちゃうから、書き手の思いが重たくならない方が良いかもしれない。

飛田:さっきの池田さんの話でいうと、求人記事みたいなものは特に、私は慎重になりたいな、と思うタイプです。それを読んで仕事始めた人が、「え、話が違う」ってならないように。

杉本:そうだね、一番ダイレクトに人の人生動かしちゃう感じはあるよね。

飛田:ソーシャルデザインやまちづくりがここ10数年くらいすごいもてはやされたじゃないですか。本来、事業をやっている人がすごい人格者である必要はないと私は思っているんです。でも、その人のパーソナリティも含めて記事にすると、書き手が思う以上に「すごい人」感が出てしまって、まわりもそういう人だと期待してしまう。本人も、周囲の期待と本来の自分とのギャップに違和感を感じたり、寄ってくる人が多すぎて丁寧に対応しきれなくなったり、ということがあるのかな。

そんなことを考えはじめると、記事になることがそのプレイヤーにとって悪影響を及ぼすかもしれない、事業に専念してもらったほうがいいのかもしれない、と悩んでしまうんですよね。

杉本:それはソーシャルデザインに限ったことではないかもね。

飛田:淡々と、事業の仕組みや商品・サービスがすごいよね、っていう記事ならいいと思うんですけど、この分野はほかの分野と比べて、その人の人生や想いまで書くことが多い気がして。そうすると「特別な人」という感じが、こちらが意図していなくても出てしまうのかな、と。

杉本:難しい問題ですね。

飛田:なんかそういうのを考えていると、この分野の記事書くのってしんどいな、って。グルメの記事の話きたら「やります!」って言っちゃう。

杉本:正直私はグルメ取材も、たいして変わらないと思っていて。取材したときはすごい良い対応でも、プライベートで食べに行ったら「あれ?」なんてこともありますし。ロケハンをきちんとするとか、事前に相手に会ってみるとか、取材に至る前の部分もすごい大事じゃないかなって思います。

答えのない苦しみと孤独感

杉本:今、はじめて単著に取り掛かっているのですが、書き始めるときはいまだかつてなくしんどかったんです。本では、オーラルヒストリーと文献資料を組み合わせながら、自分の中で読み解いていくみたいな作業をしていて。書こうとすると、私のものの見方があっているかどうかすごく迷ったんですね。「私にはこう見えている」と言おうとしすると足がすくんじゃった。

今までのインタビュー記事で「この人はこういうふうに言っていて、私はこう思います」と書いてきたのとは、すごく勝手が違っていて。なおかつ、扱っているものごとをすごく大事に思っているから、知らない人にちゃんと理解してもらいたいけど、かみくだくことで本質が失われないかと不安になったり。悩みすぎて言葉がうまく出てこなくなって、本当にしんどかったんですよね。

それこそ飛田さんも著書(※)で経験したことなのかな、と思うんですけど、書籍と1本ごとの記事でだいぶ違いませんか?

飛田:私は、すでに取材したことのリライトが主だったので、杉本さんの難しさとはまた違うと思うんですけど、最初に取材したのが2012年〜2013年なんですよ。そこから再取材もしてるんですが、それを今出すときにどうするのか、昔の記事と再取材したものをどう組み合わせたらいいのか、というのはすごい悩みましたね。継ぎ接ぎしているような感じにもしたくないし、でも、昔取材したときの方が印象的な言葉が残っていたりとか。

(※)飛田さんは東日本大震災後に始まった手仕事を2012年から継続的に取材し、2019年3月に書籍『復興から自立への「ものづくり」』を出版しました。

飛田:杉本さんはしんどい時期をどう脱したんですか?

杉本:今はひとつずつ山を登ろう、みたいな覚悟が決まったので。それと、あとは書いたものを取材対象でもあった人に読んでもらったことが大きかったかな。その人は書く仕事をしている人で、「おもしろいよ」って言ってもらって、すごい的確な指摘ももらって。で、編集者さんにも納得してもらえて。やっぱり書き上げてみないと私のやりたいことって伝わらないんだっていうことが見えてきて、「じゃあ書くしかないな」って落ち着いた感じですかね。

飛田:私は普段、人に話しながら考えがまとまっていくタイプなんです。だから、原稿をまとめるときも壁打ちに付き合ってくれる人がいたらいいのにな、と思っていて。同じライターじゃないとわからないところも多いし、一方でめちゃくちゃアドバイスをしてくる人だと、それはそれでちょっと面倒なので、絶妙な距離感で話せるライターが近所に住んでいたりするといいな、って思います。

増村:私は真逆だなと思っていて。私がしんどいのは、ものすごく孤独だってことですね。私が書く記事って、インタビュー記事は割合としては少なくて、コラム的なもの、詩的なものになってきているので、そうした原稿に向き合うときは、ものすごく孤独なんです。誰かに相談しても、答えをもらえるわけではない。自分で考えて、自分の言葉を拾って、それを表現するしかない世界。

たとえば最近書いたもので言うと、「火について」とか、「風について」とか。自分が暮らしている中で気づいた価値観のテーマであれば簡単に書けるんですけど、与えられた大きなテーマだから、「風」について自分の中で問い直したり、捉え直したりして、何かしらの価値みたいなものを探し直すところから始めなくちゃいけないんです。書く作業に入るまでの時間がとてもかかる。自分で考えるしかないんです。その孤独さはいつもしんどいなって思います。

杉本:私もそういう状態だったのかな、と思います。森から抜けてしまわないと、そこまではひとりでどうしても行かなきゃいけない感じというか。

池田:私はずっと取材記事を書いてきたから、コラムとかエッセイを依頼されると、まずそこでしんどくなるんです。増村さんは本当にすごいと思うんですけど、自分の思いを言葉にするのって、それが本当かどうかって、自分の中にしか答えがない。でもその答えも、本当かどうかわからない。本当に私はそう思っているのか、この言葉で正しいのかなんて、自分自身で決めなきゃいけないことですよね。決めなきゃいけないんだけど、本当かどうかなんて自分にもわからない。

飛田:しかも言葉にしてしまったら、それが本当になってしまうというか、思い込んでしまうところもありますよね。

池田:本当にそう。世に出したときにそれが本当かどうかわかるのかな。今も「旅」っていうコラムのテーマをもらっているけど、まだ言葉にならない価値みたいなのをどう言葉に変換していくか。それをこの2週間で仕上げなくちゃいけないという作業を前に、ちょっとしんどさを感じているんです。その点、取材記事は題材があって相手の言葉があるから、それを軸に自分の言葉も紡いでいける。私はそっちが得意かな。


書く喜びとしんどさは表裏一体


平川:原稿を書いているときの産みの苦しみ的なものは、「しんどいけど楽しい」というのが私はあります。ライターという職業のしんどさはあるんですけど、書くという行為についてのしんどさは甘んじて受けられるというか。

飛田:ライターのしんどさはどういうところにあるんですか?原稿料が安いとか、そういうこと?

平川:テープ起こししんどいなとか、ギャラが安くて割に合わないなとか(笑)。取材相手やクライアント、編集者と噛み合わないときもしんどいな、と思う。で、だいたいそういうときに書いた原稿はヒットしないので、それもしんどいな、って思います。

杉本:書くことのしんどさは喜びでもあるな、と思うんですね。「今までにないしんどさ」を味わうときは、苦しみながらも「成長できるかもしれない」とか「新しい壁が見えてうれしい」という期待感もあったりする。

まんぼう(平川さん)のしんどさは、どういうしんどさ?適切な言葉が見つからないしんどさなのか、自分の中で「これだ」と思っているんだけどどうやって文章にしていったらいいか、っていうことなのかな?

平川:後者のほうは、そんなにしんどいと思ってないですよ。むしろ楽しい。それで、悩んで悩んで、結果的に、何かの瞬間に(言葉が)降りてくるから。

杉本:降りてくるんだ。

平川:うん、でも昔のほうがぱっと降りてきてたな、って最近思う。

杉本:そうなの?

平川:うん、たぶん最近、変に賢くなった。

杉本:賢くなったら降りてこない?

平川:はっきりとはわからないけど、経験積んできたから、持っているもので書けてしまうところはあると思う。それがいいか悪いかはなんとも言えないけれど…。みんなは、書くことそのものがしんどいっていうところもあるんですか?

池田:やっぱり私も結局は楽しさと表裏一体、という感じかな。

飛田:そのときはしんどいけどあとになって楽しかったな、と上書きされちゃう。でも「しんどいけど楽しい」という方向性だと、意識高いまとめになっちゃいますよね。

杉本:ちょっと崇高な感じだよね(笑)

飛田:最初に池田さんが「書くのがしんどくなるときというテーマで語りたい」と提案してくれたとき、「普段意識高く前向きに取り組んでいると思われがちだけど、私たちだって書くのが嫌になることもあるっていうことを赤裸々に語りたい」と言っていましたよね。だから「しんどいけど楽しい」じゃない部分の、本当にドロドロした部分を晒しだしちゃってもいいのかな、と思いますね。努力でどうにかなる部分とならない部分があるしんどさというか。

杉本:それで言うと肩こりとかもしんどいかな。

一同:(笑)

平川:私は腰ですね(笑)

杉本:あとは書き終わるまでそれから逃げられないというか、忘れられない感じとか。どっかで考えたりとかはするよね。

平川:常に締切があって、休まらない感じは確かにしんどい。

杉本:書いているときはめっちゃ集中していて、その状態に入れているときはいいんですけど、書き終わったときに戻ってこれないんですよね。外で書いていて知り合いに声かけられて、そっけなくしちゃったりとかして。

飛田:すごい入り込みですね。

杉本:うーん、それができているときはいいんですけどね。


しんどくて書けないとき、どうしてる?

平川:私は原稿の提出がすごく遅くなってしまうことがあって。単純に集中力がないっていうのもあるんですけど、それ以上に、取り掛かるまでにすごく時間がかかるんです。早くやったほうがいい、ということはわかっているんだけど、なかなか書き始められない。だから、基本的に書くのは好きなんですけど、そんなに量産できないんです。迷惑をかけてしまうから。

杉本:取り掛かるまでに時間がかかるのは、なんでなの?

平川:たぶん、本当はゼロからものをつくるのが苦手なんですよ。言い訳ですけど(笑)。それこそ書けないとき、1日8時間仕事していないときもあるし。

杉本:じゃあ一番ダメじゃなさそうな美砂子さんに聞きたいんですけど、「仕事しなきゃ」って思っているのに、しないで他のことしちゃうときとかあるんですか?

池田:全然ありますよー。

杉本:何してるんですか?

池田:えー、なんだろう。ネットショッピングとか。あとは、都内に取材に行ったあとにブラブラしてきちゃうこともあるし。でも今は時間が本当にないから、仕事したくないときは家事とかやっちゃったりする。あとは寝ちゃうとか。

杉本:あんまりダメな感じしないな…(笑)

飛田:私はこの間、『進撃の巨人』全巻ネットで読み放題っていうキャンペーンがあってやばかったですね。読んでいるうちに、「一回読んでたけどわかってなかった!」とか、「これ旧約聖書とつながる話か! あ、ニーチェ哲学的でもある……?」とか、いろいろ考え始めるともう止まらないですよね。あのエピソードとこれがつながっていて…、とか分析し始めちゃうともうやばい。

杉本:それはやばいね。私は、何してたかわからない時間とかあるなぁ。

平川:ほかのフリーランスの人に聞くと、Netflix見まくってるとか言いますよね。

杉本:この間本当に書けなくて煮詰まっているとき、ひたすらYouTubeでブルーハーツのを見ちゃって(笑)

飛田:ブルーハーツのような曲だと、気持ちばっかりガンガンで、でも書けない、みたいになりません?

杉本:もともとすごい好きってわけじゃなかったのに。、なんかめっちゃ良くて、「コード進行めっちゃ簡単やん」と思って、コピーして歌ったりとかしてました(笑)。ぱっと気が晴れてよかったですよ。

飛田:アドレナリンが出てそのまま書けないとか、ありません?立ち上がって走り出したくなっちゃうとか(笑) 営業ならそのまま飛び出していけるけど、原稿って机に向かって黙々と取り組むものだから、やる気も少しトーンダウンさせないといけないのが難しい。

杉本:そこまでアドレナリンは出てないと思う(笑)気が沈んで手が動かないよりはいいですね。増村さんは、ダメなことをしていないんですか?

増村:あのー、なんというか、逃げられないことがダメなんですよ、私。他のことできない。真面目なんですよね、だからダメなんです。

池田:私も似てるかも。

増村:森のなかに一人で入り込んで、出口がわからない状態で、でも孤独さと焦りにじっと耐えている。なんにもできないですよ。もちろん家事とかはやりますけど、逃げてやるって感じではないな。逃げられたらいいのに。

平川:ていうかこれ、私たちのマイナスポイントですけど、記事にしていいんですかねー(笑)?

飛田:面白いとは思うんですけどね(笑)。

(雑談ここまで)

対談後、5人で相談の上、この記事を公開することにしました。読んだ方に、なにか感じるものがあれば、うれしいです。


貴重な時間を割いて読んでくださったこと、感謝申し上げます。みなさんの「スキ」や「サポート」、心からうれしく受け取っています。