見出し画像

鎌倉が住む場所として最高すぎてヤバイ件

僕は2017年7月、44歳のときに東京から鎌倉へ引っ越しました。

横浜市と鎌倉市の境目で生まれ育ち、26歳から東京で一人暮らし。途中30歳で結婚し、中野(2年)→新宿(2年)→尾山台(2年)→目黒(2年)→旗の台(4年)→白金台(6年)と、東京で18年暮らしました。

東京はとても便利で、買い物する場所には困らないし、通勤はドアドアで30分くらいだし、おいしいレストランがたくさんあるし、深夜まで飲んでいてもタクシーですぐ帰れるし、とにかく便利!の一言。

でも、僕にとっては、「便利」以外のベネフィットって、あんまりなかったんですよね、いま振り返ってみると。

だから、東京でマンションを購入するつもりはなかったし、人生の最期を東京で迎えるというイメージもまったく持てなかった。

で、42歳のときに一念発起して、鎌倉へ移住することを決めたわけです。

ここでは、移住を決めるまで、ではなく、住んでみて僕がいまどう感じているかをお伝えします。まあ、結論を言うと、控えめに言ってこんな感じです。

鎌倉クッソ最高!

生活満足度が東京時代の10,000倍になったZE!!


週末の夕方、家から歩いて5分で、こんな風景を見ながらビール飲んで食事できちゃうわけですよ…。

ちなみに、このエントリーのゴールは、あなたを「鎌倉まじやべーわ。俺も(私も)鎌倉への引っ越し、真剣に考えちゃおうかな…」へと誘導することです。

ということで、鎌倉に住んでまだわずか2年弱ですが、鎌倉移住のメリット・デメリットをまとめてみました。

鎌倉移住のメリット

時間がのんびり

鎌倉時間とはよく言ったもので、ゆるやか~な時間が流れています。

平日、横須賀線で帰ってくると、明らかに北鎌倉あたりから空気が変わるのがわかります。

早回しでチャキチャキ働くのは東京で十分。オンとオフを分けるのは嫌いですが、否応無しにオンとオフの境目が明確になり、鎌倉では完全に弛緩タイムが流れるようになりました。

通勤が快適

これ、デメリットだと思ったでしょ。多くのブログでは通勤問題は圧倒的にデメリットに入ります。でも、僕にとっては(決して強がりではなく)通勤はこれ以上ない最高のメリット。うちから会社(銀座)までの通勤はこんな感じです。

自宅発(8:05発)=徒歩=(8:07着)稲村ヶ崎駅(8:09発)=江ノ電=(8:19着)JR鎌倉駅(8:26発)=横須賀線=(9:20着)新橋駅(9:20発)=徒歩=(9:30)会社着

ドアドアでだいたい一時間半。

江ノ電5駅10分以外は、横須賀線の54分が長いことがわかります。

ちなみに、帰りは江ノ電の終電が23:37鎌倉駅発なので、それに間に合うように帰ろうとすると、銀座での会食を22:20には終わらせ、22:30分には新橋に到着し、22:33の横須賀線に乗らなければなりません(毎晩2時、3時まで飲み歩いていた頃が懐かしい…)。

新橋駅23:38発の久里浜行き最終電車で鎌倉まで帰っても、タクシー代は2,000円くらいだから近いっちゃ近いんですけど、そうすると鎌倉到着が24:31で、帰宅時間が深夜1時近くになっちゃうので、この時間軸で生活すると体がしんどくなります。

だから、鎌倉移住組の先輩たちからの「生活リズムは江ノ電に合わせるように」とのアドバイスを忠実に守っています。

話を戻すと、片道54分、往復で一日100分ある時間をどう過ごすか。結論、グリーン車一択です。グリーン料金は鎌倉⇔新橋だと、片道770円、往復で1540円。定期ではなく毎回モバイルSuicaで購入すると20日分で30,800円。これを安いと思うか、高いと思うか。

(追記)
ちなみに、鎌倉に引っ越すならクレジットカードはVIEWカード一択です。付与されたJREポイントをSuicaグリーン券に交換すると1回600円、年に数回行われるキャンペーン期間中はなんと1回400円で交換可能です。コロナ禍によるリモート勤務が増えて、仮に週2回東京に出社するなら、往復1,200円✕月8回=たったの9,600円です!

(追記ここまで)

個人的に、これは死ぬほど安いと思っています。年収がいくらだから、とかではなく、享受できる価値として安いんです。

まず、鎌倉は(観光地のレストランに入らなければ)物価が安い。白金台のいなげや(食品スーパー)と、稲村ヶ崎の八百屋や葉山ステーションでは、同じ野菜でも圧倒的にこちらの方が安いし、鮮度が良い。おまけに鎌倉野菜や三浦野菜まである。鎌倉の鎌万の鮮魚なんて築地顔負けです。

その他にも、余計な誘惑がないから、さほどお金を使わなくなる。海のお散歩、お寺のお散歩はタダだし、サーフィン、ロードバイクは初期投資後はお金がかからない。

また、東京にいると、週末もちゃんとしたものを着なきゃ!と余計に服を買っていた気がしますが、鎌倉だとTシャツ、短パン、ビーサンがデフォルトだから、服にもお金がかからなくなった。

さらに、あっちこっちせわしなく動かなくなるから、週末の外食が減り、自宅で自炊して地場のものをゆっくり楽しむようになった(しらすとか、刺し身とか、庭で栽培した野菜とか)

だから、月に1〜3万円のグリーン席代なんてぜんぜん元がとれます。

そんな話以上に、一番大きいのが、毎日100分、移動式の書斎が手に入ること。東京に住んでいた頃は、通勤片道30分とはいえ、ちょこちょこ乗り換えがあったりするから、本なんて読む気になれない。だからスマホをいじって終了。それが毎日往復で1時間。

鎌倉に引っ越してからは、片道約1時間、往復2時間のまとまった個人時間ができたから、読みたくてたまっていたマンガをKindleで一気読みしたり、ビジネス書を読んだり、仕事したり、note書いたり、やりたいことがすごくできるようになった。これが一番の収穫。

朝は別に早くないし、夜も(あまり行きたくない)二次会とかに行かなくて良くなった(「あっ!僕もう終電なんでこれで失礼します。鎌倉遠いんでサーセン!」と帰れる)。良いこと尽くめ。

だから皆さん、「鎌倉には移住したいけど、激混みの通勤電車で毎日往復2時間とか耐えられない」は幻想です。毎日グリーン車乗って、コーヒー飲みながら悠々自適に通勤、が正しい。

娯楽がたくさん

東京には人工物の娯楽がたくさんありますが、鎌倉には自然物の娯楽がたくさんあります。

まず、海近。鎌倉のどこに住むかによりますが、徒歩15~20分、自転車で5~10分も走れば海までは行けるでしょう。

SUPもサーフィンもウィンドサーフィンもすぐできます。

夏は波打ち際で子どもと遊び放題。

あと、三浦半島や葉山や箱根が近いので、ロードバイクも乗り放題です(笑)幹線道路のトラックに煽られたりもしないので快適♡

鎌倉アルプス登山(江ノ電長谷駅あたりから始まる、葛原岡・大仏ハイキングコースからの、北鎌倉の建長寺から始まる天園ハイキングコース)もすぐ。

画像1
画像2

トレランもしほうだい。朝の広町緑地@七里ヶ浜は激空きです。

お花見もすぐ(写真は鎌倉大仏殿高徳院)。

画像3

紅葉散策もすぐ。

江ノ島を見ながらの釣りもすぐ。

画像4

鎌倉の花火大会もすぐ。

ぶらぶら散策も行くところがたくさんあって楽しい。

富士の麓のキャンプ場に行きやすい

僕は富士山を拝みながらのキャンプが大好きなんですけど、都内からふもとっぱらというキャンプ場に行くためには、東名高速か中央道を使わなければなりません。

でも、週末ともなると、行楽地に行く車で、東名も中央道も激混みなんですよね…。東名は東名入口から横浜町田ICか厚木ICくらいまで、中央道は入口から八王子ICくらいまでの渋滞が特にひどい。

でも、鎌倉なら、134号を箱根方面へ快適に下って、新湘南バイパス茅ヶ崎ICから圏央道で中央道八王子ICまで出てしまえば、都内からの渋滞が終わったあとの中央道に乗れちゃうので、快適と言ったらもう!

画像5

帰りも同様のため、キャンプにすごく行きやすくなった。距離はほとんど同じなのに、片道1時間~1時間半はショートカットできます。これは結構な副産物でした。

いかがだったでしょう。メリットだらけでしょ♡

ちなみに、関東富士見百景でもある稲村ヶ崎からの夕日は最高です。

画像6

これが日常なんです!

とりあえず、新緑の季節の鎌倉を散歩してみてください。

鎌倉移住のデメリット

湿気がすごい

まずこれ。僕も引っ越す前から聞いてはいました。湿気スゴイってどんだけよ? とか思ってたんですが、これは本当にすごいです。すごいというより、ヤバイ。

画像7

鎌倉は、鎌倉幕府の時代に「天然の要塞」と呼ばれていたように、谷戸(やと)と言われる小さな山に囲まれています。海から吹き込む、湿気たっぷりの空気が、複雑に入り組んだ谷戸の中に閉じ込められ、常に湿気が高い状態になる、というわけ。

引っ越して最初の梅雨のとき、ガレージ内のワーゲンバスのシートやキャンプ用品、母屋の下駄箱の中のすべての靴が壮絶にカビるという目に遭いました。

これはガレージ内のすべてのものを出して洗って、天日干しをしている図。

でもまあ湿気が強いと言っても、ただの湿気だから、強力な除湿機を買って、24時間つけっぱなしにしたら解決しました。

塩害がある

これもよく言われるやつ。家が痛む、車が錆びる、洗濯物は外に干せないなどなど。

結論、そりゃまあ海の近くなんだから塩害はあるけど、家は傷めば痛むほど味が出る家にしたし、傷んだら治せばいいだけだし、車はガレージに入れておけば影響ないし、外に出しっぱなしの車も2年でぜんぜん錆びてないし、風が無い日は外で洗濯物干せるし、そこまで過敏になる必要ないんじゃないかな、という感想。

うちは海沿いの134号線から1本入った場所にあるからかもしれないけどね。あ、でも風が強い日が多く、台風時は潮を含んだ強風が吹くから、一度庭の樹がほぼ全滅したことはありました。

道が細くて混む

これもよく言われるやつ。まあ、週末は混みますよそりゃ。でも、海沿いを走らなくても目的地まで行ける裏道はそれなりにあるし、そもそも混んでいる時間に車乗らなきゃいいだけだし、都内だって細い道たくさんあるわけだし、と。

あと、梅雨のあじさいの季節とか、江ノ電が激混みで住民も乗れない、という話がありますが、それは事実です(笑)。でも実際に住んでみると、週末の日中に江ノ電に乗ることってあまり無いし、「ヤバイ、乗れない(笑)」ってなったことはいままで1度くらいしか無い気がします。

観光客によるオーバーツーリズムがすごい

鎌倉駅周辺は確かに外国人がすごくたくさんいるし、週末の江ノ電や大仏(長谷)周辺、鎌倉高校前の聖地巡礼地もすごく混んでいます。が、外国人観光客は東京にだってたくさんいる。

個人的には、高校生カップルも、子ども連れ夫婦も、じいちゃん・ばあちゃんも、老若男女を惹きつけ続ける鎌倉という土地が僕は好きです。誰も来なくて過疎っていく場所に住むよりも、これからもずっと多くの人がやってくる活気がある古き良き街と考えれば、ぜんぜん気になるものではありません。

夜が早い

鎌倉は夜が早いと言われます。これも事実。だいたい22時とかにはほとんどのレストランが閉まります。早い店だと20時とかw でも、鎌倉に住んでて夜中まで飲み歩きたいことなんてほとんどないし、夜が早いぶん、朝が早いからとても健康的になります。

と、デメリットもあるにはありますが、享受できるメリットから比べればどうってことないものばかりという印象です。

移住したいけど決断できない人たちの言い訳に過ぎないのでは!

==

ということで、みんな鎌倉に引っ越して来ちゃいなYO!!

鎌倉最高だよ♡

==

リア充の様子はこちらでもどうぞ。

==

Twitterでもいろいろ発信してますです(フォローしてね♡)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?