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[更新版]マーケターの「知る→わかる」を手助けする無料オンライン学習サービスMARPS正式版を公開しました!

※本記事は2024年1月16日に大幅な更新と追記を行いました

マーケターの「知る→わかる」を手助けする【無料】オンライン学習サービス『MARPS(マープス)』正式版リリースしました! β版の満足度は95.1%で、すでに延べ4,000人以上が学んでいます

※サービス名『MARPS(マープス)』は、Marketing+Map(s)の造語です。マーケティングの個別知識を全体地図の中で理解することで「知る→わかる」を手助けしたいという意味を込めました。

なぜ「学びのプラットフォーム」を開設したのか

理由は、マーケティング職のキャリア初期〜中期にいる人たちの「学び方」に強い問題意識を感じており、その課題を(なんとしてでも)解決したかったからです。

マーケティングの実務力を高める方法は以下が代表的です。

  • 実務経験

  • OJT(実務における上司・先輩・同僚からの指示やフィードバック)

  • 会社が提供してくれる研修プログラムの受講

  • 外部機関(宣伝会議や日本マーケティング協会など)のセミナー受講や社会人大学院などへの進学

  • 様々な企業が提供する無料ウェビナーへの参加

  • 読書

実務での経験蓄積が最も重要であることは言うまでもありませんが、実務の主目的はアウトプットによる成果の創出であり、インプット(自身の学び)はあくまで副次効果です。OJTもしかり。実務から多くのことを学べるけれど、実務はあなたが学ぶためにやっているわけではありません。

会社が提供してくれる研修プログラムは、会社独自の研修プログラム、外部講師による講演や講義、サブスク型の学習SaaSなど様々ありますが、充実した研修制度やプログラムを提供してくれる会社はさほど多くないのが実情です。中堅、中小、ベンチャー企業であればなおさらです。

社費か自腹かを問わず、外部機関のセミナー受講、コロナ禍で急増した無料ウェビナーの受講も大いに有効ですが、問題は「学ぶべきことを学ぶ」というより、「参加可能なプログラムの中で気になったものを受講する」という「点」のつまみ食いに終止してしまい、いつまで経っても「線」や「面」にならないことです。社会人大学院は受講料の高さと時間の捻出(仕事や私生活との兼ね合い)が課題です。

最も身近で手軽な書籍(読書)はどうでしょうか。意識や意欲が高く、自律的な学習行動が取れる人は月に数冊の本を読みますが、適切なガイドやナビゲーションが無いため、「話題の本を読む」「売れている本を読む」「勧められた本を読む」など、こちらもつまみ食いによる迷子が続出しがちです。

ということもあり、試しにマーケティングの読書地図を作ってTwitterに投稿したところ、多くの人から反響がありました。

やっぱりみんな、何を目的として、どんな全体感の中で、どの本を、どんな順番で読んだら良いかわからないんですよね。頑張り屋さんほどその傾向があります。読めば読むほど自分が何を学んでいるのかよくわからなくなってしまう。成長実感が得られないから辛い。辛いから続かず挫折してしまう。すごくもったいないことです。

学び方に関するもうひとつの課題感は、「手っ取り早く手が出せて、なんとなく賢くなった気になれる動画コンテンツ」が世にあふれていることです。

YouTubeやTwitterで観る動画はラクです。再生ボタンをポチッと押せば、何もせず情報が向こうから流れてきてくれる。しかも、どの動画コンテンツも(途中で離脱されないよう)相当洗練されています。「ポイントは3つ!」「これだけでOK!」と限界まで情報を削ぎ落とし、対談や講義なら美味しいパンチラインの箇所だけを編集でつなぎ合わせ、テロップ付きで「魅せて」くれます。

これらの動画コンテンツはクオリティが高く、飽きずに(むしろ楽しみながら)観ることができ、そして一定の(学びの)達成感や充足感を感じさせてくれます。

しかし、「知ること」と「理解すること」「わかること」は違います。北極と赤道直下の国くらい違います。エベレストの頂上とマリアナ海溝の底くらい違います。

本来、「わからなかったことが、わかるようになる」過程では、脳にストレスがかかります。天気アプリで明日の予報を見るとき、脳にストレスはかかりません。晴れか雨かは既知の情報の更新なので、目や耳から入ってくる情報はそのまま脳にスムーズに入力されるからです。

一方、自身がまだ知らない体系的な理論や抽象度の高いロジックを学ぶ場合、すんなり頭には入ってきません。なんとか頭に入れても「う〜ん?」「わかったような、よくわからないような…」という状態です。

「わかる」ためには、ちゃんと自分の頭で考える。反芻(はんすう)する。そうすると、新しい知識が過去の知識や経験とつながり、「ということはつまり…」と、自分なりに解釈できるようになる。そしてようやく「なるほどそいうことか!!」と「わかる」に達する。

耳で聞くAudio Bookも便利ですが、インプットした新しい知識を反芻し、思考を巡らせ、解釈する工程を経ることができない(しない)ため、「知っている」(聞いたことがある)段階から脱することができず、結果、実務で使える知識にはならない(努力している割には報われない)と、これまた続かない人が多いように感じます(セミナーの「ながら視聴」をいくらしても実務力が上がらない理由はここにあります)。

せっかくみんな努力をしているのに、思うように成果や成長につながらない。この状況を【なんとしてでも】変えたいんです。

これが「なぜトライバルはマーケティングの学習サービスを開設するのか」の動機(WHY)です。

具体的に何をやるのか?

ひとりでも多くのマーケターを「わかる」段階に誘う(いざなう)ため、様々な工夫を凝らした学習プログラムを提供する予定です。

ここで再度、「どう学べば ”わかる” 段階」に行けるのか、僕の問題意識と仮説をまとめます。

ちなみに、当然ですが実務で使える「できる」の段階に行くためには、必ず「わかる」を経なければなりません。

「わかる→できる」の間には分厚い壁があります。どんなに知識やノウハウを持っていても、実務で使えなければ何の意味もありません。だから本当は「わかる→できる」を支援したい。でも「わかる→できる」の壁は、実務の中での試行錯誤や経験の蓄積でしか超えられません。だから悔しいですが我々がここをサポートすることは難しい。

そのため、使命を「知る→わかる」に合わせ、ここの壁を超えていく手助けをします。

では、どうすれば多くの人が挫折してしまう「知る→わかる」の壁を超える手助けができるのか。

僕は当初、「わかる」までの段階を〈点〉→〈線〉→〈面〉→〈立体〉の4ステップだと考えていました。つまり、個別の知識を学び(点)→ 知識と知識がつながり(線)→ 全体を俯瞰できるようになって(面)→ 状況や課題や個別特性を加味してチューニングできるようになる(立体)と考えていたんです。そしてそれに伴って「知る」→「わかる」→「できる」の比率が上がっていくと。

でも、よく考えてみると、「多くの人はそんなに簡単に次のステップに進めていないぞ?」「むしろ最初の段階で道に迷い、途中で挫折してしまう人の方が多いような気がするな…」と気づいたんです。

たぶん、壁が2枚あるぞと。

まず、〈点〉を学ぶ最初のステップで、手当り次第にいろんな本を読むものの、自分がどこの何を学んでいるのかわからなくなり、挫折してしまうパターン。

次の壁は、なんとか挫折せずに〈点〉のインプットに励むものの、点と点を〈線〉としてつなげられず、すべての知識がバラバラなまま脳内に散らばってしまっている状態です。点(個別知識)は入っているため、実務の要所要所では使えるものの、応用が効かないため、抽象度が高い案件ではなかなか成長実感が得られないモヤモヤな状態。

これを踏まえて、僕の仮説はこうです。

以前書いたこの記事は、とてもたくさんの人に読まれ、大きな反響をもらいました。

(ちなみに)
上記noteに大幅な加筆を行った内容が本になりました!2024年1月17日発売です。MARPSでは本書も教科書に使いながら、マーケターの〈点⇄線⇄面〉をつなげる手助けを行います。

この記事が「わかりやすい」との評判を獲得した一番の理由は、〈点〉(個別施策)の説明を〈面〉(全体像)の中で行っているからなんじゃないかと。

とするならば、2枚の壁を超え、面や立体に達するためには、点や線を学ぶ工程を面の中で行う、つまり、常に「いま自分はどこの何を学んでいるのか」を全体感を把握しながら行えば、道に迷わないし、順番も間違わないし、納得感も高まるし、成長実感が得られ、挫折せずに続くんじゃないか。これがいまの仮説です。

どんなプログラムを提供するのか?

まずはオンラインでのライブ配信型学習コンテンツ+まとめ記事の提供からスタートしています。

受講生のメインターゲットは、20代から30代前半の広告・PR・マーケティング業務従事者で、いままさに〈点〉(個別知識)を学んでいる、もしくは〈点〉を〈線〉にして「知る→わかる」に移行しようと努力している真っ最中の実務経験0-10年選手とします。

内容(各回のテーマ)は、拙著『売上の地図』(日経BP)と、『マーケティング「つながる」思考術』(翔泳社)を基礎講座の教科書にしながら、専門領域は豪華ゲストをお招きして広範かつ厚みのあるプログラムを提供していきます。確実に実務で使える「知る→わかる」を増やせますぞ!

これ以外にも、皆さんの意見や要望を取り入れながら、とにかくいろんな切り口を試したいと思っています。アウトプットとしてのnoteの書き方でもいいですし、希望者(社)を募って僕が公開コンサルをやるでもいいですし、兎にも角にも、みなさんの「知る」→ 「わかる」を実現するため、試行錯誤を重ねる覚悟です。

流れとしては、会員登録→ 簡単な課題への回答 → ライブ視聴 → 後日配信されるダイジェスト動画とまとめ記事で復習、を繰り返します。

参加をされる皆さんは「いち受講生」として、という意識ではなく、できれば「一緒に学びの場を作り上げ、みんなで手に手を取って高みに登っていく同志、メンバー、仲間」として参加いただけると、とても嬉しいです。

興味がある人は、ぜひ参加してください。会員登録さえすれば、全コンテンツを無料で視聴することができ、アーカイブの記事も読み放題です。課金は一切ありません!

過去の豪華ゲスト

MARPSは、池田による基礎講座のほか、豪華ゲストを招いた専門講座も提供しています。2023年のβ版では、以下10名のゲストにご登壇いただきました。

2024年も以下豪華ゲストによる専門講座が目白押しです!

『マーケターのように生きろ』(東洋経済新報社)の著者であり、ニュージーランド航空→ユニリーバ→アウディ・ジャパンを経てソフトバンク新規事業開発統括部長を務める井上大輔さんに語っていただく「マーケティングのキャリア論」

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方』(小学館)の著者であり、楽天大学学長を務める仲山進也さんに語っていただく「マーケティング業界を生き抜く思考と行動法」

池田も、『自分を「育てる」働き方』(WAVE出版)をベースに、久々にキャリア論(努力論)を(かなり暑苦しく)語ります。

新年ということで、ここまでがキャリアについての講義3連発。

そこからは、通常のマーケティング学習プログラムに移行します。まだページが準備中ですが、以下の著者にご登場いただき、専門分野の理解を深めていただきます。自分で言うのもなんですが、豪華すぎやしませんか……。

池田も、全12回の連続講座として、新刊『マーケティング「つながる」思考術』の徹底解説を行います。

受講したい方は、以下から会員登録してお申し込みください。くどいですが、すべて無料です!

なぜ無料で提供するのか?

業界への恩返しをするためです。本気です。

僕は今年で51歳になりました。26歳のとき、マーケティング未経験でこの業界に入れてもらい、以降25年にわたって素晴らしい学びと経験を積ませてもらっています。

マーケティングのイロハを教えてくれた当時の上司・先輩・同僚・後輩、大いなる学びを提供してくれた業界の先人と膨大な数の書籍、そして数百社を超えるクライアントからもらった恩を、次の世代に送りたいと考えました。

様々な事情で「学ぶ意欲はあるけれど、先立つものが無い」方もいらっしゃるでしょう。何よりも「学びたい」という気持ちを重視し、お金の有無が選択肢を狭める要因にならないよう、無料での提供にこだわりました。将来的に、全国津々浦々で行う予定のリアルイベントや、特別なオンライン授業だけを一部有料化する可能性はありますが、多くの人に学んでいただくため、ほとんどのコンテンツはこの先もずっと無料で提供して行くつもりです。

なぜ無料で提供できるのか?

「話はわかったけど、なんで無料で提供できるの?」「トライバルのメリットはなんなの?」「なんか裏があるんじゃないの?」と思う方も少なくないと思いますので理由を説明します。

先に説明した通り、この教育プラットフォームで提供するプログラムはすべて無料です。じゃあトライバルはどこで売上を立てるのかというと、それは2023年5月からスタートしている人材エージェント事業で行います。

スキームはこうです。

  • マーケティングを学びたい皆さんに「学びの場」を無料で提供する

  • 会員の中で転職に興味がある人にだけ転職紹介サービスを提供する

  • 転職者が発生するとトライバルは(紹介企業から)紹介料を得る

というビジネスモデルです。

「おいおい、やっぱりうまい話には裏があるじゃないか」「無料と甘言を囁きながら会員を転職させてひと儲けしようって魂胆だな?!」という声が聞こえてきそうなのでここで宣言しておきます。

宣言

トライバルは営利企業であり、事業(本サービス)の持続可能性を担保するためには利益を生み出す必要があります。一方「利益を得るためなら手段を選ばず何だってやる」というほど落ちぶれてはいません。「開拓する。マーケティングの地平と、人と社会が心待ちにしていた喜びを。」というパーパスを旗印に、「マーケティングの力でより良い社会をつくる」ことに反するビジネスはいたしません。

僕は、マーケターが増えるとこの世はもっと良くなると思っています。

日本には300万社を超える会社があり、膨大な数の商品やサービスを提供しています。また、数百万店を超える小売・サービス・外食店が存在し、日々数千万人の人がそれらを利用しています。

一方、それらすべての事業者や店舗が「きちんとマーケティングをできているか」と問われれば、残念ながら答えはNOでしょう。でもこれってまだまだすごい伸び代があるってことだと思うんです。

マーケティングは、顧客を騙して劣悪な商品を売り込んだり、気づかれないように購入を続けさせる邪悪なテクニックであってはなりません。その逆です。

この世には、価値を伝える力が不足していて、相手に届いていない素晴らしい商品やサービスがごまんとあります。また、もっと自社の顧客をよく知ることで、商品やサービスの改善、価格の見直し、店舗設計やサービスのあり方など、工夫できることもたくさんあるはずです。

素晴らしい商品やサービスは、顧客(人)の生活や人生を豊かにしてくれます。マーケティングにはその可能性を広げ、引き上げる力がある。優秀なマーケターが増えれば、商売繁盛の会社やお店が増え、その結果、顧客も幸せになれる。

マーケティングの力で、社会はもっと良くなれるはずです。そして、日本にはまだまだマーケターが足りていません。

素晴らしい商品やサービスのデビューを支援できる楽しさや喜び、商品やサービスは良いのに、マーケティングが不十分で満足の行く成果が出せていない企業や商品やサービスがマーケティングの力によって息を吹き返すことに貢献できる幸せ。

ぜひ、多くの人に、この景色を見てもらいたい。「マーケティングって素晴らしい」「マーケティングっておもしろい!」「マーケティングは天職だ!」と思える人をひとりでも多く増やしたい。これが僕の嘘偽らざる本心です。

多くのデジタルマーケターは、仕事がサイロ(縦割り・独立)化され、高度に分業化された組織で、狭く小さな点の業務しか経験することができず、線や面の段階にステップアップすることができていません。その状況を、少しでも解決したい。

誰もが転職すべきだなんて思いません。

いまいる会社で、望む機会を獲得し、キャリアアップしていくことができる状態が一番良いと思います。それでも転職という選択をする場合、マーケティング業界(求人企業)と様々なデジタルマーケティング職のリアルに詳しい我々が、後悔のない転職をサポートする。

そこで得た収益を、本学習サービスのコンテンツ開発や運営費に再投資し、数千、数万人の次世代マーケターが学べる環境を無料で提供する。これが我々がつくりたい世界とビジネスの全体像です。

偉そうに大義を語りましたが、僕もトライバルも全知全能の神ではありません。知らないことは山程ありますし、提供できる知識やノウハウには(マーケティング全域における)偏りがあります。

だから(当たり前ですが)このサービスでの学びだけで誰もが優秀なマーケターになれるなんて思っていません。でも、この場が成立・成長することによって、数千人くらいのマーケターのキャリアが豊かになる一翼を担えるんじゃないか。僭越ながら、25年間のマーケティングキャリアを通して蓄積してきた僕が持つ知識と経験のすべてをこのプラットフォームを通して提供していくつもりです。

最後に。夢はここを「学び合いの場」「マーケターが様々なキャリアを作ることができる場」にすること

MARPSは、僕やトライバルが皆さんに教える一方向の場ではなく、皆さんが相互に学び合う場にして行きたいと考えています。

ここで学び、「知る→わかる」が増え、実務経験を通じて「できる」ことが増えた人に、今度はMARPSの講師として、または特定テーマにおける学びのプログラム開発者や記事の寄稿者として、はたまた池田の対談相手として「学びを提供する側」になって欲しい(その際はもちろんトライバルからフィーを支払います)。そんな「みんなの学びと利他の精神が循環する世界」がつくれたら最高です。

また、せっかく逆サイドでは人材紹介事業が動いているんですから、転職はしないけれど、自分の専門スキルを副業として提供したい「できるゾーン」に達している人には、トライバルが持つマーケティング業界企業との副業マッチングもして行きたいと考えています。どちらも2025年頃の実現を目指します。

まずは学ぶ。そして一定のレベルに達したら、学びを提供する側にも回る。そこでちゃんと収入を得る。希望する人には、副業の場も提供する。そんなマーケターが集まり、学び合い、実務の世界で活躍していくコミュニティや発射台になることを目指します。

興味がある人は、下記から会員登録し、続報をお待ちください(年齢、所属企業や業界、実務経験、マーケティングの知識やキャリア、転職意向は不問です。学生も大歓迎です)。学びたい意欲のある方なら、どなたでも参加可能です。

マーケティングは、本当に、本当におもしろいですよ!

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