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愛媛県松山市で起きたライブハウスの2事例の違い

この記事では、愛媛県松山市で7月にライブハウスで起きたと思われる2事例の違いについて記載します。あくまで違いを記載することに注意してください(読めば分かると思いますが)。

改行以外はそのままです。

画像は8/10のPDFから。

7月中旬の事例

7/24

そしてもう一点お知らせしたいのは、松山市内で開催されました音楽イベントの参加者から複数の陽性確認を受けております。ただ、この場所で感染が広がっているかどうか、それはまだ確定しているわけではありませんが、注意喚起、その対応についてお話をさせていただきます。
ここ最近の事例の中で、3名の陽性者が7月中旬に松山市内で開催された特定の音楽イベント、具体的にはライブに参加していたことが確認されています。3名でございます。

ただ、この3名の陽性者は、発症日はライブ開催から相当期間経過後に発症しておりまして、これらの陽性者がライブ会場で、他の方に、この3名の方々が他の方に感染させた可能性は低いという保健所は判断しておりますが、場合によってはこのライブに参加したことで感染を受けた可能性はあるいうふうに言っております。

ただし、これもあくまでも確定ではございません。ここは気を付けていただきたいんですけども、可能性の一つ、今後の状況によって分かってくると思います。可能性の一つでございます。ということで、同じように、このライブに参加した方に感染が広がっていないか早急に把握する必要があると思います。

このライブは、主催者が非常にしっかりとした運営を行っておりました。すべての参加者に連絡ができるように把握しておられます。そして、ライブ自体も、業種ごとのマニュアルがありますから、ガイドラインがありますから、それを守って人数も制限、そして、ライブのお客さんの距離も会場内でしっかりと取っているかどうか調査中でございます。

7/26

また昨日、新たに松山市で「音楽イベントクラスター」が確認されました。クラスターの確認は県内約1カ月ぶりでございます。先日お伝えした音楽イベントでのライブの参加者の検査を進めている中でどんどん連絡を取って、連絡が入ってきていますので、クラスターと認定したものでございます。

7月中旬に松山市内で開催されました特定の音楽イベント、具体的にはライブの参加者から3名の陽性が確認されましたことから、主催者から参加者に対しまして、保健所への連絡を呼び掛けていただきました。全員の参加者の把握ができているケースでございます。

そして、連絡がどんどん入ってきておりまして順次検査を行う中で、昨日新たに参加者2名の陽性が確認されました。保健所において、陽性となった参加者から行動歴等の聞き取り調査を行いました結果、このライブで感染が広がった可能性があるとの判断に至ったとのことでございます。さらに、既に陽性が確認されていた3名に、本日公表の2名を加えて5名に達しましたことから、「音楽イベントクラスター」と認定したところでございます。そこで関係していた事例はこれまで分けていましたが、全て867事例目、こちらの方に統合をいたします。

なお、この5名はいずれもこのライブの参加者でございまして、現時点で主催者やスタッフ等の陽性は確認されておりません。このライブは7月中旬に松山市内の屋内会場で約100名の規模で開催されました。主催者においては会場の収容人数から言いますと半分以下の開催。大幅に参加人数は制限していたことも確認取れております。また参加者に対しても、マスク着用や公演中は歓声なしとするなどの感染対策も呼び掛けて行われていたと聞いております。そして、主催者により個々の参加者は全て把握されておりましたこと、また主催者の理解と全面的な協力を得て、参加者へ呼び掛けを行っていただいたことによりまして、陽性者の把握につながっております。

記者の質問より。

まず国が指針として出しているイベント等の目安というのがあります。それは業界ごとにルール化されています。まずそれを守ってないイベントは、これはもうダメ。今回の場合はですね、そういったところはきっちり守っていたんですが、場合によっては先ほどのちょっとした気の緩み、「愛媛県は出てないから大丈夫なんじゃないかな」ということで、お店の側では守っていて、お客さんも大半はルールに従っているんだけども、共用空間で「ちょっとマスクを外して話してしまった」、あるいはその方が感染していた方で、場合によってはですよ、取っ手の扉等にウイルスが付着したとか、いろんなケースが、これ分からないんですけど想定されます。それから注意を徹底的にするということが大前提であると思います。もう一点は、今回速やかに連絡が取れるという状況になっていましたから、連絡が取れないようなイベントは、これもまたマニュアルの中でもそういうふうになっていると思いますから、これも行かないでくださいということになろうかと思います。(感染を)ゼロにはできませんから、大事なことは感染が確認された時に、全員に速やかに連絡が取れて、速やかに対処できるかどうか、もうそこが全て重要な点として集約されるんではなかろうかと思います。

8/3

そして、囲い込み事例も順調に進んでいまして、松山市の「音楽(イベント)クラスター」、これはもうずっと言ってまいりましたとおり、参加者全員の連絡先が把握できていて、連絡が取れる体制ができたイベントでしたので、速やかに囲い込みに結び付けることができました。いかにその把握というものが大事か、そうすればその中で速やかに囲い込みまで持ち込めるという事例だと受け止めていただけたらというふうに思います。

結果

・7/24: 陽性者確認
・7/26: クラスター認定
・8/3: 囲い込み(広がりの懸念がなくなる)
・8/14: 封じ込め

・検査数: 290
・陰性: 267
・陽性: 23

ここからは7月下旬の事例。

7月下旬の事例

8/7

次に、松山市繁華街の一部店舗で行われたイベントの注意喚起でございます。ここ数日、陽性が確認された複数の方の行動歴に7月の下旬、松山市繁華街のクラブなどの店舗で、複数ですね、夜間に開催されたイベントがあったそうでありまして、そういったところに参加をしていたことが確認されたという報告が入りました。こうした店舗は複数あると聞いておりますが、合同で開催されたものではなく、別々の場所でそれぞれ開催されたものだそうでございます。

どんなものかと、聞き取りの中ですけども、DJが出演して、不特定多数が参加するようなイベント、そして、参加者の中にはマスクをしていなかったり、店側の感染対策が十分ではなかったという話も一部あります。また、参加者の行動歴の聞き取りも十分な協力が得られている状況ではない、十分に進んでいないという状況だそうでございます。

現時点ではイベントが感染源となったと保健所は断定できておらず、店名公表、松山市は中核市ですから、店名公表の権限は松山市になりますので、松山市においてはこの段階では店名を公表しないという判断をしております。ただ、中には数十名規模で行われたイベントもあったという話もありますので、私の方から広く呼び掛けをさせていただきます。場所は松山市繁華街、クラブなどの店舗、そして時期は7月下旬以降、夜に開催されたイベントに参加された方、場所は今の繁華街のクラブなどの店舗全部、7月下旬以降、そういったイベントに参加された方、少しでも症状が現れた方は出勤、そして人との接触、外出はすぐに控えて、速やかに医療機関への連絡をお願いします。そして受診してください。強くお願いいたします。こういったケースが感染拡大、水面下で広がる一番典型的な例であることは過去でも経験しております。そして、松山市においても、状態によっては今後の店名公表も含めて臨機応変な対応をぜひお願いしたいと思います。

また、イベント参加者は10代後半から20代といった若年層が中心と思われます。SNS等ネットから情報を得ることが多いこういった世代には、なかなか注意喚起の声が届きにくいという傾向もございます。この会見をご覧いただいている方、ぜひ家族や友人の中に該当する方がいないか、広く呼び掛けていただけないでしょうか。今日はこのことにぜひ集中してお願いできたらと思います。参加された方のみならず、その周囲の方々を守るためにもご協力をお願いしたいと思います。

こうしたイベントだけでなく、7月下旬以降、松山市繁華街の接待を伴う飲食店や深夜帯のバーなどの飲食店などにおいても、例えば第4波の契機となり、決して開催しないでほしいと呼び掛けてきたものがございました。それは、何周年記念のパーティーとか、そういったものでございます。こういったものはやめてほしいと呼び掛けてまいりましたが、残念ながらこういったイベント、パーティーが開催されていたという情報もポツポツ入っています。本当に、一部の店舗でございます。大半のお店は、接待を伴う飲食店も深夜帯のバーなどの飲食店も、大半のお店は非常に協力をしていただき、感染対策も十分に取っていることだけは私の方からお伝えさせていただきます。本当に一部のところでございます。

8/8

こうしたイベントが複数あると聞いておりますが、それぞれ合同で開催されたわけではありません。別々の店舗で開催されたものと聞いております。店名の公表の権限、中核市である松山市だけ、県ではありませんので、松山市になりますが、松山市では現時点では店名を公表しないとの判断になっております。しかし、中にはDJが出演し、不特定多数が参加するような、そして十分な感染対策が取られていないようなイベントがあるやとの話も一部あるそうなので、注意喚起を県の方から幅広く呼び掛けます。

そして、こうしたことを受けまして、臨時PCR検査センターを急きょ開設することといたします。昨日もお伝えしましたが、こうしたイベントだけでなく、7月下旬以降、松山市繁華街の接待を伴う飲食店や深夜帯のバーなどの飲食店などにおいても、これだけはやめてほしいと呼び掛けてきたつもりなんですけども、何周年記念などさまざまなパーティーやイベントが開催されていたとの情報もあります。このような場は感染のリスクが高く、第4波ではそれが契機になりました。決して開催しないでほしいと呼び掛けてきたものでありますが残念です。

8/9

また、松山市繁華街において音楽イベントクラスター、これは第2週目で発生しました。ホストクラブでの飲食店クラスターは第4週目で発生しています。二つのクラスターが確認されています。この二つのクラスターはただ、連絡先を含めて全ての利用者の把握ができていたために、店側の協力を得て保健所の調査・検査はこの二つのクラスターについては順調に進んでいます。ただ、この問題はこれでございます。7月下旬、クラブなど複数の店舗でDJが出演し不特定多数が参加、マスクを外して密になるようなイベントがあったという情報があるということをここ数日、2、3日申し上げてまいりました。さらに、接待を伴う飲食店や深夜帯のバーなどの飲食店などにおいても、第4波の発端となったような何周年記念とか、そういうパーティーやイベントがあったとの情報もございます。そして、それらの調査への協力が十分にいただけていないということもお話ししてまいりました。ということは、追い掛けが十分にできていない状況にあるということでございます。

8/10
二つ目がどの事例とは言っていないが、この事例以外は該当しないため明らか。

二つ目、不特定多数の方が密集し、マスクを外して大騒ぎするようなイベントに参加した例。典型的な3密であり、極めて感染リスクの高い例であります。このような場に感染が持ち込まれると一気に広がる可能性があります。そして、参加者等の感染が確認された場合、例えばこのイベント主催者、お店の人が利用者の把握ができてなかった場合は、非常に追い掛けが難しい事例となります。

さらに7月下旬、第3週目には、ここがちょっと一番懸念しているところでございます。クラブなど複数の店舗でDJが出演し不特定多数が参加。そして、マスクを外して密になるようなイベントがあったとの情報もあります。また、接待を伴う飲食店や深夜帯のバーなどの飲食店などにおいても一部ではありますが、第4波の発端となったような何周年記念パーティー等、こういったことが開催されていたという情報もございます。そして、これらに共通するのは、十分な調査への協力が得られていないということでございます。

8/11

記者への質問の回答から。

(愛媛新聞)
すみません、愛媛新聞です。先ほどの、協力が得られなかったり、調査にですね、参加者の把握ができていない事例のこと、これは事例としてはその松山市繁華街でイベントを開催していた複数の店舗に関してということでよろしいですか。

(知事)
そうですね、はい。

(愛媛新聞)
協力が得られないというのは、どういった協力が得られないというのを聞かれていますでしょうか。

(知事)
これはわれわれが直接ではないんで、(松山市)保健所の方にお聞き、うちの直接の管轄ではないので、そこまでのつまびらかな状況は入ってきていませんが、例えば行動歴を話してくれないとか、そういうケースもあろうかと思いますし、前にあったのはですね、どうやらいろいろと打ち合わせをして何も言わないように、というケースもあるやに聞いております。前のケースですね。そういうことも考えられるのかなと思いますけどね。

(愛媛新聞)
その事例に関して、そのまあ複数にわたりますけども、何人ぐらい感染者が出てそうとかっていうのは。

(知事)
いや、分かりません。分からないから呼び掛けた方がいいんじゃないかなということなんですよ。囲い込み、協力してくれたらもうどんどんどんどん追い掛けられますから問題ないと思うんですけど、問題ないというのは言葉が悪いですね。何とか追い掛けられることはできると思うんですけど、こういう場合は追い掛けすることができない。その間ずっと行動されてしまう。だからそこが怖いんですね。それがまさに市中まん延へつながっていくということではないかなと、これは危惧しています。

8/12

(南海放送)
すみません、南海放送です。最後に松山市以外の時短要請の件なんですけれども、松山市以外は今のところ該当しないと。

(知事)
そうですね。もう今日先ほどの市町別の感染状況を見てお分かりのとおりですね、新規は、ここには出てないですけど1名か2名の状況でございます。飲食店で幅広くどんどん出ているという状況ではございません。そういう兆候が見えた時には躊躇(ちゅうちょ)することなく検討しますけども、松山市はちょっともう本当に分からないんですよ。

新規が今日最多を出したという状況ですし、それから飲食店はそう多くは出てないんですが、やはりホストクラブや、そして何よりも懸念しているのが DJ等を呼んで(イベントを)やったクラブや深夜バーでの複数の会。これが協力を得られない、調査の協力が得られていない、把握されてないという状況ですから、ちょっとこれはもう警戒レベルが全然違ってきていると思いますので、そこは先行してやりたいというふうに思っています。

8/15

検査対象は松山市繁華街の飲食店の従業員や利用者などで、無症状の方でございましたが、三つここに書いてあります、検査対象者。ライブイベント、周年イベントの把握ができていないところ、保健所への協力が得られていない、そして、どうやら来られている方の把握ができていない関係でございます。周年イベント等も行われたという情報があります。こちらは24名の検査でゼロではありました。でも、この人数が少ないということでございます。そして、一方で接待を伴う飲食店、深夜営業のバーの従業員さんも前回よりも多く来ていただいていまして678名、その中で5名の陽性確認でございます。そして、もう一つ今回新たに追加した、県外との往来があった方や県外からの来県者と会食等をした方で心配されている方、916名いらっしゃいました。その中で5名の陽性が確認されています。この結果を見ると、まず一番懸念するのはここでございます。ライブイベント参加者等の検査人数が圧倒的に少ないということでございます。自己申告であり、呼び掛けはさせていただきましたが、他の区分で検査を受けた可能性もありますけれども、少数の検査となっていること自体、対象者の把握がもはや難しくなったと、水面下で活動されているという可能性が高いということを示しています。要注意でございます。
(南海放送)
すみません、南海放送です。先ほど臨時PCR検査センターのライブイベントなどの参加者24人が少ないということでしたけれども、詳細には分からないとは思うんですけれども、だいたいどれくらいの規模を想定されていたんですか。

(知事)
正直言って分かりません。これは調査の現場に聞いていただくしかないんですが、私が断片的に聞いているのは、100人規模のものがあったところもあるんではないか、その他にも数十人規模が複数あるんではないかというようなことは入ってきていますが、正確な情報がつかめない、協力が得られていないということなので非常に苦慮しているところではなかろうかと思います。

8/16

こちらは松山市における7月10日以降の陽性者数の推移でございますが、これは松山市だけでございます。7月中はご覧のように、当初はゼロの日もございましたけれども、散発的にずっと続いておりました。ただし、8月に入って事態は急変しております。一気に増加傾向が見えてまいります。特に7月の4連休によって持ち込まれたウイルスが、もしかすると参加者の追い掛けが難しいとお知らせした、把握もできていない、保健所への調査にも協力してくれない複数の店舗、ライブイベントや接待を伴うお店、中には周年イベントで、そういった場を作ったところもあるとお知らせしましたが、それがきっかけで、水面下で広がった可能性は否定できません。そして8月にこれが入りまして、連休や帰省の影響で、次のヤマに結び付く、そういう状況ではないかとこのグラフから読み取れるのではなかろうかと思います。

8/23

先日、まん延防止の対策が決まった時に、新たな対応の基準というのを呼び掛けさせていただいています。要は大事なことは感染防止対策がしっかり取れているのかどうか、そしてまた、例えば今回のように人数の問題とか、間隔の問題とか、あるいはその手指消毒の配置の問題とか、声掛けの問題とか、いろんな問題があると思うんですが、これは業態ごとにガイドラインというのができていますから、それをしっかり守っているかいないかというのがもう大事。

それからもう一点は、来場者に何かがあった時にすぐに呼び掛けられる体制を取っていただくということ。これは大事でございます。8月にちょっと苦労したのは、例えばそういうイベントがあったところで、保健所への協力もなかなかしていただけない、来場者も全く分からない、公表もないということになるとですね、これはもう手の打ちようがないんで、そういった責任ある運営者の姿勢というものも非常に大きい要因ではないかなというふうに思っています。

8/30

次にクラスターの発生傾向でございます。まず「飲食店クラスター」。第4波以前と同様に、業務上、感染対策の徹底が難しい店舗でのクラスターが続いておりますが、第5波においては多くの店舗において、正直に申し上げます、例えば第4波の時にはホストクラブなんかでもなかなか調査協力が得られなかった。今回は全て得られております。そういう利用客の把握ができているケースがほとんどであるということ。

そして、利用客への呼び掛け、全従業員の検査、保健所の調査への協力、こういった協力が得られているということが第4波と第5波では大きく異なっているのが特色であります。

ただし、第5波でも一つあえて申し上げます。7月下旬に松山市繁華街の複数の店舗で行われたライブイベントや周年パーティー等では、事業者の協力は十分得られないケースがありました。このことが水面下での感染拡大につながっている可能性が十分あります。

保健所への調査への協力がいかに大切であるかがお分かりいただけると思います。必ず協力してください。そして、従業員さんやお客さんの把握と連絡体制がしっかり取れているということを常に意識しながらの営業をやっていただきたいと思います。

8/31

それからここに芸能関係1名、別にクラスターになっているわけではありませんが、所属事務所は既にホームページとSNSで念のために公表をしていただいております。ルールも、後で説明しますがしっかりと守った中での対応をされています。

特にこの会社、芸能関係、いろいろと昨日も全くルールを守っていない屋外ライブが全国ニュースになっておりましたが、(こちらは)人数は少なく、保健所の調査にも全面的に協力をいただいておりまして、もう一度申し上げますが、クラスターにもなっていない段階で直ちに公表されています。そしてまた、参加者も愛媛県のお知らせネットを活用して、全員把握して既に通知もしていただいております。

この点が7月下旬に松山市繁華街の複数の店舗で行われたライブイベントや周年イベントとは決定的に違うところでございます。7月下旬の事例は保健所にもなかなか協力が得られなかった点、また、参加者も把握できていなかったという点で結局追い掛けられないケースでありました。この点は全く違うということだけは申し上げたいと思います。

9/1

ピークという考えは全く持っていません。ただ一つ言えることはさっき触れましたとおり、第一の波は、この第5波の場合ですね、一番最初に懸念したのがやはり保健所への協力が得られなかったライブハウスイベント等、周年イベント、松山市での一部のお店の実態がつかめなかったので水面下で広がること、これが懸念材料でした。
二つ目の懸念材料はお盆での帰省による、お盆前の時期ですね、この家庭内での感染拡大。そして三つ目がお盆の後の逆帰省での今度は事業所での感染拡大。この三つ目の事業所での感染拡大についてのピークは、本当に経済界呼び掛け合ってですね、注意された結果、まだ収まってはいません、収まっていないですけど、最小限にとどめられているからこそ、何とか高止まりはしていたけども、増加傾向には至らなかったというふうなことにつながっているのかなと。

9/9

また、新たに法に基づく要請として、県内全ての飲食店に対して、もう何度もこれが繰り返されてまいりました、不特定多数の客を集め、混雑、すなわち密の状況が想定される催しの自粛要請、これを行います。第4波の時もこうしたパーティーが引き金となりました。

7月下旬にも松山市繁華街の複数の飲食店で開催された周年イベントや大規模パーティー等により、しかもこうしたところが保健所に協力をいただけないということもあって、水面下での感染拡大が懸念される状況となったことを踏まえた措置であります。

そして、繁華街のごく一部の店舗が発端となって地域の感染が広がること、これまで何度も繰り返してきたことはご案内のとおりでございます。こうしたことを受けまして、松山市においてはこの経緯を十分に踏まえて、繁華街の安全と市民への感染防止を確保するため、特にルールを守らない店、深夜帯、こうしたところに対する特別な対応を要請したいと思います。

(愛媛新聞)

愛媛新聞です。繁華街のことですけども、松山市の方に特別な対応を求めたいということですけども、具体的な対策とかイメージはそのあたり、知事としてどのようにお考えでしょうか。


(知事)

そうですね。やはりもうこれ、これまでの積み上げで、ルール、要請を守っていただけないお店というのもリストというのはだいたい分かってきているんではないかなというふうにも思いますし、それからまた呼び掛け、チェックの時間帯というのも、どこにすればいいのかというのも見えてきているんではないかなというふうに思いますので、そのあたりをしっかりと分析した上で。そしてもう一つは、やはり大きな記念パーティー何かの実施で感染が広がった可能性も十分ありますから、そういう情報をうまくキャッチできる体制を工夫して取り組んでほしいなと。それをキャッチしたら、呼び掛けていく体制をどうするのかというのを検討していただけたらいいんではないかなというふうに思っています。

9/10

また新たに、先ほどのこちらと関係してきます。お店側への依頼です。要請です。県内全ての飲食店に対して不特定多数の客を集め、混雑、密の状況が想定される催しの自粛要請、これを追加いたします。周年イベント、記念イベント、大規模パーティー、今回、非常に問題になったような密になる空間をつくるイベント等でございます。

9/12

酒類の提供停止は解除となりますが、利用客の皆さんにはルールを守った会食を、そして飲食店の皆さんには感染対策の徹底を、双方でくれぐれも行っていただきますようお願いいたします。また、繰り返しお伝えしておりますが、時短営業を守っていない飲食店は感染対策が不十分な可能性がございます。

最近でも、保健所の調査でもはっきりしない行動歴しか言っていただけないケースがまだございます。非常にこのあたりが懸念材料でございます。(店が)開いているから行くというのではなく、開いているから危険というような観点を持っていただきたいと思いますし、県民の皆さんにはこういった店舗を利用しないよう強くお願いいたします。

そして、松山市繁華街の本当に一部のお店でございます、こうしたところが発端となって第3波以降、大きな感染が3度繰り返されてきました。この第5波でも周年イベントや記念パーティーの催し等、保健所への協力も得られない、来られている方の把握もできない、できていない、そういったケースがありました。ここが水面下での感染拡大につながった可能性があります。もう既に3度繰り返されていますので、松山市には分析を行っていただきたいと思います。お店のジャンルももう絞り込めていると思います。そして、そういったところに重点を置いた繁華街対策、これにはしっかりと取り組んでいただきますよう要請をさせていただきたいと思います。

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