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【映画】#2「普通」ってなんだろう


『子宮に沈める』


2013年に監督/脚本と緒方貴臣による
「大阪二児飢餓事件」を元にした作品を
観了しました。


一見、「普通の」4人家族で過ごしてきたが少しの心のズレが生じ離婚するはめになる。母親はまだ1歳の子供と3歳の子供を引き取り新しい生活を始めることになる。この時の母親は22歳程度。子供たちの前では良き母親であろうと自分を律するが生活をしなくてはならない。仕事を余儀なくされ風俗嬢を始める。だんだんと「子供」がいる自分に嫌気がさしながらも母親を全うする。だがそんな日は長くは続かず新しい男を作り家に帰らなくなる。子供はまだ母親の手と足がなくては生きることのできないとわかっていながら...
簡単なあらすじはこうだ。正直、何度も見るのをやめようとしたし早送りしてしまった箇所もある。それくらい胸糞の悪いものだった。かつ、これが私が生きている2010年に実際にあった出来事であることが考えられない。命を絶つことしか未来がなかった子供たちを思うと胸が痛い。
この裁判では母親が懲役30年の判決を下される訳だが、離婚しているとはいえかつて「家族」であった「父親」にはなんにも判決が下されないのはおかしな話だと思う。どうも母親だけに責任があるとは思えない。(確かに犯罪を犯したのは母親であるが)まず近くに頼れる人がいなかったことが今回の事件で一番のネックだろう。もし頼れる人がいたなら、子供を預けれるような人がいたならばまた話は変わってきただろう。
この犯人である母親と同い年の私だからこそ他人ごとだと思えないし、いつかは子供を授かりたいと願う身としてこに問題とは向き合わなくてはいけないものだと思う。風俗しかなかった(風俗が悪いとはいわないが)この社会を私たちはどう生きていけば良いのか。また「普通」とはなんなのか。各々が「孤独」を愛することはできるのか...



沢山考えさせられる映画です。
少子化で悩む、子供を授かれなくて悩む色んな背景がありますが命は奇跡であることを嚙みしめて…まず私はしっかりと自分を律しようと思います。



可能性のある子どもたちが美しい未来を
描けますようにと願っています。





#子宮に沈める #映画考察 #映画感想 #実話映画 #ネグレクト

#社会問題  


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