見出し画像

私のフェミニズム 【My GOD is ME.より】

私はフェミニストである。
何がフェミニズムとして正しいのか正しくないのか、などそれぞれあると思うが、今回は私にとってのフェミニズムを書いていく。

小学校の頃に社会科で習った“女性の選挙権運動”が、言葉は知らずとも、こういうのをフェミニズムだと認識した1番古い記憶である
しかしそれ以降は、女子生徒が生徒会長だと珍しいがられることも、有無を言わさずスカートの制服を強要されることも、結婚したら相手の名字に変わることも、何もおかしいと思わずに生きてきた。18歳で上京したときはまだフェミニズムを知らなかった。しかし、一人で街を歩いたり、アルバイトをしたりと社会に出てみると、何でこんな思いをしなければいけないのかと疑問に思うことばかりだった。

道を尋ねられたのかと思って親切に立ち止まると、これからどこいくの?とナメた口調で聞かれると怒りが湧くのはなぜだろう
女子寮に住んでいた私が窓を開けれなかったのはなぜだろう
通っていた女子大の周りにあんなに守衛さんがいたのはなぜだろう
上司に性接待を求められたのはなぜだろう

全て女だからだ

もちろん女性以外の性の人が生活する上で全く危険に侵されているとは言わない
しかし、夜道を歩いていた女性が襲われると自業自得と言われる、痴漢をされたと言うとその時着ていた服が悪いと言われる、実際立件するには時間もお金もかかるし、あまりにも日常的に加害が起きるから、被害に遭ってもほとんど泣き寝入りしているのが現代社会だ
良くないことだが、やむを得ない事情で万引きや殺人などの罪を犯してしまう人がいるけれど、性犯罪をやむを得ない事情でする必要がある人は滅多にいないはずなのに
そして性犯罪はなぜか罪が軽い

生徒を殺した教師は処分されるのに、生徒に性加害をした教師はしばらくすれば現場に復帰できる
被害者である生徒が学校を変える必要はないのに、トラウマと加害者がいることによって、学校を変えたり登校が難しくなってしまう
実際自殺してしまった生徒もいる
こんな世界許されるわけないだろ


警察沙汰になったストーカー被害を受けて体調不良になったときに、「人から好かれることは嬉しいんじゃないの?」と医者から言われたこと
そのストーカー本人に「スカートが短いのがいけない」とネットに書かれていたこと
「女だからカードゲームが好きなのは隠した方が良い」とバイト先の同世代に言われたこと
知らない人に通りすがりにブスと言われたこと「男にモテたいなら薄いデニールのタイツを履いた方がいい」と上司に言われたこと

全て私が相手より弱いと判断された、女だから言われたこと

結婚したら相手の男性と同じ名字になるのが当たり前だと社会から植え付けられて育ったこと
総理大臣や〇〇長は男がやるのは当たり前だと思って生きてきたこと
家事の負担の割合が女の方が多いこと
全部おかしいと今では思う

生物学上の男女の比率は半々なのに、その半分を占める女性の存在は男性より格下であるという認識で、人類は何千年も歴史を重ねてきてしまった
電気がスイッチ1つでつく時代、スマホで地球の裏側の人と友達になれる時代に、1000年前と変わらぬ価値観であることはおかしい

ただただ、自分の生まれ持ったものを誰からも否定されず、差別されずに生きていける社会になるべきだ
女としてではなく、人間として対等に扱われなければいけないのだ

よく男女平等と言うと、「じゃあ女性も殴るぞ」とか「男女同じトイレにするぞ」というとんでもない理論を出してくる人がいる
男性相手であっても人を殴ることはダメだし、途上国では学校で男女が同じトイレであることで女の子が悲しい思いをしているのを知らないのかと思う

弟から文庫本を4冊借りてリュックに入れて持とうとした時に、そのリュックを持ってくれようとした
理由を聞くと「優しさというよりも、単純に男性の方が筋力がある身体で生まれてきたから、手伝うべきだと思う」と言っていた
生まれ持った特性を生かすのはこういう時であって、その力を使って弱い者を捩じ伏せるのは間違った力の使い方だと思った


そう思えたのは、フェミニズムのおかげである
被害者叩きに遭った時に被害者である自分は悪くないと堂々と思えるようになったのも、自分が不当な扱いを受けた時に女だから仕方がないと諦めなかったことも、フェミニズムのおかげである
私はフェミニズムのおかげで生き延びることができたし、間違っていることを間違っていると言う勇気をもらった

だから私はフェミニズムとフェミニストへの恩返しの一つとして、こういった文章を書いたり、デモに参加することにした
時々性加害によるPTSDで死にたくなることがあるけれど、もうこれ以上悲しい思いをする人が増えてほしくないから、頑張って生きて声を上げていきたい
着実に世界は変わってきていると信じて、フェミニストとして生きていきたい

★この文が収録されている本★
「My GOD is ME.」¥800
(A5 フルカラー28ページ)
※2020年11月のデザフェス新刊

今の私の現実のなかの神様、救い、夢、天使、固定観念などをテーマの文章を集めた本です✨読んでほしい文章ばかりなのでぜひ☺️
(イベントでの販売(決まり次第告知します)や、ご希望の方がいたら通販もしますのでコメントやメッセージをください)

「みんなのことを幸せにできる神様になりたいけれど、やっぱり自分以外自分じゃないから、自分を一番救えるのは自分しかいないと分かったよ。だからLOVE MYSELFの精神で生きて、みんなのことも本当の意味で愛することのできる人間になりたい。生きて自分も人も幸せにしたい。自分のことを愛して、信じて生きていくことが、人を愛し救うことの第一歩だとようやく分かった。」
(My GOD is ME.より)

#フェミニスト #フェミニズム #feminist #性 #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?