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振り返れば俺がいる(110)マンガについて(その14)33歳『バクマン。』

――前回は、33歳の頃にハマった『20世紀少年』について伺いました。その後は、どんなマンガにハマったのでしょうか。

同じ年に『20世紀少年』と同じくらいハマったマンガがあって、それが『バクマン。』でした。

▲2008~2012年に『週刊少年ジャンプ』で連載

――『デスノート』と同じ、大場つぐみさん・小畑健さんコンビによるマンガですね。

そうなんです。これも『デスノート』の時と同じように、流行りはじめた2010年くらいから知っていて「読みたいなぁ」と思っていたんですが、読んだのは、連載が終わってからでしたね。

『デスノート』『20世紀少年』辺りで、味をしめた「全巻一気読み」ですが、『バクマン。』も短期間で全部読みましたね。

――『バクマン。』は、二人のマンガ家が主人公の話ですよね。やはり、いっき82さんは、子どもの頃にマンガ家になりたかったから、余計にハマったんでしょうか。

そういうところもあると思いますね。あと、コンビのマンガ家ということで、お笑いコンビにも近いものがありましたね。

もともと小畑健の画が好きでしたが、このマンガの中には、いろんな作中マンガが登場するので、いろんな描きわけも見られておもしろいですし、ストーリーも『デスノート』並みに凝っていておもしろいんですよね。

――どの辺りのストーリーが一番おもしろかったですか。

いやぁ、もう全部がおもしろすぎて、これが一番というのは、選びにくいんですが、他のマンガ家さんたちとの友情とか、主人公の恋愛模様とか、とにかくいろんな要素がおもしろいんですよ。

――『バクマン。』は恋愛要素もあるんですね。

そうなんですよ。ストーリーは、主人公たちが高校生の時代からスタートするんですが、その時に、主人公が好きだった女の子に告白をするんですよ。

それで「マンガで天下をとったら、結婚してください」みたいな感じで、ストーリーが進んでいくんです。

その女の子は、声優を目指していて、主人公たちが描いたマンガがアニメ化したら、その声をやりたいというのが夢なんです。

とにかく、青春時代の夢が詰まった話でしたね。こういうのは、読んでいてワクワクしますね。

――いっき82さんも若い頃は夢を見られていたからこそ、そういうストーリーが琴線に触れるんですかね。

そうかもしれません。こういう若い人が夢に向かって突き進む話は、マンガや小説に限らず、好きですね。

ベタと言えば、ベタですけど、こういうのを『ジャンプ』で連載していたのがすごいですよね。

『デスノート』もそうでしたが、大場・小畑コンビは、それまでの『ジャンプ』になかった作品を描きつつ、それをどちらもヒットさせたのがすごいですよね。

今はこのコンビが描いた『プラチナエンド』を読んでいる最中ですが、これも非常におもいしろいマンガです。

(次回に続く)

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