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「日本国憲法」が学べる本

こんな記事を書きました。

「初心者が読むべき本」
ということで、

この記事では、自分自身が、
まだ詳しくない分野の本を
選ぶ時の基準を紹介しています。

こういう話を
しっかり言語化したのは、
はじめてのような気がしますね。

自分の中では、
自然とやっていることなので、

質問されることがなければ、
言語化されることも
なかったかもしれません。

そういう意味では、
このような魅力的な質問が
いただけるのは、
本当にありがたいことです。

「初心者が読むべき本」を
書くにあたって、
過去の読書体験を振り返りました。

こういうお題が提示された時には、
やっぱり自分がやってきたことを
振り返るんですね。

自分でやってきたことをもとに
記事を書いているので、
私自身もそのような道を
辿ってきているんです。

「初心者が読むべき本」では、
3つの要素を挙げました。

「ビジュアルが豊富」
「話し言葉で書かれている」
「ページ数が少なめ」

数年前に仕事の関係で、
「日本国憲法」について、
レポートをまとめる必要がありました。

いや、仕事関係といっても、
私は文章を書くのが仕事ではないので、
本業とはかけ離れた作業でした。

おもにビジネスにおいて、
会社の中核を担うような人材が
受けるセミナーで、

その一環として
「日本国憲法」について
レポートを提出する
という課題だったのです。

「経営」と「日本国憲法」は
かけ離れたイメージが
あるかもしれませんが、

日本の法律は
「日本国憲法」を基礎にして
作られていますから、

経営者にとっては、
「日本国憲法」も
マスターしておかなければならない、
必須の科目なのです。

今さら言うことでもないですが、
私は note で
毎日記事を投稿するほど、
文章を書くのが好きですから、

このレポートも本気で取り組みました。

レポートを書くために、
講義も受けてはいたのですが、

それだけでは飽き足らず、
「日本国憲法」について
書かれた本を自分でも探しました。

この時に、必要になってくるのが、
「初心者が読むべき本」でも
紹介したようなポイントです。

書店に行くと、
「日本国憲法」について
書かれた本は
たくさんあるわけですが、

その中で、
「初心者にもわかる本」は
ごく一部だと思います。

そういう中から、
自分にとって「これだ!」
という本を見つけた時の
感動といったら、

筆舌には尽くしがたいものがあります。

その時に私が選んだ3冊は、
やはり、私が挙げた
3つのポイントを満たしていました。

最初に読んだのはこの本でした。

この本では
「憲法」を「権力を縛るもの」として、

「ライオン」=「権力」
「檻」=「憲法」に見立てた、
イラスト付きで解説されています。

この本は子どもにも
わかるように書かれていて、
(たしか児童書のコーナーにあった)

かわいらしいビジュアルのおかげで、
「憲法」というシステムが
手に取るように理解できました。


2冊目に読んだのは、
この本です。

こちらは「対談形式」で
書かれた本です。

AKB48 のメンバー(当時)で、
「日本国憲法を暗唱する憲法アイドル」
という触れ込みの内山奈月氏が、

法律家の先生による
「日本国憲法」の講義を受ける
レポートでした。

この本のおもしろいところは、
講義のパートと、
内山氏のレポートが
交互に展開されるところです。

レポートの内容も
ただ講義を丸写しに
したものではなく、

内山氏なりの見解が入っていて、
さらに、そこに先生のチェックも
入っています。

こういった臨場感を
紙面で伝えるのは、
なかなか難しいことですが、

みごとな構成力によって、
それをリアルに再現しているんですね。

このような対談形式の本では、
立場が異なる二人を
掛け合わせることによって、

(この本の場合でいえば、
 講師と受講者)

ひとり語りでは伝えきれないことが
文面に現れてくるのです。


3冊目に読んだのは、
この本でした。

「経済」や「社会情勢」のことを
知りたいと思ったら、
池上彰は外せません。

池上彰といえば、
テレビに出ているイメージが
強いかもしれませんが、

かなり幅広い分野の本を
執筆されていて、
いずれも売れ筋の本となっています。

この辺は「王道」として、
押さえておく必要がありますね。

私が「憲法」というテーマで
勉強しはじめるにあたって、
「注意しなくては」と思ったのは、

「偏った意見」から入るのは、
避けようという点です。

「憲法」をテーマにして書いた本には、
当たり前のことながら、
著者ごとの主張が入っている場合が
多いんですよね。

(おもに、憲法改正の是非について)

その点、池上彰は、
中立をモットーとする
「ジャーナリスト」ですから、

やはり、本書も中立的な視点で
書かれていました。

ちなみに、本書は、
前述した三つのポイントでいうと、
「ページ数が少なめ」の
新書にあたります。


そして、これはおまけですが、
4冊目に読んだ「憲法」関係の本は、
これでした。

これは小説で、
終戦後に日本国憲法が
どのように作られたかが、
描かれています。

こういった創作物は、
論文やレポートの参考文献には
ならないのですが、

当時の空気感のようなものも
理解しておきたいと思い、
読んだ本でした。

ドラマとしても、
とても魅力的な作品になっています。

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