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聞こうとする姿勢、伝えようとする姿勢

マスクをしているせいもありますが、
コンビニなどで店員さんに
聞き返されることが増えました。

ああいう時に前から
思っていることがあります。

聞き返し方に、
ちょっとイラッと
してしまう時があるんですよ。

聞き返して、
相手の方をちゃんと
見ている人に対しては、
こちらも申し訳ないと思うし、
しっかり伝えようと思うんです。

でも、たまに目線を違う方に向けて、
耳をこちらにそばだてて、
聞こうとする人がいますよね。

あれは相手に対して、
失礼な態度だと思います。
(特に客に対しては)

「え? なに?」みたいな感じで。

体勢を横に向けて、
相手の方に耳を向けて、
聞こうとするんです。

私は耳が悪くないので、
間違っているかもしれませんが、
はっきり言って、
耳の方向を相手に向けたからと言って、
そんなに聞こえ方が
大きく変わるとも思えません。

何より、話している相手に
失礼な体勢だと思うんです。

たとえ、声が多少聞こえなくても、
「わかろう」とする人は、
相手の表情や身振り手振りに
注意を払うはずです。

私自身もそうです。

聞こえないからと言って、
耳だけを相手の方に向けるのは、
少なくとも、私には抵抗があります。

そういう人を見ていると、
コミュニケーションがわかってないなぁ
と思うんです。

人間って、
そんなにバカではありませんから、
多少、二、三の単語が聞き取れなくても、
前後の文脈から、
言葉が後からわかったりすることが
あるんですよね。

最初は聞き取れなくても、
しっかり、相手の話を聞き続ければ、
聞こえなかった単語も
推測できたりします。

あと、我々は普段、声を使って、
やりとりしているようでいて、
実は声以外にも視覚的な情報で
やりとりしている面が
すごく大きいんです。

同じ言葉でも、ジェスチャーや
表情によって、
全然意味が違う場合もありますよね。

聞こえない時に、
耳だけを相手の方に向ける人は、
そういうことを見落としているなぁ
と思います。

それ以外にも聞き違いと言えば、
職場で内線がかかってきた時に
電話を取った人が、
誰かを呼ぶ時の声も
聞き間違いが多いですね。

あれも多くの方が
誤解していますが、
母音が同じ名字の人は
すごく聞き間違いが
発生しやすいんです。

たとえば、同じ職場に中に、
「佐藤」「加藤」「麻生」
という人がいたとしたら、
「佐藤さん」と呼びかけると、
三人が振り向いてしまいます。

距離が遠いと余計に
そういうことが起こりがちです。

遠くから聞こえてくる声は
大抵、母音しか聞こえないからです。

「佐藤」「加藤」「麻生」
どれも遠くからだと、
「あおう」に聞こえます。

こういう場合は、
フルネームで呼んであげると、
一発で相手に声が届くと
思うんですよね。

さすがにフルネームだったら、
完全に母音が一致する確率は
かなり下がると思うんです。

そんなことを前から思っていたら、
この前読んだ本に
それを裏付けるような話が
書いてありました。

▲レビューも書きました

人間の声はおもに、
子音が重要なんだそうです。

たとえば、「か」というのを
伸ばすと「かーーー」
となりますよね。

最後の方は、
「あ」が伸びているようにしか、
聞こえないはずです。

でも、最初に「か(k)」という
子音があると、
「か」にしか聞こえません。

これって、すごく不思議なことですよね。

つまり、言葉のやりとりのうえでは、
子音がすごく重要なんです。

でも、遠くから聞こえる声は、
子音がほとんど聞こえません。

遠くから「佐藤」と呼びかけても
「あおう」に聞こえるんです。

なので、遠くから声をかける時は、
普段とは聞こえ方が違う、
と認識することが大事なんですね。

そして、遠くからでなくても、
声が聞き取りにくい
と言われる人は
子音がはっきり聞き取れるように
意識して発音するといいかもしれません。

でも、聞く側は聞こえなくても、
相手の方に耳だけ向ける
姿勢はやめましょう。

失礼だし、カッコ悪いです。

聞こえない時は、
相手の全体に目を向けるべきです。



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