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ユダヤ人はどうして大富豪になったのか

小説『シッダールタ』を
読んだのがきっかけで、
ブッダ関連の本をいくつか
読み直した話を書きました。

『反応しない練習』を読み直し、
他にも読み直したい本が
出てきたんですよね。

それが『ユダヤ人大富豪の教え』
という本です。

ブッダとは直接的には
関係のない本ですが、
『反応しない練習』と
似たような部分もあるんですね。

そのことを思い出して、
無性に読みたくなり、
一気に読んでしまいました。

この本は、著者が
大学を卒業したばかりの若い頃に

アメリカで出会った
ユダヤ人大富豪とのエピソードを
綴った小説仕立ての作品です。

「大富豪」といっても、
今いちピンとこないかもしれませんが、

本書の中では
「働かずに自由に過ごしても
 生活になんの支障もないくらい」

すべての自由を手中に収めた
とびきりのお金持ちのことです。

彼らは、生活の中でお金のことを
考えることもなく、

頭の中は
「今日はどうやって楽しい時間を過ごそう」
というアイディアでいっぱいなんですね。

ちょっと、一般市民の我々には、
想像しがたいライフスタイルです。

これは本書に
書かれていた話ではないんですが、

そもそも「ユダヤ人」というと、
「富豪」とか「才覚のある人」
というイメージが強いですよね。

有名なところでいうと、
イエス・キリスト、
アインシュタイン、

スティーブン・スピルバーグ監督、
マクドナルドの創業者、
レイ・クロックなども
ユダヤ人です。

ちなみに「ユダヤ人」というのは、
特定の人種を指す名称ではなく、
「ユダヤ教」を信仰する
人たちのことを言います。

私も詳しくは知りませんが、
おそらく、この「ユダヤ教」の教義が
ブッダの教えと通じる部分も
あるのかもしれません。

なぜ、ユダヤ人にビジネスの
成功者が多いのかというと、

そもそも、ユダヤ人の
悲劇的な境遇にも秘密がありました。

ヨーロッパではキリスト教ができて以来、
それが主流となり、
ユダヤ教は迫害を受けることになります。

かつてキリスト教では、
「お金」が「不浄なもの」
として捉えられており、

キリスト教の信者は、
お金を扱うのを避けていたんですね。

そこで活用されたのが、
ユダヤ人でした。

「金融業」などの
「お金」をメインに扱う仕事は、
ユダヤ人に任せたのです。

おかげでキリスト教の信者は、
「お金」を扱う機会を減らすことができ、

逆にユダヤ人は、
「お金」の扱いについて、
学んでいくことができました。

迫害が原因になっているのか、
定かではありませんが、
ユダヤ人は非常に勉強熱心な
人たちでもあります。

知識欲が旺盛で、
とにかく、生涯を通して、
あらゆることを学び続けます。

第二次世界大戦でヒトラーが台頭し、
ユダヤ人の迫害が増した時にも

「頭の中までは奪うことができない」
といって、より一層の知識を
習得し続けたのは、
言うまでもないでしょう。

つまり、ユダヤ人に富豪が多いのは、
「お金」の扱いに長けていて、
「知識欲」が旺盛だったからこそ、
ではないか、と考えられますね。

私も知らないことは多いですが、
もちろん、この手の話には
怖い面もあって、

一部のユダヤ系企業には、
好感が持てない面があるのは、
現実問題として、
あるんですけどね……。

そこはさておき、
ユダヤ人大富豪に学ぶべきところは
多くある気がします。

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