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春の料理と素材

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春を迎えると「寒さで弱った体の調子を整える栄養」を自然と求めはじめます。3月~5月の春が旬の食べ物は、筋肉や血管を丈夫にするビタミン類、骨を強くするカルシウムなどのミネラルが豊富… もっと読む
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あさりのフォー。あさりの砂抜きは塩水で。フォーは熱湯で戻し(3分)流水でぬめりを取る。鍋にオイルを温めにんにくとあさりを投入。油が回ったら酒。蓋をし強火であさりが開くまで蒸す。水を加え沸騰させる。アクをとりナンプラーで味を調える。紫玉ねぎと大葉を散らす。レモンとチリソースで味変。

あさりの旬は2~4月。春の産卵期は身が肥えておいしい。埋め立てや温暖化の影響で国内での漁獲量が激減。復活に向けた放流が各地で開始されている。体に吸収されやすいヘム鉄およびビタミンB12が豊富。重くて模様がはっきりしているものが良質。あさりは秋にも産卵をするため9~10月もまた旬。

春キャベツは芯から変色していく。「変色していないか?黒ずんでいないか?」をまずチェック!芯の大きさは500円玉くらいの大きさがベスト。小さいものは成長がまだ遅い。大きすぎると成長しすぎて苦い場合がある。カットしたキャベツは芯に切れ目を入れ、ラップでぴっちり包んでから野菜室で保存。

春キャベツの回鍋肉。材料は豚バラ肉200g・春キャベツ100g・ピーマン40g。味付けは甜麺醤大さじ1・醤油小さじ1。甘みが足りないと感じ…甜菜糖を小さじ1加えた。炒め油へ豆板醤としょうが・ねぎのみじん切り。まず肉を中火で。野菜を投入しベチャっとならないように強火で一気に炒める。

グリーンピース・さやえんどう・えんどう豆(みつ豆や豆大福に使用)は同じマメ科エンドウ属。“さや”がまだ柔らかい時期に早採りしたのが「さやえんどう」。すっかり成熟したのが「えんどう豆」。食物繊維が豊富で野菜類の中でもトップクラス。便秘・美肌効果。購入後すぐに塩茹でするのがおすすめ。

揚げグリーンピース。生のグリーンピースをフライパンで揚げるだけ。油は豆が少し浸るくらいの小量で。高温だと皮がはじけて飛び散ってしまうので注意。火力をおさえて豆を転がしながら揚げる。揚げ時間はかからないので、ひとつ食べてみて確認。キッチンペーパーにとって油を切る。塩をパラパラふる。

銀座鳥ぎんさんの鶏釜飯を家庭で再現!したつもり…笑。土鍋で炊いたご飯(お焦げ付き)に、鶏そぼろ(鶏もも挽き肉200gを昆布出汁大さじ5と醤油大さじ1のみで約5分煮混む)と生のグリーンピースを乗せてせいろで約10分蒸した。炊きたてをさらに蒸すという荒業。ハフハフして食べるごちそう。

タラの芽の胡麻和え。天ぷら以外の食べ方を探してみた。袴を取り除き約2分茹でる。タラノキの芽吹きは桜の咲く頃とほぼ同じ!その頃に里山に行けば収穫できる。3月まではハウスもの。ナトリウムを排出する働きで高血圧に効果があると言われてる。また健胃、強壮、強精作用も。保存するときは冷凍で。

海では全身が青白く発光するホタルイカ。まだ多くの謎につつまれた神秘的な生き物。春に生まれ1年間でその一生を終える。富山湾での漁が有名。ふだんは水深200~600mの深海に生息しているが、春になると産卵のため岸の近くまで集まってくる。ビタミンA・ビタミンB12・タウリンを多く含む。

アスパラガスの旬は4~6月。4月からは本州産、6月からは北海道産が店頭に並ぶ。グリーンアスパラガスに含まれるオリゴ糖には腸内善玉菌を増やす働きがある。他に疲労回復・利尿作用・健胃作用。あまり日持ちしないのですぐ食べること。太めで穂先が開いていないものがよい。冷蔵庫では立てて保存。

アスパラとホタルイカの焼きそば。里の旬と海の旬をかけ合わせてみた。なんちゃってグルテンフリー生活継続中なので麺は米粉を選択。味付けはオイスターソースとナンプラー。ちょっとの甘みと辛味を足したかったので甜菜糖と輪切り唐辛子が隠し味。アスパラに火を入れすぎないように気を配ったつもり。