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生きるとは何か?

この世に存在する生物の命は、儚(はかな)く、脆(もろ)い。それゆえに、弱肉強食も可能になる。全ての生き物が不死だったら、そいつを食べて腹を満たすことも出来ない。人は腹を刺されただけで簡単に死ぬ。それは命を誕生から臨終までの期間限定と決めたからである。そこにおいて命は自己の本質ではなく、付け足しのオマケでしかない。もしも自分の本質が生命であるならば、死など存在するはずがない。自分が生命であり、命そのものであるとしたら、この世とあの世は切れ目のない連続性だろう。その時、生は直線ではなく円を描く。ある人は、この世と地獄を循環し、別の人はこの世と天国を悠久の時間をかけて、往来している。退行催眠でアトランティスがとか言うのは、それが脳ではなく霊魂の記憶だからである。全ての生命と霊魂が無限循環しているのだとしたら、死はどこにも存在しないことになってしまう。この世とあの世、それは単に場所の移動に過ぎない。そこには生命の永続性しかない。死は錯覚にすぎない。

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