カープダイアリー第8546話「秋のプレミア12連覇に向けての橋頭保」(2024年3月7日)

2者連続三振!欧州代表との第2戦は先発・金丸夢斗がわずか9球投げただけで、京セラドーム大阪の空気がヒートアップした。二回もわずか10球で2奪三振。


二番手は中村優斗。初球155キロ、2球目156キロ、3球目157キロ。外野に飛ばされることなく序盤3回パーフェクトリレー。大学生が代表トップチームに加わるという、侍初の試みは最高の結果を残した。


ベンチの井端弘和監督もアウトカウントが増えるたびにふたりの投球に引き込まれていったように見えた。その姿は四回以降をつないだ松山晋也、渡辺翔太、隅田知一郎、種市篤時のプロ組のハートにも火をつけることとなった。そして終わってみれば無安打無死四球無失点リレー…


金丸夢斗2回24球
中村優斗1回11球
松山晋也1回11球
渡辺翔太1回16球
隅田知一郎2回18球
種市篤時2回21球


「ある程度こっちが思っている通りの人選」と大会前に話していた井端弘和監督は金丸夢斗に関しては「最初の1球を見た時にすごいと思いました」と評価していた。田村俊介のケースといっしょ。見る人が見れば、即座に“モノの違い”が認識される。


ゆえに今回、集められた28人、イコール初代井端チルドレンは、この秋、プレミア12に参戦するころ一段と成長した姿をファンの前に披露することになる。


試合は2対0勝利。得点にはカープ勢が絡んだ。


日本のオーダー

センター西川史礁
DH近藤健介
ライト森下翔太
サード村上宗隆
レフト田村俊介
ショート紅林弘太郎
セカンド中野拓夢
キャッチャー山本祐大
ファースト石川昂弥


スタメン起用された田村俊介、二回の第1打席。先頭で初球を打ってサードのエラーを誘いイッキに二塁へ。その後、一死一、三塁となって山本祐大の犠飛でホームに還ってきた。


六回の第3打席も逆らわないバッティング。代表初ヒットをレフト前に弾き返して井端弘和監督の期待にきっちり応えた。この日は4の1、2日間で5の1。


八回の追加点は途中出場の小園海斗が四球を選んで得点圏に走者が進み、相手の守りのミスから加点した。


試合後の井端弘和監督

打線がなかなか追加点を取れない中で、投手陣が踏ん張って素晴らしい投球をしてくれました。(プレミア12に向け)海外投手の手元で動く球については、こちらで対策を取らないといけないと思っています。どの選手にもチャンスはあるので、良い成績を残して、また侍ジャパンで一緒にできることを期待しています」

 

侍ジャパンメンバー(背番号・名前・年齢・所属)

投手
11 山下舜平大・21(オリックス)
13 宮城大弥・22(オリックス)
15 松山晋也・23(中日)
16 種市篤暉・25(ロッテ)
18 森下暢仁・26(広島)
19 金丸夢斗・21(関西大)
20 栗林良吏・27(広島)
21 隅田知一郎・24(西武)
23 渡辺翔太・23(楽天)
28 中村優斗・21(愛知工業大)
59 根本悠楓・20(日本ハム)
61 平良海馬・24(西武)

捕手
22 古賀悠斗・24(西武)
31 坂倉将吾・25(広島)
50 山本祐大・25(DeNA)

内野手
6 源田壮亮・31(西武)
7 中野拓夢・27(阪神)
10 宗山塁・21(明治大)
24 紅林弘太郎・22(オリックス)
25 石川昂弥・22(中日)
51 小園海斗・23(広島)
55 村上宗隆・24(ヤクルト)

外野手
1 森下翔太・23(阪神)
3 西川史礁・20(青山学院大)
8 近藤健介・30(ソフトバンク)
9 塩見泰隆・30(ヤクルト)
60 田村俊介・20(広島)
66 万波中正・23(日本ハム)

 




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