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【木製スマホケース】デザインオーダーからの制作の流れ

こんちには、トライバルデザイナーの伊吹です。
Kinoeブランドで受注生産型の木製スマホケースを販売しています。
今回は実際にデザインのオーダーをいただいたお客様のラフ案からお渡しまでの一連の流れをご紹介します。

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まず初めに、どんなデザインがいいかヒヤリングから始めます。
小動物が好き、タロットが好き、華やかな雰囲気が好き、など意見を聞き、具体的なイメージを引き出していきます。
最終的に、オラクルカードのパッケージデザインとして使われているバンビのデザインを気に入っていると話を伺ったので、そのデザインを元にアレンジしました。
バンビは神様の使いと言われているので、スピリチュアルな表現になるよう体を花で纏い大きな角にも飾りを加えました。
レーザー加工での表現になるので色を使うことはできません。複雑なデザインになると形が損なわれてしまうので、シンプルな装飾で華やかさを表現できるデザインにできればと考えました。

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鉛筆で描いたラフを確認してもらいます。
OKが出れば次はこのラフを赤と黒のボールペンで色分けしていきます。
生き物としての「動」が表現できればと考えました。線を平行に複数ひくことで「躍動感」が出るで平行線を一本一本引いたデザインにしました。

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デザイン案ができれば次はレーザーカッターを使い彫刻してきます。
レーザーは出力数値によって濃淡の表現ができるので、その表現方法を使うために赤と黒のデザインにしています。
手描きで描いたデザインを、PCに読み込みPhotoshopを使って赤と黒のレイヤーを作っていきます。

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黒のレイヤー

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赤のレイヤー

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それぞれの色にレーザーの出力数値を入れていきます。(入力している写真を載せれなくてすみません)
レーザーは
深く彫りたい時は(濃い)Powerは強く、Speedoは遅く
浅く彫りたい時は(淡い)Powerは弱く、Speedoは速く
入力する数値で濃淡が変わってきます。
デザインや素材が変わる度に数値を変えてテストを繰り返します。
それに加え、スマホケースに対して適切な位置に加工することも重要なのでこのテストも何度も繰り返します。

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テストをクリアしていざ本番へ。
スマホケースにデザインが彫刻される瞬間が一番ドキドキします。
そして最後はお客様の手元に届きます。

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同じデザインであっても、スマホケースの木目の雰囲気、レーザーの濃淡の具合で少しづつ違う仕上がりになります。
既存のデザインもご用意していますが、全て受注生産なので「オリジナルのデザインも可能」ということを知ってもらいたく記事にしました。
基本はiPhoneケースを取り扱っていますが、Androidやその他のスマホケースのご相談も受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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出来上がったスマホケースの木の質感の気持ち良さと、レーザー加工した凹凸も一緒にお楽しみいただけたら嬉しいです。
既存のデザインもぜひご覧ください。






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