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真夜中の訪問者

ずーっと25年ほど気になっていることがあります。
進学のため上京して、もうすぐ卒業というある晩のことでした。
母が卒業式より二週間ほど早めに来て私のアパートで過ごしていました。東京見物がてら遊びに来ていたのです。
その年の一月に私は父方の祖母を亡くしました。お葬式で実家に帰ったりバタバタしていましたが、ようやく心の整理がつき、これから卒業して社会人だという気持ちでした。
卒業式の近くだから2月の終わりか3月のはじめ頃で、母が来て数日経ったある晩。

ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!……

突然鳴り響くチャイム。(一度押すと3回鳴るタイプのインターホンでした)
私と母は目覚めました!飛び起きました!
真っ暗な部屋で時計を見たら夜中の2時。

こんな時間にいったい誰⁈…

とても風の強い日で、小さな台所の換気扇がガタガタ鳴っていました。

…こわっ!!

こんな時間に来るなんてきっと変な人にちがいない。
私たちは怖くて出られず、息をひそめてじっとしてました。

その後チャイムは鳴らずそれきりでした…
外の風の音だけが聞こえていました。

よく眠れないまま朝になって、母と一体誰だったのか話しました。

私たちの結論。

死んだおばあちゃんじゃない?

もしくは、風が強かったから、ダンボールでも飛んできてインターホンのボタンに当たった?

でも、不思議…幽霊がピンポーンって鳴らすかなぁ。ドア通り抜けられるんじゃ?

いっそのこと出てみれば良かったね!
としばらく経ってから話しました。

あのときはこわくて出る勇気がなかった。


今、私の中では3択になっています。

  1. おばけ もしくはインターホンのなんらかのトラブル

  2. 元カレ

  3. 友人

もしだれか来ていたのなら階段を降りる音が聞こえていいはずなんですが、それらしき音がなかったんですよね。不思議。
ほんとに気になります!!
タイムマシンがあったらあのときに戻ってドア開けたい!!


ちょっと稲川淳二風?の怪談になりましたでしょうか笑
ほんとの話ですよ〜!





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