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山口つばさ「ブルーピリオド3」

「飲み込まれるヤツだ 今までも何回かあった 絵と俺の境界がアイマイになるヤツ…… けど……俺の絵にはそれがない」

主人公は、たくさん練習してどんどんうまくなります。特に構図に関してはかなり自信を持つように。
けれど、自分の絵に最も欠けているものが何か、ということに気付きます。
これは、技術を磨くことで、得られるものではないのです。
考えて、他の人にも意見を訊いて、そして自分の考えを振り返って、少しずつ明確にしていきます。
そうやって考えてから書いた絵は、「伝わる」絵になったようです。

仕事も同じなのかな、と思いました。
魂がこもっていると感じる仕事があります。もちろん自分が共感できる分野かどうか、ということもあると思いますが、その内容を聞いているだけで、鳥肌が立つような感じを覚えることがあります。やらなければいけないことがあって、それを実現させるために、最適な手段が選ばれていくのです。ノウハウや知見なんて、やらなければいけないことを実現させるための手段にしか過ぎないのです。
一方で、仕事は個人事業主以外は組織でやるものなので、関わる人にそれを理解してもらわなければいけません。絵を一人で描くわけではない、だからまずは関わる人に伝わるということが大事なのかもしれません。

すごく気になるエピソードがいろいろとちりばめられていて、これからどんな風に回収されるのか、と考えるとワクワクします。

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