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山口つばさ「ブルーピリオド8」

ブルーピリオド7の中で、教授からかけられた厳しい言葉。

それをまた別の教授から、より具体的に問われることになります。

君は渋谷で何を表現したいの?
いや
渋谷の何を表現したいの?
渋谷を何に表現したいの?
渋谷を何で表現したいの?

『ソレ』を人に伝えるためにはどんな『思いつき』がピッタリくる?
どんな描き方?
どんなモチーフ?
どんな素材?
どんな大きさ?
どこにどうやって置く?

ソレが本当に伝えたいことにピッタリくるのか
吟味して
検証して
繰り返して

君の選んだものが作品になるの

渋谷は主人公が、最初に美術の授業に真剣に取り組んだ時に選んだまち。自分がもつ渋谷のイメージを絵に表現したところ、理解してもらえた喜びを知ります。美術に目覚めるきっかけとなったまちでもあります。

自分が何かを表現する時に、そこまで突き詰めて考えているだろうか、と思ったりもします。そう考えると、私は「作品」を作ったことはあまりないのかもしれません。もちろん私にとっては、それは文章に関する話。

どんな文体?
ひらがな・漢字・カタカナの使い方は?
どんなテーマ?
そのテーマをどこから見るか?
どう切り取るか?
どこまで書き込むか?

それを吟味して
検証して
繰り返して

過去に、いくつかの文章はじっくり丁寧に書いたこともあります。特にライター講座を受講していたころなど。ですが、提出期限を過ぎてふと読み返すと、思わぬ書き間違いを見つけたりして、がっくりすることがあります。
まだまだ足りなかったということになります。
それは単に校正が足りなかったというわけではなく、突き詰めて考えることが足りなかったからこその、見落としだと思うのです。

どこを目指すか、どこまで目指せるかは分からないけれど、少しでも多く、考えながら文章を書いていきたいと思います。

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