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隣の芝生

ジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を読んだ。

3人の子持ち専業主婦の私とは正反対の、バリバリお仕事されてる未婚のスーさんのエッセイ集。

置かれている状況は正反対でも、文章の中から私と似た人なのかもしれない、と思える所が多々あり、もしも私が未婚バリキャリならこういう感じなのかな?と勝手に思ってしまった。

バリキャリの、バリどころかキャリアも無ければ、就職したこともないバイト経験のみの人生なので、そういう生き方に憧れる。

とは言え憧れてはいるものの、私はノースキルでおまけに不器用なので、フルタイムの仕事と家事育児を両立する力量は無いので夢のような話だ。

しかし世の中にはフルタイムで働くママが溢れていて、私の周りのママ達も皆当たり前のように仕事をしている。

結構本気で不思議なんだけど、どうやって全てこなしてるんだろう?

出来ないのは私だけなのかも、ってたまに自分が嫌になり、勝手に凹む。

でもこの前読んだ、朱野帰子さんの「対岸の火事」で、専業主婦、兼業主婦、シングルマザー、育休中パパ、それぞれの立場からの考え方を垣間見て、もしかしたら、私の言いようの無い虚無感は、ただ隣の芝生が青く見えてくらってしまってるからなんだな、と思った。

要は、無い物ネダリ。

兼業主婦は専業主婦の時間の余裕を羨ましがり、専業主婦は兼業主婦がキラキラ眩しく見えてしまうだけ。

だから私にはスーさんの生き方が魅力的にみえるのだ。

でも現実に目を向けて、足元を良く見てみれば、実は自分の今の状況もそこまで悪くない。

スーさんも良いし、私も良い。

みんな違ってみんないい。


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