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【創作小説】見るに耐えない

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創作がした〜い、そんなお話。 この物語に出てくるのは「見る」人&「耐えない」人。 舞台は安いモーニングと大容量が売りのファミリー向け喫茶店。 今日もサクシャはケッサク携え、ヒョウ… もっと読む
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記事一覧

【創作小説】見るに耐えない(not)【予告】 

「今日日文章なんて誰も読まねえ!漫画だ!漫画を描くぞ私ぁ!」 「覚悟や信念なんか無くたっ…

生生 ikuo
11か月前
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【創作小説】見るに耐えない⑪(最終回) 徒夢

「マスターさん。」 久しくそう呼ばれて、レジを打つ手が止まる。 何処となく見覚えのあるおっ…

生生 ikuo
11か月前
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【創作小説】見るに耐えない⑩ 氷華

花も恥じらううら若きこの頃、北入氷華はたいそう不満でした。 入ったばかりのこの中学校には…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない【番外編】 鞄の中身チェッッック‼︎

とある地域に佇む、安いモーニングと大容量が売りの喫茶店。 その喫茶店を取り巻く、この物語…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない⑨ 太宰かもしれない

東京郊外に佇む、安いモーニングと大容量が売りの喫茶店。 揺らぎがちな気候に、気怠い空気が…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない⑧ 実験

ヒョウカは余白が残りすぎるコピー用紙をずっと眺めたまま、微動だにせずソファー席に座り続け…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない⑦ 蕎麦

八階建てマンションの五階、東の角部屋から数えて三つ目のとある一室。 飾り気のないキッチンに、巻髪を束ねた女が一人佇んでいる。 三つ口あるIHコンロの一つ、鍋の中はふつふつとした小さい気泡が立って、直に沸騰しそうな頃合いである。 女は、大きいトマトを賽の目角に刻むと、食器用の白い深皿へ直接放り込む。沸いた鍋には乾燥された蕎麦を一束。 蕎麦が茹で上がるまでの間、おもむろに取り出したオリーブオイルをトマトの皿に直接注ぐ。 そしてバルサミコ酢、ハーブソルト、黒胡椒、麺つゆを少々。

【創作小説】見るに耐えない⑥ 忙殺カラー

とある町に、安いモーニングと大容量が売りの喫茶店が存在する。 某有名店舗をモデルにしてい…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない⑤ 旬

雲一つない空は青く、注ぐ日差しも柔らかい昼下がりの午後。人で賑わう喫茶店にて、向かい合い…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない④ 童話

「お待たせいたしました。チャイティーラテと、クリームソーダトッピング三連アイス、ベリーサ…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない③ チョコレート

今日の喫茶店は、いつにも増して混んでいた。 そして店先に並んだ椅子に、腰掛ける二人組がい…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない② ジョバンニ

「純文学のクソコラはやめろ。」 汚い字で書かれたコピー用紙を見ながら、ヒョウカは手で口を…

生生 ikuo
1年前
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【創作小説】見るに耐えない① 紙

あらすじ 本編 鼻先よりも長く伸び切った前髪。毛を払い避けることもせず その茂みの隙間か…

生生 ikuo
1年前
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