さあ怒った私がどうしたか〜恋人が家を出て行くと言ったが

さあ怒った私がどうしたか。

昨晩テディベアはアドレナリン大放出で疲れたのだろう、Netflixを観ながら早い時間に寝落ちしてしまった。だからか早起きしてきた。
私はもともと3時間くらいしか眠れず、朝早くから起きていた。

まずはテディベアにコーヒーを飲ませないと頭が起きてないので話し合いができない。「まずはコーヒーを飲んで目を覚まして」と言うと、異変を勘付いたテディベアが「何か怒ってるの?」とちょっと笑いながら訊く。私は真面目な顔で「うん、話し合わなきゃいけないことがあるからコーヒーを飲んでちゃんと目を覚まして欲しいの。」と言う。黙ってコーヒーを淹れる彼。私は紅茶を淹れて先に2階に上がった。

コーヒーを飲んだテディベア、「さあ、何のことでしょうか」と訊く。

「昨日のこと、娘と次男から聞いたのだけど、二人とも怖がってた。怒鳴り声と物に当たる音に。それから次男にあなたが言ったこと、ダラダラしてるとか英語ができないとか、それはnone of your business だし間違ってる。」

テ「僕はそんな事言ってないよ。彼は親になったことがないから僕の子育てに口を出すのは間違ってると言っただけだ。」

「じゃあ次男が英語ができないとか仕事してないとか言われたと言ってるのは何?」

テ「ああ、それは、僕の息子は18歳になったらちゃんと独り立ちする必要がある。君の次男のように18歳になっても英語ができなくて仕事もなくて独立できないとなったら困るから、と言ったんだ。」

「うちの次男を悪い見本として出したの?それは間違ってる。次男が働けないのは働けるビザがないからだしまだ高校も卒業してない。英語だってずいぶん改善してる。外での仕事はしてないけど、家事はいっぱいしてくれてる。毎週の掃除、洗濯、自分の食事は全部自分で料理してるし、皿洗いはあなたと息子君の分までしてる。私の子供のことをそういう風に悪く言うのは間違ってる。」

テ「でも彼が僕と息子の問題に首を突っ込んだのも間違ってる。」

「私はそうは思わない。あなたは私の家で大声で怒鳴りまくって物を壊してすごい音を立てた。びっくりした次男が様子を見に来たのは当然だし、私がいなかったから、私だったらしたであろうことを次男がしてくれただけだと思う。
そもそも叱るのではなくて怒りを爆発させるのは間違ってる。
怒鳴ったって良いことはひとつもない。その時は怖がって言うことを聞くけど、恐怖で支配してるだけ。
息子君にフラストレーションは怒りで解消してもいいという悪い見本を見せてる。
うちの子達も怖がってるし私も身の縮む思いだ。
私の母の暴力や元夫のモラハラを受けたことを思い出させる。怒鳴るのは身体的な暴力ではないけど、暴力の一種だ。あなたはアンガーコントロールをしないといけない。」

テ「僕だって怒鳴るのが悪いって知ってる。
自分を恥じている。親として失敗したことを恥じている。息子があんな状態なことに恥じている。君達に迷惑をかけていることに、汚れたオムツの臭いに恥じている。解決策を知らないことを恥じている。怒鳴ってしまったことに恥じている。自分の感情をコントロールできないことに恥じている。
だから僕は親としても人間としてもダメなんだ。

でも教えてくれ。毎日、10回以上同じことを繰り返して「やれ」と言っても全く聞かず、部屋からは必ずウンチオムツが出てくる。毎日だ。言っても言っても聞かない。やらない。3歳じゃない、もう10歳だ。それで怒らないでいられる親がいるか?

じゃあ教えてくれ。どうやったら息子にやるべき事をやらせることができるのか?どうやったらオムツを捨てさせることができるのか?あの子はちゃんとやるべきことを知っている。やればできる。なのにやらないのはADHDのせいなのか、自閉症スペクトラムのせいなのか、それとも彼が怠け者の悪い子だからなのか。」

「私もどうすればいいか分からない。だからこそ前から言ってるじゃない、助けを求めてって。専門家やサポートグループや親の会とか探して頼ってって。」

テ「もう既にやったよ。専門家が家に来てくれたけど、こういう風にすべきと一般論を言うだけで僕の息子に合わせた話はしてくれなかった。

クリニックから紹介してもらったサポートグループも二ヶ所連絡した。でもたらい回しにされて宙ぶらりんの状態だ。

医療システムの方だって、ヒヤリングを一回受けて、自閉症スペクトラムの可能性も見ていきましょう、だけで終わってる。診断もついてないしカウンセリングやサポートも全然進んでない。

本やインターネットの記事も読んだよ。でも息子にぴったりの事例がない。あの子は極めてノーマルなんだ、一部を除いて。だからどうすればいいか分からない。」

「でも他にも道があるはずよ。もっと真剣に探さなきゃ。」

テ「やってるよ。」

「あなたが激怒することについてカウンセリングを受けた方がいいかもしれない。なぜ怒鳴るのか。感情をコントロールできないのか。」

テ「だって君達に迷惑をかけると気にしてるからだ。臭いが気になると君達から不満を聞く。だから息子に片付けるように言う。なのに息子は言うことを聞かない。腹が立って怒ると又、君達から不満が出る。何をしようがしまいが君達から不満が出るんだ。」

「もし私達からの不満が気になるから怒っちゃうと言うなら、家から出て二人の場所を見つけたら気がラクになって事態がマシになるの?それならそれで私は構わない。」

と私が言うと、すぐに部屋を出て息子君に何か言いに行きました。

テ「息子にこの家を出て行くよと話した。いつ出て行ってほしい?」

「出て行けとは言ってない。家を出ることで問題が解決すると思うの?あなたが変わらない限り何も変わらないよ。」

テ「じゃあどうすればいいのか教えてくれ。僕は自分のできることを10年間精一杯してきた。対処法も探してきた。専門家に助けも求めた。でもどれも全く効かなかった。もうどうすればいいのか分からない。」

と絶望した顔で言って、anti-anxiety の薬を飲んで寝てしまった。

まあ寝て暫くしたら回復して真に返るいつものパターンなので、寝かせといて仕事に行った。

長くなったので続きは次回。


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