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空気読まずに言わせて @一時帰国

タイトルの@の使い方を間違えてるかもしれない、と若干躊躇している
バリ島発オリジナルバッグsisiの生島尚美です。

私個人のFBやインスタグラムをご覧下さっている方々はご存知の通り、普段実は出不精の私(仕事以外)はこの1月(ひとつき)で移動、移動しまくっております。

まずはトランジットもあって、のKL(クアラルンプール)、そして高雄(台湾)。

高雄には奈良から私の両親も合流し、この地に留学中の姪も来て総勢6名!!
AIR BNB(民泊サイト)で見つけた下町の古いアパートの大きなお部屋でワイワイ滞在しました。

↑ちなみにここは4階でエレベーター無しなので「泊まろう!」という方はお気をつけ下さいませ。周りにおしゃれ〜なお店などはありませんが、電車(JRみたいなものの)『民族駅』のすぐ近くなので移動は楽でした。

旅の話はまた今度するかもしれないのですが、数泊後両親と息子(10歳)は関空へ向けて✈️。姪はお友達と沖縄へ。

私と娘は別便で沖縄へ。(息子は関空でパパと合流して北海道へ男二人旅)

今年も有り難い事に琉球大学で学生の皆さんにお話しさせて頂く機会を!

講演会、セミナー、ワークショップ、イベント参加などなどお仕事のご依頼大歓迎です!オンラインで参加、などもご相談下さい😀
shop☆sisibag.com(☆マークを@に変更して下さい)

それぞれ梅雨明け前で「暑いよ〜〜☀️」と聞いていたものの、ほとんどが涼しく過ごす事が出来て助かりました。そして、沖縄から成田へ!先週末に東京でsisiのイベントをして参りました。その様子はこちらでどうぞ!

さて、今回の帰国中、また色々思った事があるのですが、今回はこちら。

いよいよタイトルの「老後シュミレーション」の話。
↑の写真、どちらかお分かりになりますか? 

ユニクロです。

今回さまざまな場所で出くわした「セルフレジ」。今迄スーパーで、自分で商品をピッ、ピッと通してお支払もして、というのは見た事と経験した事ありましたが、どちらかと言うと、そういうのは減っていて、お会計だけを機械で、というのが圧倒的に多くなっていたように思います。 年に1度ぐらいしか帰って来ないからこそ、変化に気付きやすいのです。

あの、レジでのやり取りが無い、って寂しいもんですねぇ〜。えー、ちょっとあと5円ある筈なんだけど、どこかな〜、へへへ💦 なんて言ったりして。

ま、その「時間」が無駄、短縮しましょうよ、てことでこういう事になってるんでしょうね。で、衝撃だったのがユニクロの、これ。

この無人の殺風景なレジたちの横で唯一有人レジのお兄さんが

「現金ですか、クレジットカードですか?それともワオン〜」
って機械のように繰り返していました。

私は「やべっ💦ハードル高そう」と思ったもので、お兄さんにして欲しかったからお兄さんの繰り返す↑の呪文を2度繰り返して聞いてみましたが、私が期待する所の「私がしましょうか?」という言葉が出て来ない。

「あのー、お願いしたいんですが」と言うと

「じゃ、ワオンですねぇ」と、言う。

「いや、WAON(これは知ってる。知ってるとは言え、詳しくは知らないけれど、私が持っていない、というのは分かっている)じゃ無いんです」と言うと

「じゃ、あちらですね〜」と、言う。

「あ、でも、海外に住んでてちょっと難しそうなので、やってもらえないかな、って思って...💦」と言うと

「じゃ、ワオンですねぇ」と、答える。

決して彼は怒っていない。ちなみに私も怒ってない。

恐らく、システムが変わったばかりで奈良に暮らすさまざまなお年寄りや鈍臭い人たちに同じ質問をされ続けているのだろう。そこでキレない為には「ひたすら一本調子で、同じ事を繰り返す」という事に決めたのでしょう。

「出来るかなぁ...」という私に「オテツダイシマース」と同じ調子で答えてくっついて来てくれる。

「ユニクロのメンバーさんでいらっしゃいますかぁ〜」と聞かれ、「そういうのには入ってないかも...」と言うと「じゃ、違うんですねぇ〜」と「レジのトップの画面」から非会員を選ぶ彼。

あれ、ちょっと待てよ。「LINE@とはなんぞや?」と勉強する為に、ユニクロのLINE@には入ってる。「えーっと、LINE@はしてるんですけど」というと、即座に「では、会員様ですネエ〜〜」会員を選ぶ。

「会員のバーコードご掲示お願いしまーす」というのに対して

「え?そういうの、どこから出て来るの?」と聞くと「これこれこうして捜査してもらえれば右下にぃ〜」とテキパキと答えてくれる。

「あ、でも、私、wifi環境じゃないと そういうの出せないかも💦」と海外在住者に本当に良くある事になると「じゃ、非会員の方で行きますネェ〜」と感情を殺した誰に言うてるんかよく分からない感じの調子で続ける。

この辺からちょっと段々面白くなって来た私。(横に居た娘は「ママぁ、メンドクサイから止めてぇ、という顔をし出すタイミング)

「あ、でも、ちょっと待てよ、このモールのフリーのwifiがあったから行けるかも!」と言えば

「じゃぁ、会員様ですネェ〜」

「あぁ、でも、遅いから、無理かも!なかなか出て来ない〜」

「ハァ〜イ、ダイジョウブですよぉ〜〜」(お兄さん)

「やった!出て来た。あれ?これかな、これ?」

「ハァ〜イ、右下のそちらです。ピッ  後は画面に従ってクダサぁイ」

*カゴを置いただけで既にお会計がされてる画面になる。

私と娘、目が点!

「え?すごい、なにこれ?近未来!? もう、既に会計されてますね!」と声かけたら無視して行ってしまいました。

完璧!

早く面倒なお客を終わらせる為に、自分の感情を振り乱されない為に彼のマニュアルは出来ていて、それ以外の「ホント、ビックリしますよね〜〜!日本に居てても意味分からん、とか思いますもんね!ふふふ💗」とか言う余裕はこの日本にはほとんどもう残っていないのか。はい、残ってない。

待ってる他のお客さまも居なかったから、もうちょっとおちょくってやっても良かったかもしれない...

どれだけ「無駄な時間(と、思われている所の)を短縮するか、ということに日本は必死になってるように思いました。それぐらい やったらええやんけ!と思うような事すらも。

スーパーの野菜は剥かれ、刻まれて、米は洗われてて(って、これらは随分前からだけど)、掃除機は自動で、トイレの蓋は勝手に開いて勝手に流れて... いや、これらはまたちょっと違う話?

人同士が出来る限り触れ合わず、クレームが起きずに1秒でも時間を短縮出来るか、ということに躍起になっている。

それ、要る?が、街中に溢れ返ってる。

お年寄り、そして海外在住者はついていけません。

そして、それを「ケッ」と見る「そんなものぐらいについて行けてるだけで有能と思ってる愚か者」をおちょくる余裕は私にはあっても、歳をもっととると「スイマセン、スイマセン」と言ってしまうのかもしれない。

先の 「現金ですか、クレジットカードですか?それともワオン〜」を数度きょとん、と聞いていたのは、お兄さんにすれば「そんな事もわかんねーのか、おばはんよ」だったと思うのですが、私が考えていたのは「お兄さんやってくんないかなぁ」だった訳ですね。 「現金にしよか、クレジットカードか、それともWAONなの?てかWAONてなに?」では無い訳です。

はぁ〜、とため息をついて「これねぇ」と説明された事が数度ありました。

自分がバリバリ現役でいろいろやってるし、やれてるし、そんな事でため息をつくようなあなたにイラッとする程 器も小さく無ければ、心に余裕が無い訳でもない。海外から来て「へぇ、日本人ってこんな感じ?かわいちょ。でも、これが普通かぁ、そりゃお先真っ暗だ」と思う事はあれど、私、低能なのかしら??と思う事は無い。

しかし、これが10年後、20年後、30年後になって、日本に住んで、ますます、愚かに合理化が進み、工夫や、汗をかくことを忘れた日本の日本人たちに つつかれたら、私も「スイマセンねぇ、いかんせん、年寄りなもので」と思うのでは、と強く思いました。

とにかく「心に余裕が無い」、そのひと言に尽きる。企業は「行く所迄行った製品を更に売る為に無駄な工夫ばかり」やっている。

身体洗うのなんか、石鹸1個で良いんだ! 家の中を掃除するのなんか「重曹」ひとつでええんちゃうんかい。ベビーカー畳めないなら手伝ってやれよ!公園でキャッチボールぐらいやらせてやれ。人が道に迷ってたら、大きなお世話の気持ちで声をかけてやれ!英語話せなくて良いんだ!ググれ、とか言うな、バカっ 知らない人でも挨拶したら良い、塾なんか行かすな、明日どっちか死んだらどうするねん? 子供に携帯電話与えるな!年寄りは若いやつに説教してやれ!そして、若いものからも意地張らず学べ!

若いやつが夢みれる世界を作れ!子供は家でぎゅうぎゅうしてやれ!断捨離の前に、買うな!考えろ! ネットばっかり見て海外行った気になるな!実際行って、痛い目に遭え、そんで泣いて、感じてこい!インスタ映えばっか狙わず、やらなあかん飲食店、なんぼでもあるやろ!

もっと堂々としろ!

そんで、無力を死ぬ程感じて、自分の力で努力して、自分の言葉で表現しろ!私の「どちて、どちて」の質問に答えてみろっ!

もっと書きたい別の事もあったのに、最後はこんな感じになってしまった。もちろん、その中でも「熱い」想いで動いてる人たち、私が「へぇ」と思う程のおせっかいな人、「この時代にそれ?」って良い意味で感心する事を始めようとする人、柔軟な大先輩に、頑な若い子たち、下らないテレビ番組と、「こんな動きもあるんだね」と思う番組。 山盛りの日本での経験でした。 でも、やっぱり最後に言おう。「日本便利でしょ〜」と言われたら「便利ですね」と言う。「なんでもあるでしょ〜」と言われたら「なんでもありますね」と言う。 でも、「やっぱ日本でしょ?」って言われたら、それは「知らん」。

私の「やっぱり」は自分で決めるし、不便な所でどこまで自分の価値観、ペースでやって行き、それを克服したり、それを楽しむか。 全て揃ってるもの、事、場所には興味ありません。誰でもやって行けるような所、は便利かもしれませんが面白みは感じません

日本、別の努力が大いに必要だと思います。生きる、サバイブする力が完全に弱体化してってます。せめて子供たちだけはどうにかせんとあかんのちゃうかな、と思います。

「日本」と大きく括ってしまいましたが、個人では上にも書きましたが世の中にはすごい人たちが居るもんだ、とか、会えて嬉しい!これから色々知って行きたい、という人も、事もありました。年寄りに優しく、そして子供に未来を、これをテーマに出来たらな。首相が口だけでカスッカスだからなぁ。洗脳も見事にしやすい土台が子供から大人迄出来てるしな。

今回も長い文章最後迄 お付き合い頂き、本当にありがとうございます🙏

バリ島発オリジナルバッグ"sisi"


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