赴任でも、留学でもない。アメリカで働く環境を20代で手に入れる方法。

はじめまして、いっちゃんです。
2017年までは、普通に日本で働いていました。

留学の経験もなく、26歳の時に、日本の会社を辞め、英語も中学生レベルで、アメリカ・ロサンゼルスの会社にインターンという形で転職しました。

Twitterでコメントしたことがきっかけで自分がどうやって「アメリカで働くという環境を手に入れたのか」という情報を欲している人がいるということに気づき執筆に至りました。

とりあえず、すぐアメリカで働きたい、海外経験なしからチャンスをつかみたい、って人にはJ1ビザでアメリカに来て働くのが手っ取り早いと思います。

その後のステップアップ(現地就職)は実力と運次第です。

J1ビザを取るためのステップはざっとこんなん

(1)J1ビザ斡旋業者を探す
(2)研修先の企業を探す
(3)ビザの申請を行う
(4)米国大使館で面接を受ける
(5)ビザ獲得、渡米

J1ビザって何?とか、細かいことはこれから話します。

追記:金銭的な話もします。

もくじ
・アメリカで働く経験ができるJ1ビザとは?
・J1ビザの発行できる教育機関を見つける
・受け入れ企業を見つけ、ビザの申請を米国大使館で行う
・米国大使館での面接
・ビザ取得後、住居を探し、片道切符購入、渡米
・準備した費用
・海外赴任という競争に費やす時間が惜しい
・残念ながら、このビザは永住権ではなく、日本に戻る期限付きのビザです

1, J1ビザとは?

アメリカで働く方法は「日系企業からの海外赴任」「海外企業からの海外支部移動」「現地企業に就職」のほかに「研修として現地企業で働く」という方法があります。

私が最初の自己紹介で「転職(?)」としている理由は「インターン」として就職したからです。
アメリカでは労働ビザを獲得するのがものすごく難しいです。勉学を目的としているため、留学生も働くことに制限があります。

その中でこのJ1ビザというのは「アメリカで就業経験を積み、現地企業の取り組みを学習することによって、日本発展に寄与するような人材となるための研修」みたいな、交流プログラムへの参加目的で発行されるビザです。

私は下記の目的で申請しました。

トレーニングプログラム
J-1研修プログラムは、通常、正規従業員が携わる生産的仕事のごく一部を含むこともありますが、研修や技術の向上がそのプログラムの主目的でなければなりません。本来正規従業員が就くはずの業務を研修生が代行することはできません。審査の参考にしますので詳細な研修プランを提出してください。

詳しくは米国大使館のページに記載してあります。
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typej.asp

2, J1ビザの発行できる教育機関を見つける

私が利用したのは、Intrax(イントラックス)という教育機関でした。
日本国内でビザを発行できる教育機関はアメリカ政府の認定が必要なため限られています。

ここの教育機関にトレーニングを受け入れてくれる現地企業を見つけてもらい、面接を行います。

面接に進む前に、英語の履歴書を準備したり、自分がアメリカに行きたい理由を教育機関の担当者と話をします。
企業は一つずつ選考を行い、3つまで紹介してもらうことが可能で、それ以上は原則紹介されません。

3, 受け入れ企業を見つけ、ビザの申請を米国大使館で行う

インターンとはいえ、能力等しっかり見られます。なので、自分ができることや学びたいこと、英語で話せるようにする練習も必要でした。
ただ、アメリカで働いてみたい、だけだとアウトです。ってかそもそもアメリカに行きたいだけなら旅行で良くね?って思います。ちゃんと目的を持ちましょう。

ビザの申請は受け入れ先の企業や斡旋してもらった機関から書類を受け取り、自分で大使館にビザの申請手続きを行い、米国大使館でビザの面接の予約を行います。

英文の成績証明書、トレーニングプログラムの書類、英文の残高証明書などいろいろと準備しましたが、特に大変だったことはないです。

4, 米国大使館での面接

面接時に書類をすべて用意してください。
※私は一つ書類を準備し忘れて、ビザの結果が分かるまでとても時間がかかり、すっごく不安でした。笑

面接の内容は
・どうしてアメリカに行きたいのか
・アメリカでの生活費はどうするのか
・今はどんな仕事をしているのか
などでした。

面接後、パスポートは結果が出るまで戻ってこないです。

5, ビザ取得後、住居を探し、片道切符購入、渡米

ビザの申請結果がいつ出て、パスポートがいつ戻ってくるのかわからないのでかなりドキドキしました。

が、無事3週間後にビザが下りました。

住居は、びびなびというサイトで見つけました。craigslist(クレイグリスト)で探すという手段もありますが、連絡が取れなくなる人が多い。
日本語が使えないひとがほとんどのため、最初はびびなびがおすすめです。

諸々準備を終えたら、アメリカ生活開始です。

6, 準備した費用

全部で、250万ぐらい使いました。

・ビザスポンサーの教育機関に支払ったお金・・・50万
・大使館への申請手数料・・・2万
・ビザ発行期間中の最低限の生活費・・140万
・自動車免許取得・・・35万

ロサンゼルスでは車の免許があったほうがいいということで、急遽免許を取得しました。カリフォルニアでは新たに現地発行の免許を取り直す必要があるのですが、レンタカーなどは国際免許が利用できます。

またビザを発行する際に、現地給与で生活するというのは研修目的に背くため、働かなくても生きていけるよ、みたいな銀行の残高証明が必要なようです。
実際に現地で生活してみて、この貯金以上に、もっとお金がかかりました・・・。ロサンゼルスの家賃は高い。

海外赴任という競争に費やす時間が惜しい

なぜこの方法を選んだかというと、2年前の私はとにかくすぐにでも自分が欲した知識や経験が得られる環境を求めていました。

海外赴任の競争の中で、英語がもともと話せる他の社会人に対しての勝算もありませんし、その人たちに勝つための準備に時間や労力を費やすことは惜しいと考えておりました。

残念ながら、このビザは永住権ではなく、日本に戻る期限付きのビザです

ですが、研修期間終了後に就職企業を探したり、現地にいる強みを利用して就職することは可能です。最初に書いたようにその後のステップアップは実力次第です。
自分は今勤めている会社からH1Bのビザスポンサーのオファーをいただけました。超ラッキー。

長くなりましたが、とにかく20代でアメリカで働いて生活してみたい人にはおすすめです。

追記

H1Bが弁護士段階で断られたため、別の日系の会社での現地採用となりました。笑
駐在員としてのEビザになります。

いつか還元できるよう、自己投資に使わせていただきます。