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せめて音楽だけは辞めません

一年半ぶり、久々だった。
朝、薄暗い空気の中。五時半にセットしたいつものアラームで起きて、いつもの有線イヤホンをスマホに差込みながら、線路沿いを、6:25発の電車にめがけて走った。1時間ほど電車に揺られて、君と合流して、また1時間ほど肩を揺らした。

ずっとずっと楽しみにしていた。
私なりにこの1週間は、変わりたいと本気で思えた1週間であり、たくさんの物事に背中を押された1週間だった。だから、この1週間の最後がこのフェスで終わることがほんとに誇らしかった。

それと、君と行く初めてのフェスだった。
別にそんなにすごい気はしてなかった、初めてのことは沢山してきたし、ディズニーとか色んな遠出してたし。でも、近づいてくにつれて、なんか大好きな人と大好きな音楽体で感じるんだって、すごい嬉しくて楽しみだった。
君と私はクリープハイプがほんとに大好きだから、クリープハイプのTシャツ2人で着て、2人で前方当てて、前々からずっとその話してて(笑)
他にも好きなバンドが沢山会ったし、そんな好きなバンドを好きな人と、ってどんだけ幸せなんだろうって思った。

カネヨリマサル。
初めてカネヨリマサルのライブを見た時、1年前。あの時からだいぶ私は変わった。恋愛をしたり、私がカネヨリマサルの音楽をカバーしたり、辛い時にすごく勇気を貰ったり、私の中でずっっと残り続ける、ずっっと大好きなバンドだった。
だからほんとに楽しみで、リハでもしもをやった時はもう!?って思ったけどもう目頭が熱くなっていた。本番、なつかしいSEから始まり、3人が登場した。スクリーンに映る3人の笑顔はやっぱりあの時のままだった。曲が始まって、さなちゃんの力強いキックと、めいちゃんのたまらんベースフレーズと、みなちゃんの音楽を信じ続ける声、顔、表情、懐かしくて、自分の過去の色んな情景が思い出せた。はしる、夜は自分たちがコピーした曲だった、あの時は色んな気持ちがあったからその色んな気持ちが戻ってきたかのように音楽と共に記憶が巡った。関係のない人、もしも、全部全部思い入れの強い曲だった、悲しい曲でも強がって、強がってじゃなくてほんとに強いみなちゃんの声が、心をきゅっとさせた。ラストの前のMC、「出会ってくれてありがとう。」その声は、その言葉は本物だって気づいた。その頃には視界が水で潤んで、歪んでいた。私もカネヨリマサルに出会えてよかった。


十八時十五分、クリープハイプが始まる。
sumikaの後、みんなの流れに身を任せつつ、気持ちの向きに素直に着いていくように、疲れなんか忘れて、小走りで向かった。前の記事にも書いたけど、クリープハイプは私の良い時も悪い時も全部、全部一緒にいて全部が詰まっている、バンドってよりかは私の1部の概念だったのかもしれない。曲を今もめちゃくちゃリピして、ずっと聞いているわけじゃない、時々流れて、時々何かを貰えるみたいなそんな関係だった。その関係だから、下がるとかじゃなくてその関係だから、この関係なんだって。私の根幹なんだって思う。
前方、9列目。いままでにない近さに心が踊った、ドキドキっていう言葉が似合うくらい、多分期待に満ちていた顔をしていたんだろう。
本番、4人がでてきた、やっぱり4人の音が好きだ。もっと聞きたい、もっとおっきくていい、もっともっと、って、欲張りになってた笑 セックスの曲で、セックスしようって叫んだ、やっぱりこの瞬間も好きだし、今日は好きな人と来たから、普通に。なんか。恥ずかしかったし笑 なんかもうとりあえずよかった。火まつりは自分の中でも上位に好きな曲で、カオナシさんのMCもよかった、ここまで実感という実感がなかった。夢でしかなかったから、そこにいるのが嘘みたいに、いや嘘だって思ってた。だから、栞の1つ目のコードが耳に入る瞬間に、臨場感に溢れて、体が強ばった。好きな人は、泣いてた。ずっとクソかっこいいタオルで、クソ情けない涙拭いてた。そんなとこが好きで仕方なかったし、そんな人と来れたことがほんとに幸せで仕方なかった。鳥肌が立って、彼の頬と繋がるように、私の頬にも湿った跡ができてた。君のことも、今までのことも、バンドのことも、最近のことも、全部が詰まったような涙が溢れた。私たちの余韻を優しく、穏やかに包むように、日は落ちていた。残りの照明が、あなたの潤んだ目を光らせた。一緒に笑った。泣いてるねって笑った。

最後を締めくくるのは、シンガーズハイだった。私たちは本当にシンガーズハイが好きで、ちょっと前の3月のワンマンに彼を連れ込んだら、彼もどっぷりハマってくれた。そこからもう1回ライブに行って笑 また、4月末見に行くことが出来た。これは奇跡かなんかだと思った。シンガーズハイはどちらかというと、セトリ○○がいいな、とか、あんまりないようなバンドってイメージで、基本的にこれとこれ、やるんだろうなっていうのは最初からあった。たしかに曲目は、やるんだろうなって曲だった。でもほんとに違ったんだよ。シンガーズハイはマジで違った。マジで。違った。体の血が騒いだ。最初、なにやるのかな。っておもったら、なんか知らないプレリュードが目の前で起きていて、音と同時に光る照明が、彼らを照らしてる照明が、いや、彼らがほんとに、ほんとにかっこよかった。ほんとにかっこよかった。いままでのままじゃない、知ってる曲だけど、知らない曲だった。知らないシンガーズハイだった。過去一アツくて、周りも負けないくらい、そのシンガーずハイの勢いについていってた。さすがとしか言いようがなかった。

これて、ほんとによかった。
生きててよかった。
あなたとこれてよかった。
バンドを好きでよかった、バンドが世界にあってくれて本当によかった。
間違いなく、音楽が私の何かをしっかり動かした日だった。音楽の力はすごい。本当に、音楽が大好きだって体が感じてた。


最高の一日、最高の音楽。
JAPANJAM04/28
また来年。



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