見出し画像

40過ぎの手習いで格闘技を始めてみた話②

駅前の雑居ビル。
一つ上の階がパーソナルジム。
小柄ながらも、引き締まった格闘家らしい雰囲気のオーナー兼トレーナーが優しくお出迎え。
体験レッスンを受けるにあたり、
まず書類に色々記入する。
その後、レッスン前に基本中の基本を習う。
ジャブ・ストレート・フック・アッパー。
それに加え、ローキック・ミドルキック・
膝蹴り・前蹴り。

元々、若い頃から格闘技には興味もあったし、
民放のゴールデンタイムに格闘技の放映が
いくつもあった時代に育った。
ただ、実際にやる事は無かったので、
いざやるとなると、これがなかなか難しい。

バラバラと会員さん達が集まり、
時間でスタート。
『皆さんの動きを見て、
何となく真似してみて下さいね〜』
と言われ、
ウォーミングアップで室内を走り、
その後、ラダーと言われるフットワーク、
ステップワークの練習。
普段、肉体労働で身体を動かしている私だが、
慣れない動きに終始、四苦八苦した。
すでに開始5分10分でふくらはぎの筋を違える。
握り慣れてない拳も、
当たりどころが悪かったのか、変な所が痛い。
気持ちは全く折れていないものの、
如何せん、身体が付いていかない。

レッスンはどんどん進み、トレーナーから
言われたコンビネーションをミットに向かって
打ち込んでいくのだが、
40も超えていると、これがまた難しい。
端的に言うと、頭と身体が直結していないのだ。
頭で分かってても身体が思うように動かない。
色んな意味で、自分のプライドが
いとも簡単に砕け散った時間だった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?