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40過ぎの手習いで格闘技を始めてみた話④

確か2月の初め頃。
誘ってくれた友人に入会した事を報告し、
晴れて正式に会員となった私。
新しく何かを始める事にワクワクしながらも
多少緊張しながらジムに向かった。
無料体験の時に準備運動したにもかかわらず、
こっそり、あちこちを痛めた私としては、
【子供の運動会で張り切り過ぎて、
          アキレス腱を切るお父さん】
状態だけは、絶対に避けなければならない。
身体の老いを噛み締めながら、
『準備運動の為の準備運動』を必ずしよう
と心に誓い、開始10分前にジムに到着した。

誰も居ないジム内。
友人と2人、ゆっくりストレッチをしていく。
足首、足の指、股関節…とゆっくり下から
可動を確認しながらほぐしていく。
何故ならば。
【子供の運動会で張り切り過ぎて
         アキレス腱を切るお父さん】
には絶対なってはならないのだ。
横腹のストレッチをし始めたくらいで、
人がパラパラと集まりだす。

『はじめまして〜』と挨拶していく。
まずは1人目。20代半ばのOLさん。
眼鏡にスラっとした長身、
肩まである黒髪を一つに束ねていて、
漫画の委員長キャラがそのまま出てきたような
可愛らしい人だ。物腰も柔らかい。
2人目は大学生。
極真空手を子供の頃からやっていて、
大会優勝経験もある強者だ。
3人目は中学生。
この娘がなかなかのインパクトある経歴で、
プロレスラーとしてプロの団体に
所属しているという。
何故プロレスなのか?と単純に湧いた疑問を
投げ掛けてみたところ、
『学校の部活に興味が無かったんで!』
と返ってきた。不覚にもポカンとしてしまった。
部活に興味が無いのは分かったが、
何故プロレスなのかという答えには
全くなってない...。

突っ込み所満載で、さらに質問しようと
『それってさー.…』と私が言うと同時に
トレーナーが現れ、『はい、では始めますよー』
と遮るように最初のレッスンが始まった。





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