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新型iPad Pro12.9インチ お絵かきレビュー

以前「とある絵描きの作業環境」という記事でこんなことを書きました。

iPad Pro 10.5inchは通常のお絵描きデバイスとしては十分すぎるのですが、プロユースとしては画面サイズ・筆圧感知などに物足りなさがあり液タブ購入を検討中。12.9インチのベゼルレスモデルが出たら最高なのですが、、


「12.9インチのベゼルレスモデルが出たら最高なのですが、、」


、、、、、、、、、、、、、、、


、、、、、、、、、


、、、、、出た!!!!



届いた!!!!!!!


待ち焦がれた、手に入れてしまった、これからのデジタルお絵かきのデファクトスタンダード。10/30のAppleの新製品発表会後に秒でポチりました。いや、もはや発表会前から心は決まっていた。

購入内容
・新型12.9インチiPad Pro WiFiモデル 256GB
・Apple Pencil (第2世代)


今回は、iPad Pro10.5インチから、フルリニューアルされた新型iPad Pro12.9インチへ鞍替えした絵描きの若干エモーショナルなレビューをお届けします。(長いです笑)


結論「求めてたのはコレだった。。。」

スペック・カメラ・AX12プロセッサ・USB type-c・ベンチマークや、開封の儀などは余所のレビュー記事に任せ、絵を描くことを目的にして手に取った実感を書き殴っていきます。(順次追記)


ディスプレイサイズ

まず目に飛び込んでくるのが、ベゼルレスとまではいかなくともほぼフルスクリーンの12.9インチディスプレイ。10.5インチから鞍替えした自分にとってはかなり画面の迫力が増した印象ですが、持ち運びにくさは感じません。

絵を描くにも持ち運ぶにも「ちょうどいいサイズ感」がすごいです。
「俺はこの感覚を知っている・・・?」なんて思っていたら、あれだ、A4のスケッチブックに描いたり、持ち運んだりするのと同じサイズ感覚。


側面はプロダクトデザインとして完璧だったiPhone4,5を彷彿とさせる角張った形状に。Apple Pencilの充電方式変更の為の形状とのことですが、これめっさかっこいい。求めてた感がスゴイ。

(右は手元にあったiPhone4)


薄さと軽さ

前モデルの12.9インチはデカイ重いの二重苦で持ち運びハードルが高かったイメージ。ですが最新モデルは全然問題ないです、コレで打ち合わせいけます 、持ったままプレゼンしても無問題。

そして大きさから想像していた重さよりも軽い、非常に軽い。。。。

前モデルから6.85mm→5.9mmとほぼ1mm薄くなったそうですが、この1mmが数字以上の快適さを演出しています。

12.9インチが持ち運びに適しているかは人それぞれだと思いますが、個人的にはサイズ・重さ、共に持ち運びの許容ラインを軽くクリア。家でも外出先でもお絵かきデバイスを統一したい人にとっての選択肢はiPad一択になってしまうのでは。


Apple Pencil

iPadリニューアルの影で、それ以上にリニューアルされているのがApple Pencilです。

まとめると

・軽くなって快適
・マットな質感・手触りが快適
・長さが短くなり重心位置が下がって快適
・ペン本体のダブルタップによるツール切り替えが快適
・マグネット式の充電が超スマート

特に充電方式は、前モデルのあまりにもアクロバティックすぎるスタイルを歴史の闇に葬って、あるべき姿に落ち着いた感じです。

(前モデルのアクロバティックっぷり)

(新モデルのスマートっぷり)

ちなみにペン本体がとても細いので、今まで握り心地アップの為にシリコン製のグリップをつけていました。その上で新モデルでもグリップをつけてみたのですが、薄い素材であればiPad本体とのドッキング成功、しっかり充電も感知されました。

ただペン本体をダブルタップしてのツール切り替え使用時は、装着位置と握り方に工夫が必要。ここは各個人の好みで調整するしかなさそうですね。

また少しの差ですがペン先のチップが改良され、ほんの少し描き心地に摩擦を感じます。前モデルがツルツルすぎて描きづらかったという人には嬉しいアップデート。

それと画面のガラスも薄くなってペン先と描画部分の視差も少なくなったとのこと。こちらは元々の描画性能からかなりのものでしたが、精密な線を引く時に実感できそうです。


インターフェース

やはり大きいのがホームボタンがなくなったこと。
最初戸惑いましたが、慣れるとホームボタンを押すという行為をどんどん忘れていきます。

また、クリエイティブツールとして活用するには12.9インチの画面サイズが超重要。特にCLIP STUDIO PAINTやPhotoshop (iPad版は2019年リリース予定) のようなメニュー部分にある程度の面積が必要なアプリでは作業効率に大きく影響します。

非常によく多用するのが、こちらの2つのアプリを同時に立ち上げるマルチタスク機能。参考資料を開いたり画像のドラッグ&ドロップなどで重宝するのですが、ここでもやはり画面サイズの大きさが正義。

狭いディスプレイの中でギュウギュウにやりくりしてたのから解放されると思うと感慨深い。。


アプリケーション

デフォルトのメモ帳アプリにおける鉛筆ツールの描き心地が素晴らしく、線画作業の全てを担っているのですが、ここで新型ペンシル本体のダブルタップによるツール切り替えが効いてきます。

(お絵描き楽しいなマジで、、、)

鉛筆ツールと消しゴムツールを素早く切り替えでき、設定画面でカスタマイズも可能。「こんな機能あったら嬉しい」が実現した感じで、Appleホントに分かってやがる、、、


気になる点とアクセサリについて

少し絶賛しすぎで自分でも若干怖くなってきたので、少し気になる点もあげておきます。

・サードパーティ製のiPad本体ケースの多くは、装着するとApple Pencilが充電できない
・純正ケースは側面が露出するので傷がつかないか心配
・Apple Pencilの細さは、一日何時間も握り続ける人にとって少し辛い

あんま無いですね、、、それだけ完成度の高いデバイスだと思います。(順次追記)


ちなみにまだ手元に届いてないのですが、各種アクセサリについてはこちらを使用する予定。

iPad ケース
Ztotop iPad Pro 12.9 2018 ケース 極薄 3つ折りスタンド 強力磁石背面 オートスリープ機能 傷つけ防止 手帳型

Apple Pencil ケース
クイヴァープロQuiver Pro Apple Pencilホルダー iPad Pro 12.9インチケース用

保護フィルム
ペーパーライク保護フィルム iPad Pro (12.9インチ)(第3世代・2018年発売モデル) 前面のみ 日本製


最後に

今回のiPadのフルリニューアルや最近のAdobe MAXの発表を見ていると、「クリエイターの未来は明るいぞ」というメッセージが感じ取れて勇気が湧いてきます。

Adobeの「クリエイティブの民主化」というビジョン通り、誰しもがどこでも、どんな時でも、どんな創作活動でもできる(努力次第で)この時代が面白くてたまらない。この時代に生きているメリットを噛み締めながら、これから自身の創作活動をもっと突き詰めていければと思います。

サポートを頂けた時は、お絵描きの際のコーヒーがちょっといい豆になる予定です。