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手を描く練習。現状把握から基本の描き方を実践

何が描けるようになったらうれしいかと考えて、思いついたのが「手」。難易度高めなのは重々承知だが、手をうまく描けるようになったら絶対嬉しい。
何よりも自信がつくはずだ。それに手は描く機会が多いパーツだということもあるので、少し安易だけど手を描く練習をしてみることにした。

現状把握のためにデッサン挑戦

画力が上がる模写と上がらない模写の記事で、ざっくりまとめた効果の出る模写のやり方はシンプルで以下の4ステップ。これはデッサンでも同じ。

1:目的設定
2:観察
3:描く
4:比較評価

実際にやってみる。
1:目的設定
手の描き方を学びたい。主に全体や指のバランスの見え方の感覚を磨く

2:観察
今回はこの写真を見てデッサンする。

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じっくり見つめるが、2分半くらいで限界。ここは改善ポイントだろうが、改善の仕方がまだわからないので少し保留。

3:描く
スマホに写真を表示して手元に置いて、iPadのメディバンペイントに描く。
普通に写真を見ながら、端から線をひき始めてサクサクと描いてみた。
所要時間6分半。中学の頃、美術の授業でよくわからずやらされたクロッキー、いつもこんな感じだったなあと残念だったころの懐かしさが蘇る。

手を描く.002 2

これはひどい。でもこれがスタート地点。

あまりにもひどいので、以前読んだデッサン本のうろ覚えの知識を持ち込み、中央に十字線を引き、そこからの位置などを観察しながらデッサン気分でリベンジしてみる。

手を描く.002

所要時間22分30秒。
先程の約3倍の時間をかけた分だけ、少し良くなった感じはする。だが疲労困憊度が半端ない。


4:比較評価
完成したらお手本と比較して良い点悪い点を洗い出し、うまくできたところを褒めてあげる。その次に出来なかったところを課題として練習する。

デジタルのいいところはオーバーレイできるところ。
比較しやすいが、欠点も目立ちやすい。
サクッと描きはお話にならないので、リベンジ版の方で比較評価してみる。

手を描く.001

ここから見える課題を洗い出す。
今回ほぼアタリを取らずに、なんとなく書きやすそうなところの端から線を引き、線の長さや傾きを目測だけ描こうとしていた。そのため全体のバランスや細かい構成・形状のおかしさが残った。

課題:
・キャンバス全体の中でのバランスを取るためにアタリをきちんと取る
・骨格的な違和感が残るので、手の形状などについてきちんと理解する


課題を踏まえて練習開始

課題はアタリの付け方とバランスなので、手の骨格や構成やバランス等を理解し頭に入れて、アタリを取って少しづつ描くやり方を覚えようという方向に舵を切る。

人の描き方の入門編として定評があるこちらの本の手を描くページを参考に練習を開始してみる。


まずは本の通り指4本をまとめてクッキング手袋(要はミトン)の形でざっくり手を捉え、その後、4本に分けて書いていくという描き方を練習する。

少しづつアングルを変えながら描き進めると少しづつ感覚がつかめてくる。これがアタリを取るということなんだろう。

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続いて、握った手の書き方。
今度は手袋戦法で描けないので一枚の紙を折りたたむ感じで描いてみたり、握った指をブロックとして捉えてから4分割する方法で描いてみる。

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なかなか手ごわいが、段々と自分の癖(認識間違い?)が見えてきて、ここがおかしく描きがちみたいな弱点がわかる。

どうやら自分は、手のひらを大きく描きがち、指の第一関節から第二関節のところを長く描きがちという癖があるようだ。

それを意識してしっかり拳をアタリを取ってから本を真似して描いてみる。

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ここまで本を使って手を描く練習をすること約2時間30分。
アングルは違うものの、比較してみると最初の約6分で描いた手より、はるかにレベルが上がっているとは思う。

手を描く.003


練習を通じてわかったことは、手袋だったり、ブロックだったり、最初にアタリを付けた段階でバランスがおかしくないかをチェックすることがとても大切。

この地点でおかしかったら、すぐ修正する。修正もアタリの段階なら簡単。これがかなり大事だと今更ながらに気付く。

アタリのバランスが大丈夫になったら次に進めていく。
徐々に徐々に、少しづつ具体的にしていく描き方をすると大きくバランスが崩れた絵にはならない。これを何も考えずにザッとデッサンを描いていた中学高校時代の自分に教えてあげたい。

もう少し色々なアングルや形状の手を描く練習をすれば、さらに見える感覚が変わってくる気がする。もうひと踏ん張りがんばってみよう。

ひとまず今日はここまで。

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