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#27.SIMPLE MEN (1992)【偏愛的映画のすゝめ】

花粉との格闘が続く今日この頃。

第27回はハル・ハートリー監督作品、『シンプルメン』です。
1992年 / アメリカ,イギリス,イタリア / 106分

恋人に裏切られて逃亡中の泥棒ビルと、その弟で内気な大学生デニス。2人の父は、かつて伝説的な野球選手でありながら、現在はテロリストとして逮捕され刑務所にいた。兄弟は父に面会に行くが、父は刑務所から脱走していた。父を探す旅に出た彼らは、その途中でケイトとエリナという2人の女性に出会う。

この作品を端的に表現すると、、、

ダサカッコいいインディーズ映画


「アンビリーバブル・トゥルース」をかなり前に観て以来、遠ざかっていたハル・ハートリー監督。この「シンプルメン」は、ロードムービー色やインディーズ色の強い作品だなと感じました。

僕の中でインディーズ映画といえば、ジム・ジャームッシュ監督なのですが、ハル・ハートリー監督は"ポスト"ジム・ジャームッシュとして90年代のNYインディーズ映画を牽引した存在なんだそう。そのため、作品全体の雰囲気やストーリーの輪郭のぼかし具合にジム・ジャームッシュ作品と似たものが感じられました。

この作品では、そこに登場人物の不器用な人間臭さやシュールな要素が加えられているため、ジム・ジャームッシュ作品とはまた違った味を楽しめるはずです。

映画史に残ると言われるダンスシーンも見ものですが、一見するとクセの強い登場人物による単純な男女の関係という構図が洒落ています。

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