#23.Down by Law (1986)【偏愛的映画のすゝめ】
うだるような暑さが少し恋しくもなる今日この頃。
第23回は、緩すぎる脱獄映画『ダウン・バイ・ロー』です。
1986年、アメリカ/西ドイツ/ドイツ、107分。
舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。
この作品を端的に表現すると、、、
緩すぎる穏やかな脱獄映画
ジム・ジャームッシュ監督が脱獄映画を撮るとどうなるのか??答えは明確、相変わらず最高に緩いです。脱獄シーンは一瞬で終わります笑。ジム・ジャームッシュ監督は囚人たちを一発で脱獄に成功させる、最強の脱獄請負人ではないでしょうか。
当然ながらこの作品は脱獄がメインではなく、脱獄後の3人の緩い旅(逃亡)です。その中の、何の意味も無い会話や行動がいい空気感を醸し出しています。
特にラストシーンの別れ際はたまりません。互いに執着するでもなく、淡白に切り捨てるでもない微妙な強度の絆が見事に描写されています🍦
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