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#24.37°2 le matin (1992)【偏愛的映画のすゝめ】

全く映画記事を作成していないことに気づいた今日この頃。

第24回は、狂おしいほどの愛を描いた『ベティ・ブルー』です。
1992年、フランス、185分(完全版)。

「ディーバ」のジャン=ジャック・ベネックス監督が、1組のカップルがたどる衝撃的な愛の行方を鮮烈な映像で描き、本国フランスのみならず世界中に熱狂的ファンを生み出した名作ラブストーリー。海辺のバンガローで暮らす35歳の青年ゾルグは、セクシーな美少女ベティと出会い、瞬く間に恋に落ちる。一緒に暮らしはじめた2人は激しい愛欲の日々を送るが、情熱的すぎるベティの愛情表現は次第にエスカレートしていき……。

この作品を端的に表現すると、、、

狂気的な愛と情熱


ストーリーはいたって単純明快。ゾルグとベティの美しい愛と、その崩壊の過程が描かれています。ベティの重すぎる愛情表現と、ゾルグの苦悩が痛いほど伝わってきます。恋愛における幸せと悲しさが詰め込まれたような映画と言えるのではないでしょうか。

濃密で本当にギラギラとしています。ですので、人によって好き嫌いが分かれる作品かと思います。

しかしストーリー以外にも、原色寄りの鮮烈な色使いや独特な旋律の音楽がとても印象的です。また、原題の『37°2 le matin』とは『朝、37度2分』という意味。これは、女性が最も妊娠しやすい体温なんだそう。このあたりのフランス的なビジュアルセンスも見どころです。

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