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【鱖魚群】さけのうおむらがる『龍が見えんようになった』大雪/末候🍀

小さい頃は〜神さまがいてぇ〜
不思議に夢を〜かなえてくれたぁ〜♫


大好きな松任谷由実さんの歌であり、ジブリ作品の中でも特に好きな「魔女の宅急便」の歌。
私の車のフロントには、赤い大きなリボンをつけて箒に乗って空を飛んでいるキキがいるし、もちろん黒猫のジジもいる。
落ち込んだ時にちょっと回すと「やさしさに包まれて〜♫」とあのメロディが流れてきて私を癒してくれる。


天国から、この世の中に降りてきたばかりの子供たちには、生まれて来る前の記憶が残っていたり、神様の姿がちゃんと見えていたりするという話をよく耳にする。
きっとそれは、私たち大人より子供たちが神様に近い存在だからなのかも知れない。


スケジュールがいっぱいで時間に追われて生活をしている私達現代人とは違って、昔の人たちは四季の移ろいの中に神様の存在を感じ、一日一日に感謝しつつ一年を過ごしていたんだろうなぁ。
なるほどね~って。
一年間二十四節気七十二候のタイトルでずっと書いておきながら今更そんなこと言うか?って。
すみません🍀



孫たちがまだ幼稚園の頃、市役所のそばにある空と子供の絵本館へ毎週のように行っていた。
絵本館の本棚は全て、小さな子たちの目線に合わせた低さに作られていて、1階には寝転んで本を読める畳の部屋があり、ホールの中央にはお弁当を食べてもOKな小さなテーブルと椅子もある。
また階段の下には、潜り込んで本が読める小さな空間があったりと、とても魅力的な図書館だ。


ある日のこと、トコトコと畳の部屋を目指して行った兄のT君が残念そうに振り向いてつぶやく。
「あれぇ?神様どっか行っちゃった」
「神様?」
さっきまで見えていた神様が近づくと消えてしまったんだとか。
どんな人だったと尋ねると、めちゃくちゃ神様の見本みたいなおじいちゃん像だった。
白髪で笛持ってて…
なるほど。空想と絵本でみた神様が重なったんだねぇ…
いやいや、子供を疑ってはいけない。
日本昔話の中にも、やたらと神様が登場するのは、昔はたくさんの人が神様の姿を本当に見たからなんじゃないのか?
信じるよ、おばあちゃんは(^^)


このT君、最近また不思議なことを言っていた。
「目をつぶったら、いつも龍が見えとったんに、最近おらんようになった」
「エーッ、龍?」
良いなぁ、おばあちゃんも見てみたい(コレは心の声)
龍も来年は干支だし、何やかやと忙しくなって、どっか行っちゃったんだろうかねぇ。
でも、うちの孫たち、まだそんなにピュアなのか?
反抗期真っ只中のはずなのに、こんな素直に育ててくれたママのMちゃんに、ありがとうって感謝を伝えたい。

そう言えば、前に書いたサンタの記事をMちゃんに送ったら、実はあの子たち密かにサンタの存在も信じているらしいと。
まぁ、サンタさんだって容姿や国籍は違っても神様のひとりだと私は思う。


おばあちゃんとして、孫たちをずっと見守り続けることはできないが、あの子たちが今の気持ちを忘れずに、夢を持って生きて行くことができたなら、私はそれが1番うれしい♡






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