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人と人とのつながりを作り、地域の農業を活性化したい!~地域おこし協力隊・ベラルーシ出身ナスタッシャさん①(福島県伊達郡川俣町)

■ 地域おこし協力隊へ

川俣町地域おこし協力隊*として活動されているスタルジンスカヤ・ナスタッシャさんは、東ヨーロッパのベラルーシ出身です。福島大学大学院留学中に農業経済学を学び、その研究の中で「生産者と消費者とのつながりが必要」との思いに至り、2022年から川俣町地域おこし協力隊に参加しました。

スタルジンスカヤ・ナスタッシャさん

*地域おこし協力隊とは…地域の活性化や定住を図るために、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの支援や、農林水産業への従事などの「地域協⼒活動」を⾏う。

■ 山木屋地区の山ぶどうを使用したジュースの商品化支援

ナスタッシャさんは、川俣町山木屋地区のぶどう農家さんからの依頼で、ぶどうジュースの開発・販売を支援されました。福島大学で学ばれた商品化や6次産業化、地域経済についての知識を活かし、ぶどう絞りのお手伝いから始まり、容器の選定、パッケージデザイン、価格設定、保健所への申請など、多岐に渡り商品開発を支援しました。自分の専門ではないことは、地域の方に協力していただいたり、調べたりしながら支援しました。

何度も何度も話し合いと試作を重ね、山ぶどうのジュースが完成しました。商品名は「美葡萄」。川俣町の農業者が企画した手作りマルシェ「かわまたハーベスト」や「田んぼリンク*」、山木屋地区復興拠点商業施設である「とんやの郷」で試飲会を行いました。試飲会の開催では、これまでに川俣町のマルシェや朝市などに参加して培った経験が活かされました。

ナスタッシャさんがデザインしたラベルとPOP
試飲会の様子

*田んぼリンク…およそ40年にわたって川俣町の住民が運営する田んぼを凍らせて作るスケートリンク。ナスタッシャさんはこのリンクの運営にも関わっている。

田んぼリンクの様子

■ 地域の農業を活性化させたい

「昔は地域ごとに特産品があったが、今はボーダーレスになっている。それでも、地域にはまだ小さなクラスターがたくさんあるので、それをつないでいきたい。」とナスタッシャさんは語ります。人と人をつなげるため、今年から新しい取り組みもはじめられているそうです。

次回はその新しい取り組みについてレポートします。

今回のレポートで取り上げた山ぶどうジュース「美葡萄」は、以下のお店でお買い求めいただけます。

やまこや
〒960-1501 福島県伊達郡川俣町山木屋問屋25

コラッセふくしま、道の駅 かわまた、道の駅 伊達の郷 りょうぜん、道の駅 ふくしま、道の駅 国見 あつかしの郷などで販売準備中です。







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