ぶらりくり -小市民シリーズ特別編 feat.木良-

2024年1月14日 22:07

　㊗小市民シリーズアニメ化決定！！！　ということで、アニメ化前に仮想聖地巡礼に行ってきました。

春期限定いちごタルト事件

船戸高校

　以下の情報から船戸高校のモデルは岐阜県立岐阜北高等学校と推定。
・「倍率は一・二倍を超えることはない」
・「船戸高校本校舎は、鳥瞰すると、エの字の一方の横棒が右に、もう一方が左にずれたような形をしている。」
・「船高そのものが街の北端に近いところにある」
※「はらふくるるわざ」後半における国道との位置関係や河川の位置の描写には矛盾が生じるものの、この描写に合致する高等学校は存在しない。

　また、学校ホームページに掲載されているブログの写真とアニメのPVに登場するベンチのデザインが一致する他、行事紹介の写真とPVの校舎デザインが極めて近しいことが確認できる。

　船戸高校が北高ということになると、おさこばの修学旅行先は沖縄で確定ということになる (3年次に京都に遠足に行くことにもなる)。

帰り道の途中にある大きな本屋

　For your eyes onlyで小鳩君がスパムメールを開いていた書店はおそらく自由書房。現在では閉店してしまっており影も形もない。

木良北自動車学校

　木良北自動車学校なら、右に見える山の中腹にあるはずだ。この街の、外れの外れのような位置に、砦のようにぽつんと存在している。交通の便から考えれば、山地を挟んで北接する隣町からの客が多いだろう自動車学校だ。交通センターが併設されていて、学科試験を受けやすいのが便利だと聞いたことがある

　位置の描写は三田洞自動車学校と完全に合致する。また、岐阜試験場も併設されている。

夏期限定トロピカルパフェ事件

縁日・三夜通り

　岐阜市内で「街一番の目抜き通り」と言えば柳ヶ瀬エリアのある県道151号線沿いだろう。

小佐内スイーツセレクション・夏

　コミカライズには小佐内スイーツセレクションの核店舗が岐阜市の地図にプロっとさえている。

ハンバーガーショップ

　駅前のロータリーを監視できるハンバーガーショップはアスティ岐阜のモスバーガーしかない。
　あと、秋期限定では瓜野君が氷谷君と一緒に駅前のハンバーガーショップに立ち寄っている。

　小鳩君がチーズバーガーを頼んでた。健吾はハンバーガーにコーヒーにポテト、チキンナゲット。

　小佐内さんはシェイクを頼んでいた。

秋期限定栗きんとん事件

仲丸さんといったシネコン

　小鳩君が仲丸さんとのデートで映画を見に行った映画館はTOHOシネマズ岐阜。
　岐阜には柳ヶ瀬のCINEXもあるが、「ちょっと遠くのシネマコンプレックスに、恋愛映画を見に出かけた。」とあるとおりバスでの移動が必要となる"ちょっと遠く"のシネコンであればTOHOシネマズだろう。

駅前の噴水

　小鳩君が仲丸さんとのデートの待ち合わせに使った噴水広場。

アクアパーク

　柳ヶ瀬商店街にアクアージュ柳ヶ瀬という小道がある。

「『アクアパーク通って、マルイに行こっか』」
「アーケード街から逸れて、ビルとビルの間の小路に入る。もともとは裏通りだったけど、いまは手が加わって、短い遊歩道のようになっている。」
「道は遊歩道を抜けて、ビルの谷間の広場に通じている。アクアパークだなんて洒落た名前がついているけど、その正体はただの市民広場だ。ただ、ここにも遊歩道と同じくお金がかかっていて、広場には煉瓦が敷かれ、真ん中には噴水がしつらえられている。噴水の真ん中では、白い天使が三体、トランペットを高々と掲げている。」
「アクアパークの噴水、その中央に据えられた三体の天使像。そのトランペットから水柱が噴き上げ、七色の光が水底で輝き、微かに音楽さえ流れだしたのだ。」

仕掛け時計

　アクアージュ柳ヶ瀬の隣にある時計で、毎時間音楽が鳴る。ただし現在は壊れて鳴らない。

三界堂書店

　小佐内さんが瓜野君からのキスを防いだレシートを発行してくれる店。該当するのは三洋堂書店長良店くらい。

木良市立図書館

　現在、市立図書館はメディアコスモスにあるが、物語の時系列的には旧岐阜市立図書館を参照するのが妥当。現在は、岐阜市役所八ツ寺別館となっている。健吾の家はここから歩いてほんの数分らしい。

巴里マカロンの謎

礼智中学 (「紐育チーズケーキの謎」)

　名古屋市千種区にある中学ということは淑徳か椙山だろう。名古屋駅から地下鉄を乗り換えている様子もなかったので東山線か桜通線沿線と考えても合致。どっちも女子高だけどね。言葉の響き的には共学の礼智に対しては女子高の淑徳がそれっぽい。ビジュアル的に古城さんのイメージは椙山の制服のイメージ。ただし、「花府シュークリームの謎」において覚王山駅で待ち合わせをしていた小佐内さんが藤が丘方面のホームで待っていたことを考えると覚王山駅よりも名古屋寄りの駅が最寄り駅になるので淑徳か椙山もどちらも合致しなくなってしまいます……

甘味処 (「花府シュークリームの謎」)

　小佐内さんと小鳩君が訪れた『巴里マカロンの謎』のサイン会が実施された際に米澤先生が直接「時屋新宿小田急ハルク店」がモデルになっていると教えてくれた。小佐内さんは田舎栗しるこ、小鳩君は御前しるこを注文。

「花府シュークリームの謎」については、米澤先生が名古屋を訪れた際に覚王山のケーキ屋でかき氷を注文したことがある。覚王山のケーキ屋で当時かき氷を出していたのはシェ・シバタのみであり、その後のサイン会でお話しした際に「この時覚王山駅など実際に行ったところも物語に登場させております」と話されていたので、シェ・シバタのスイーツを何らかの参考にしている可能性も。

揚輝荘の迎賓館である聴松閣の地下には謎のインド風空間があり、その先には長く延びる謎の通路が隠されているのであった……洋館の地下通路というと旧岩崎邸の、撞球室と本館を結ぶものを思い出すけれど、あれは明らかに使用人用だった。聴秋閣のは用途不明。帰りに近くのケーキ屋でかき氷した。
— 米澤穂信 (@honobu_yonezawa) July 9, 2017

覚王山駅

　古城秋桜の家の最寄り駅。

地下鉄も二度目ならそれほど迷いはしない。覚王山駅に着いて、どこで合流するのだろうと左右を見まわすと、ＬＥＤの灯りに照らされたホームの端で着ぶくれた小佐内さんがベンチに座って俯いていた。近づいても小佐内さんには立つ気配がなく、ぼくだけ立っているのも変なので、隣に座る。

単行本未収録

レモラ

「羅馬ジェラートの謎」にて登場。

　描写から考えると小鳩君が入ったのは南側の入り口なので自転車を止めた駐輪場はたぶんココ。

　作中にて「入ってすぐのところには、スポーツカーが展示されていた。なかなか外連味のある配置だと思ったけれど、この規模の建物なら入り口は何ヵ所もあるはずだから、単に僕がカーディーラーの目の前から入ってきただけなのだ」との描写。
　最初小鳩君が店内に入って車が並んでいるの見るシーンを読んで、「そう、確か北東側の入り口のところにHUNTの車が並んでいたはず」と思ってググったら車のお店潰れてた……もう小鳩君と同じ光景を視界に収めることは不可能……一応別のディーラーは現存してる。