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『冬期限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信) 感想 ~小市民よ永遠に!~

 『冬期限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信) の感想です。物語の内容に言及しているので、未読の方は是非読了後にお読みください。前半にメモをのっけて後半でちょっとまとまった感想を書いてます。  勢いのまま書いたので文章とっ散らかっています。読みにくかったらごめんなさい。 感情が高ぶった時にだけ残すメモ<外観>  うわ分厚い! え、厚いよ! すごい、たっぷり!! 手に取ったずっしり感が全然違う。  冬期限定は電子よりもせっかくなので物理で味わうとええですよ。この手にとったず

    • ぶらりくり -金沢編-

      1日目金沢百万石まつり  金沢に到着すると金沢百万石まつりがやっていた。  おまつりなので兼六園も無料で深夜入場ができる  金沢城もライトアップされている。  これは米澤穂信の『ボトルネック』にも登場した室生犀星の碑  同じくボトルネックに登場した犀川大橋。 夜ご飯 (1日目・金沢カレー)  夜ご飯は金沢カレーの元祖的な存在であるターバンカレーでLセットカレーを食べた。黒っぽいルゥにステンレスの皿というスタイル。これこそ金沢カレー。 2日目石川県立図書館 (

      • ぶらりくり -東尋坊・あわら温泉・三国編-

         福井を後にしえちぜん鉄道で40分ほどゆられているとあわら湯のまち駅に到着した。あわら温泉や東尋坊には以前も『ボトルネック』の舞台を巡るため来たことがあったけれども、その際は金沢に泊まっていたので芦原温泉に宿泊するのは今回が初めてとなる。美松という宿に投宿。 1日目東尋坊  あわら温泉から東尋坊まではバスで30分ほどで到着する。前回きたときは曇り空だったけれども今日は割とよい天気。  色んな崖があって面白い。 2日目 2日目は雨だったこともあり午前中は温泉につかりなが

        • ぶらりくり -福井・永平寺・大野編-

           北陸は金沢以外行ったことがないなあ。と思ったのでとっさの思い付きで福井に行くことにした。  もともと北陸には北陸新幹線でいくものだとばかり思っていたが、調べたらどうやら福井には東海道新幹線で名古屋経由で米原まで出てから特急しらさぎで向かった方が早いらしい。  というわけで、早朝6時発の新幹線のぞみ号博多行きに乗り、3時間15分後の9:15に福井駅に到着した。こんな大回りする道のりで向かっても3時間で着けてしまうなんて早い。本当は途中の小浜や高浜、三方五湖や敦賀、越前海岸、鯖

        『冬期限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信) 感想 ~小市民よ永遠に!~

          ぶらりくり -常滑編-

           日本六古窯に名を連ね、1000年の歴史を持つ陶都である常滑。名古屋駅から電車で30分とアクセスも悪くない。かねてから常滑の焼き物ロードをるいてみたかったという思いもあり、風情たっぷりのノスタルジックな諷詠を一目見るため常滑に日帰りで行くことにした。  これは常滑駅に向かう電車に乗ったら発見した今日の"2355"。  常滑駅。ザ・名鉄感が出ていて懐かしさを感じてGood。  駅の前の交差点。陸橋と信号の重なり具合の景色が良い。  駅から東に歩いて行ったところで見つけた

          ぶらりくり -常滑編-

          ぶらりくり -小市民シリーズ特別編 feat.木良-

           ㊗小市民シリーズアニメ化決定!!! ということで、アニメ化前に仮想聖地巡礼に行ってきました。 春期限定いちごタルト事件船戸高校  以下の情報から船戸高校のモデルは岐阜県立岐阜北高等学校と推定。 ・「倍率は一・二倍を超えることはない」 ・「船戸高校本校舎は、 鳥瞰すると、エの字の一方の横棒が右に、もう一方が左にずれたような形をしている。」 ・「船高そのものが街の北端に近いところにある」 ※「はらふくるるわざ」後半における国道との位置関係や河川の位置の描写には矛盾が生じるも

          ぶらりくり -小市民シリーズ特別編 feat.木良-

          ぶらりくり -伊豆・伊東・下田編-

           思い立ったが吉日とはこのことか。突然と予定の無い日が3,4日ほど出来たたのでふと伊豆に行ってみたいと思った。前日ではあったものの幸いにして2泊分の予約を受けてくれる温泉宿が見つかったので急遽伊豆に行くことが決まった。種田山頭火も「旅日記」の中で伊豆を訪れており、伊豆にはかねてから行ってみたいと思っていた (以前、日帰りで修善寺を訪れたことはあったけれども伊東や下田、西伊豆には行ったことがなかった) ので、今回の旅行を機に伊豆の主に東側を回ってみたいと思う。  これまで知ら

          ぶらりくり -伊豆・伊東・下田編-

          新年 (2024年)

           新年明けましておめでとうございます。毎年恒例の許せないものリストです(昨年のはこちら)。今年も1年分の毒を元旦に吐ききることで健やかな年にしたいと思います。 許せないもの ・湿気 ・調弦が永久にうまくいかない楽器 ・一瞬うまくできたかと思いきや数分後にまた調弦が狂ってくる楽器 ・物語の消費の仕方を「こういうふうに読め」と指定してくるやつ。完成した作品をどう消費するかは読み手に委ねろ。 ・面白くなかった作品を読んだときに「自分には合わなかった」と配慮した感想を言う人。「つま

          新年 (2024年)

          ぶらりくり -松山・道後編-

           大洲本町から宇和島バスで1時間ほど揺られて道後温泉出張所に到着する。道中はかなりふぶいていたものの、道後温泉に到着した時にはすでに雪はやんでいた。投宿先は道後御湯。荷物だけ宿に預け、松山市街の散策に躍り出た。 1日目 市街をフラフラしてまず最初に辿り着いたのが城山公園にある愛媛県美術館。セザンヌやモネ、杉浦非水などのコレクションが収められている美術館だけれども、興味を惹かれたので特別展「発見された日本の風景展 美しかりし明治への旅」を見学した。  旅と絵画には切っても切り

          ぶらりくり -松山・道後編-

          ぶらりくり -愛媛・大洲編-

           フェリーが八幡浜港に到着すると、港町を散策しながら港のすぐそばにある「八幡浜みなっと」から伊予鉄南予バスに乗り、大洲に向かった。約30分ほどバスに揺られ大洲本町駅で下車。投宿先は大洲城下に点在する歴史的な邸宅をリノベーションしたNIPPONIA HOTEL 大洲城下町。 1日目 大洲を出た後は同後に向かい、温泉にでも使ってゆっくりしようとしていたのだけれども、ではなぜ中継ぎ大洲に宿をとったのかというと大洲市長浜の冬の風物詩「肱川あらし」を一度見たいと思ったからだ。これは早

          ぶらりくり -愛媛・大洲編-

          ぶらりくり -大分・臼杵編-

           由布院からは臼杵から愛媛にわたるため、大分市内に向かった。投宿先はJR九州ホテル ブラッサム大分。大分では長居はせず1泊だけ。 1日目大分県立美術館 (OPAM)  大分に辿り着いたときには既に夕方にになってしまったので徒歩ですぐに行ける大分県立美術館に。美術館自体は坂茂が設計。この日は特別展として「ポケモン化石博物館」がやっていた。 「大本山 相国寺と金閣・銀閣の名宝」もやっていた。  3階のスペースがメチャ良かった。天井のあみあみとか。 夜ご飯 (こつこつ庵)

          ぶらりくり -大分・臼杵編-

          ぶらりくり -由布院・中津・別府編-

           雪のせいで大きく旅程は遅延したものの何とか由布院に到着。投宿先は湯布院を全国的な人気温泉地へと導いたことでも知られる老舗旅館、通称「御三家」と呼ばれる「亀の井別荘」。金鱗湖の側にある旅館で、由布院駅からは徒歩で20分くらいかかる。宿に着くとすぐ荷物を置いて金鱗湖に散策に行く。 1日目金鱗湖  金鱗湖はかねてから来たいと思っていた、僕にとってはかなり特別な場所で、この西日本旅行自体も最終目的地をここ金鱗湖にするつもりだった (途中で旅程を伸ばし、四国まで行くことにしたけれ

          ぶらりくり -由布院・中津・別府編-

          ぶらりくり -熊本編-

           天草市役所からバスに乗って2時間40分、熊本の桜町バスターミナルに到着する。  熊本ではやはり熊本城や水前寺成趣園を見学したいし、熊本ラーメンや馬肉を味わいたい。なお、熊本の水道資源は100%天然地下水らしく、蛇口をひねると天然水が飲めるようになっているらしい。さすが火の国かつ水の国。 1日目お昼ご飯 (1日目)  市内に到着したら予約していたホテルが丁度バスターミナルと同じ建物内にあったのでまずは荷物を預ける。熊本での投宿先はKOKO HOTEL Premier 熊本

          ぶらりくり -熊本編-

          ぶらりくり -天草編-

          1日目 小浜をバスで出発して40分ほどで、島原半島南端の口之津港に到着する。ここからは島原鉄道が天草の鬼池港までのフェリーを運航している。  海! 天草では壮大な自然が見せる島の素顔に触れたい。イルカが暮らす豊かな海、雄大な山々、透明な入り江……自然の恵みを肌で感じる!!  鬼池港からは九州産交バスが出ていて、30分ほどで天草随一の繁華街としてにぎわう街・本渡に到着した。予約していた旅館荷物を預けて今日は天草中央部を散策してみようと思う。 祇園橋  1832年に町山

          ぶらりくり -天草編-

          ぶらりくり -小浜・雲仙編-

          1日目 (雲仙) 長崎からバスで1時間強のところにある橘湾に面した海辺の温泉地小浜は海を染める夕日でも有名で、斎藤茂吉も歌に詠んだほど。源泉温度は105℃と日本一の熱量を誇る。午前中に小浜に到着し、ホテルに荷物だけ預けて再びバスに乗り雲仙へと向かった。  雲仙は島原半島のほぼ中央、標高700mの山上に広がる国立公園内にある温泉地で、雲仙地獄を中心とした温泉街には懐かしい雰囲気が漂う店やクラシカルなホテルが並んでいる。  雲仙は701年に奈良時代の僧、行基によって開かれたと

          ぶらりくり -小浜・雲仙編-

          ぶらりくり -長崎編-

          1日目 長崎は結構見どころの多い町だと思ったので3泊とやや長めに滞在することにした。投宿先は「セトレ グラバーズハウス 長崎」。グラバー園や大浦天主堂の近くにある眺望のよい高台のホテルだ。午前中に到着したのでホテルに荷物を預けて観光に繰り出す。 眼鏡橋  現存する最古のアーチ型石橋で日本三代名橋の一つで、1634年に興福寺の唐僧住職・黙子如定によって架けられた長さ22mの橋である。名前の由来は橋と川面に移り込む姿を合わせると眼鏡に見えることから。手前の石段はギザギザの歯

          ぶらりくり -長崎編-