見出し画像

フライパンでご飯を炊く

キャンプでも登山でも「ご飯」はやっぱり重要だ。何より楽しみの一つであり、思い出の一つになる。特に登山では明日への活力とエネルギー補給として非常に大切になってくる。だから私はインスタントラーメンではなく「白米」が食べたい。
テント場でお湯を注いでアルファ米を食べている人が多いが、ご飯を炊いている人はあまり見かけない。コッヘルでご飯が炊けるので是非やってみてほしい。そして意外にもフライパンでもちゃんとご飯を炊けることをご存知だろうか?コッヘルに比べて3分の1の時間でできるので、私は日帰り登山やハイキングのお昼ごはんでもご飯を炊いてしまう。

作り方

①浸水させる
フライパンにお米と水(お米の重量の1.2倍程度)を入れ、30分以上(できれば1時間)浸水させる。
テントを設営したらまずこの作業を済ませてしまい、それからコーヒーを淹れたり寛いだりするといい。日帰り登山のお昼ごはんに炊く場合は、お昼の1時間前くらいにジッパー付き袋にお米と水を入れて、浸水させながら背負って歩いている。

画像1

②炊く
始めは中火くらいで温まるまで加熱する。
蓋を開けてざっとかき混ぜたら蓋をして重しを乗せ、強火で吹いてくるまで加熱する。
吹いてきたらごく弱火にしてそのまま7分放置。

画像2

③蒸らす
火を消し、7分ほど蒸らす。
この時に寒いようなら毛布や寝袋の中に入れる。

④出来上がり

画像3

ちゃんと炊ける。
後はお気に入りの缶詰を開けて「ご飯とおかずと味噌汁」で食べてもいいし、レトルトの牛丼や中華丼を温めてかけて丼にしてもいいし、真空パックのサラダチキンやハンバークでたんぱく質を補うのもいいだろう。「白米」さえあれば、レパートリーは無限に広がるのだ。

フライパンは平たくて底が広いので熱効率がいい。だからコッヘルの3分の1の時間で炊ける。つまり使う燃料が3分の1で済むのである。キャンプやハイキングなら気にすることではないが、山では地味にありがたい。水と燃料はとっても重要だからだ。
だから私はテント泊山行によくフライパンを連れて行く。平たいからかさばらないし、予備の燃料を持っていくことを考えれば重さも大差ない。

天気のいい日にゆっくりと山に登り、山頂でも森の中でも小川のそばでもいいのでこんな風にご飯を炊き、景色や自然を眺めながら食事を楽しむ。そんな山歩きもいいものだ。

またこの方法は災害時にも役に立つ。災害時は燃料の確保が難しくなるからだ。燃料の消費をできるだけ少なくできることは、大きなメリットになる。
いざという時のためにも、一度カセットコンロとフライパンでご飯を炊いてみてほしい。(なお水道が止まっている時は、「ポリ袋で炊飯」という別の方法になるが、こちらはまた別の機会に)

こちらの記事も合わせてお読みください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?