世界が言葉を超える時

今日は、夜が始まったら頃から

何故か心が軽やかで、あなたを想う切なさは今までのものと形がかわっている。

どうしたの?私。

あなたが私を思ってピアノを弾いていたんだと思う。

そう、私の想い人は、ピアノ弾き。

夜0時が過ぎ、猫が私の腕の中でまどろみだした。

私もうたた寝をしていた。

お風呂に入ろうと、ふと起きて彼のSNSを覗く。

相当ステキなステージだったんだね、今夜。

感嘆の彼の言葉が並び、どれだけご機嫌だったかが伺える。

今夜行けなかったライブ。

どうして。こんなに幸せな気持ちになってしまうのかな?

私は眠りながら、あなたの鼓動を感じていたのかな?

そうして、私を少し思う時間があったのかな?

世界の全てを言葉にできたらなんて、

昔のあなたは歌詞を書いたけど。

リアルな世界のあなたは、言葉なんかくれなくて

名前もろくに呼ばない。

10年前、私の名前どうして呼ばないの?

特別な人は名前を呼べないって。

いつも、言葉が欲しかったけど

今夜だけは、言葉よりも感じる温もりだけが

信じられるもので、確信とか予感とかに繋がっていく感覚。

ただただ。感じる事だけ。

予感と願いの狭間で揺れ動く夜。



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