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子どもが不登校になったら。不登校から復学・再登校までの期間を4段階に分けて考えてみよう!

不登校のはじまりから克服までは4段階があり、この段階を経て学校に復帰すると言われています。私の娘もこの段階のとおり不登校がはじまり、そして克服して再登校しました。

【不登校克服までの4段階】
1.初期
2.混乱期
3.安定期
4.始動期

この4段階は、子供の状態を知る目安として、とても役立つと思います。私は毎日のように娘がどの段階なのかを確認して娘を見守り、そして時には行動を起こして、不登校の時期を乗り越えました。

不登校の時期は先が見えないため、子供も親も不安な毎日を過ごしていると思います。不登校を乗り越えるため、子どもへの接し方の目安として、この記事を活用してみてください。

これから4つの段階をこれから詳しく書いていきます。


1.初期

不登校の初期は、学校に行くことを渋りだす時期です。朝起こしても起きてこない、頭痛や腹痛などの回数が増えたりします。学校は行ったり休んだりを繰り返すようになる段階です。

【初期の特徴】
・朝起こしても起きてこない

頭痛や腹痛など体調不良を訴える
表情や声に覇気がない

◇この段階の子どもの心理状態

学校に対しての悩みが次第に大きくなり、不安な気持ちが表情や声に現れます。本人が、悩みの原因が分かっている場合と分からない(言葉にできない)場合がありますが、自分の辛い気持ちを理解してほしいと思っています。

◇この段階の子どもへの接し方

学校を休みがちになっても、がんばれば学校に行けるときもあるため、学校を休ませることをためらう時期です。本人が、悩みを話してくれれば、問題解決に向けて行動を起こすこともできます。本人が話してくれない(もしくは本人も分かっていない)場合は、学校を休んでいいことを伝えてあげることが大切です。

学校を休む回数が増えるにつれ、不登校になるという不安と焦りで頭がいっぱいになりますが、無理に学校に行かせると状況がさらに悪化してしまいます。

2.混乱期

不登校の混乱期は、本格的に学校に行かない(行けなくなる)時期です。一日中ベットで過ごしたり、部屋に閉じこもるようになります。次第に昼夜逆転の生活になり、ネットやゲームに没頭します。元気だったころの子どもの姿からは、かけ離れたような生活に見えます。

【混乱期の特徴】
・学校に全く行かない(行けなくなる)

昼と夜の生活が逆転する
ネットやゲームに没頭する
生活習慣が乱れる

◇この段階の子どもの心理状態

この時期は子どもにとって最も苦しい時期です。子供は「みんなと違う自分」に苦しみます。その苦しみから逃れるように昼と夜の生活が逆転し、ネットやゲームに没頭します。現実を見ないよう生活習慣が乱れます。

◇この段階の子どもへの接し方

「ゆっくり休もう」「何も心配ないよ」と子どもが安心する言葉をかけることが大切です。一日中ベッドで過ごしたり、ネットやゲームに没頭をすることは、空っぽになったエネルギーを充電するための時間です。この時期は、好きなことに没頭させて、あまり干渉しないようにすることがベストです。

また、保護者としてもこの段階が一番辛い時期になります。子どもの心身と将来に対する不安で、精神的に疲労してしまうことの多い時期です。

3.安定期

不登校の安定期は、少しエネルギーが充電し始める時期です。子どもと保護者ともに混乱期に見られたパニック状態が落ち着く時期といえます。子どもは、暇や退屈を言葉にするようになり、意識が内側から少しずつ外側に向かい始めます。

【安定期の特徴】
・暇や退屈と訴え始める

少しずつ意識が内側から少し外側に向かい始める
再登校や復学への気持ちはまだ見られない

◇この段階の子どもの心理状態

保護者からの登校への声掛けもなくなり、ひと通り好きなことに没頭にしたことで、少し安定した精神状態といえます。暇や退屈さを訴えるには、その証拠と言えます。ただし、再登校や復学の気持ちはまだ見られない状態といえます。

◇この段階の子どもへの接し方

この時期は、不登校の現実を受け入れていているため、保護者も精神的に落ち着きます。子どもが元気を取り戻し、暇や退屈を訴え、外へ意識が向かっていることで、再登校や復学を期待しますが、実際の行動へはまだ早いといえます。会話の中から関心ごとを聞き出して、情報を与える程度で十分でしょう。

4.始動期

不登校の始動期は、再登校や復学をする時期です。再登校ではなくても、フリースクールや習い事などに通い始めたりと外の世界に向けて実際に行動できる時期です。

【始動期の特徴】
・再登校や復学し始める

外の世界に向けて実際に行動ができる
自分から興味・関心事を話す

◇この段階の子どもの心理状態

この時期は、エネルギーが回復し再登校や復学などはじめる気持ちになっています。しかし、外の世界から遠ざかっていたため、慣れるまで緊張や恐怖心を抱えている状態です。また、運動からも遠ざかっているため体力的にも不安を抱えている場合もあります。

◇この段階の子どもへの接し方

子どもが再登校の話しを拒否しないようであれば、学校の先生と相談して、保健室登校やカウンセリングルームで過ごすなどから始めてみましょう。また、再登校ができない場合でもオンライン授業がある学校であれば、オンライン授業を受けて復学から始めることもできます。いずれにしても子供は緊張や恐怖心を抱えてる状態ですので、ハードルが低くなるよう配慮が必要です。

再登校や復学後も順調に進まない時もありますが、がんばっている(がんばろうとしている)子どもを褒めてあげることが大切です。

5.まとめ

不登校のはじまりから克服までの4段階の特徴と子どもへの接し方のまとめです。

【初期の特徴と子どもへの接し方】
朝起こしても起きてこない
・頭痛や腹痛など体調不良を訴える
・表情や声に覇気がない

無理に学校に行かせようとせず、休んでいいことを伝えましょう。

【混乱期の特徴と子どもへの接し方】
学校に全く行かない(行けなくなる)
・昼と夜の生活が逆転する
・ネットやゲームに没頭する

生活習慣が乱れる 子どもが安心する声掛けをしてゆっくり休ませましょう。

【安定期の特徴と子どもへの接し方】
暇や退屈と訴え始める
・少しずつ意識が内側から少し外側に向かい始める
・再登校や復学への気持ちはまだ見られない

会話の中から関心ごとを聞き出して、情報を与えましょう。

【始動期の特徴と子どもへの接し方】
再登校や復学し始める
・外の世界に向けて実際に行動ができる

自分から興味・関心事を話す 再登校や復学への支援・サポートをしていく

子どもによって特徴のあらわれかたや各段階の期間が異なりますが、不登校期間の子どもへの接し方の目安として、この4段階を活用してみてください。

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