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【不登校① 初期】不登校のはじまり 学校に行けなくなった高校3年生の娘

これまで「◯◯さんの子どもが不登校で大変らしいよ」という話しを聞いても他人事と思っていました。娘は、小学生の時から休むことなく学校に通い続けて今年は高校最後の年。大学受験に向け勉強と部活の文武両道を目指し奮闘しているように見えていました。

そんな娘が高校3年生のG.W明けから次第に学校に行くことを渋りだし、とうとう不登校に。他人事と思っていた不登校に自分の娘がなったのです。

この記事では、不登校の4段階の中で「初期」と呼ばれる子どもが学校に行くことを渋る時期をどう過ごしたかを書いていきます。

↓↓ 自己紹介もご覧ください。↓↓



1.不登校のはじまり

突然、娘の担任教諭から電話があり「○○さん、今日学校に来ていませんが、知っていますか。」と一言。先生は私が知らないことを察すると、「今日だけではなく、今月は数回休んでいますが、そのことは知っていますか。」と続けて言います。

今朝駅まで車で送ったはずの娘が学校にいないことで、しばらく頭が混乱しましたが、犯罪や事故に巻き込まれてないか心配になり、すぐさま思い当たるところ探し回りました。

結局、夕方に何もなかったよう娘に帰ってきました。この日は、無事に帰ってきたことがうれしくて「休むときは、一言いってね」とだけ伝えました。

娘は、「ごめん」と一言だけ。休んだ理由は話しませんでした。

◇朝起きてこなくなり、頭痛や腹痛なども訴えるように

翌日は、何事もなかったように学校に行った娘。「昨日のことは何だったんだろう」と思いながら過ごしました。ただ気になるのが朝なかなか起きてこないこと。眠いだけだろと思っていた家族は毎日無理やり起こして学校に送りだしました。

そんな娘に変化が見られたのは、先生からの電話を受け取った日から1週間ほど経ったころです。学校近くまで行くと足がすくむ。駅のトイレに閉じこもり、頭痛や吐き気で動けないと娘から連絡がくるようになりました。

娘は、大学受験を控えている高校3年生。勉強が遅れることが心配で、私たち家族は必死で学校に行かせようとしていました。娘からは、「車で学校近くまで送ってくれたら学校行けるかも」という提案があり、そのとおり送迎もしました。

しかし、学校近くまで送迎しても、娘は次第に車からも降りることもできなくなりました。

この状況になってようやく「しばらく学校を休もう」と伝えました。そして、娘はこの日からまったく学校に行かなくなりました。

◇学校を休み始めてからの変化

学校を休みはじめて3日ほどすると少し娘は元気になりました。親のほうから学校休もうと言ったわけですから、娘にしたら公認を受けたようなもの。安心して休めると思ったのでしょう。週末は買物に行きたいとか、カフェ行きたいと言ってきます。そんな娘を見て、「こんなに元気なら学校に行けるかも」と思い、カフェで娘に言いました。

すると、「うん」と言いながらも帰りの車の中で、声を殺しながら泣いていました。娘は、私が学校に連れて行こうとしている、休んでいいと言ったのに裏切られた気持ちになったのでしょう。

この日から娘は一日中ふとんを頭までかぶり、ベッドの上で過ごすようになりました。

2.不登校の兆候

娘が学校に行けなくなってから原因をずっと考えていました。振り返ってみると、不登校になる兆候は高校2年生の冬頃からあったのです。

・なんとなく毎日元気がない
・声に覇気がない
・頭痛など、あきらかな体調の変化
・自宅学習が極端に減った。
・朝、なかなか起きてこない。
・友だちについて不満をいう。

私は、一流大学・有名大学に進むことを望んでいたので、娘に休んだらという言葉を言えませんでした。娘も休んだら勉強が遅れる、みんなに置いて行かれるというような気持ちがあったと思います。

娘は親にも何も言わず、エネルギーが切れるぎりぎりの状態でがんばっていたのでした。塾に試験、部活・練習試合など、ゆっくり休むことができない生活で、少しずつ心と体が変化していったのでしょう。私たち家族はそれに気づくことができませんでした。

がんばり続ける娘を休ませるどころか、さらに期待やプレッシャーを私たち親が背負わせていました。

◇学校に行きたくない理由

中学3年生を対象にした文部科学省の調査では、不登校の理由で一番多いのは、無気力となっています。娘は、学校に行きたくない理由を話すことはありませんでしたが、私たち親は、勉強と部活を頑張りすぎたことにより燃え尽き、無気力になったと思っていました。

【中学3年生を対象に調査した不登校の理由】

・「無気力でなんとなく学校へ行かなかったため(43.6%)」
・「身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったため(42.9%)」
・「いやがらせやいじめをする生徒の存在や友人との人間関係のため(40.6%)」
・「朝起きられないなど、生活リズムが乱れていたため(33.5%)」
・「勉強についていけなかったため(26.9%)」
・「学校に行かないことを悪く思わないため(25.1%)」

出典元:「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査

3.不登校 初期の過ごし方

私たち夫婦は、娘が学校に行くことを渋りだしたころ次のように過ごしました。この時期は、娘を不登校にしたくないという強い思いから起こした行動が多かったです。

【やったこと】
・毎朝無理やり起こした。
・車で学校近くまで送迎した。
・精神障害(適応障害など)の病気について調べた。

【やっておけばよかったこと】
・学校のカウンセラーへの相談
・担任教諭への保健室登校などの相談
・心療内科の予約

毎朝無理やり起こして学校に送り出しましたが、学校に行けなかったことを責めたことは一度もありませんでした。病気については、ネットで調べるだけでなく、図書館で本を借りることもありました。

学校にはカウンセリングルームがあり、カウンセラーの方がいますので、早い段階から相談をすればよかったと思いました。また、不登校になる前に保健室で過ごす方法もあったのではないかと、いまは思います。

次の記事では、不登校真っ只中の娘の様子について書いています↓↓




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