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【憧れでつなぐ 運動会の涙 その2】

運動会が終わって1か月。忘れないために記録。

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運動会といえば徒競走ですが、団演(ダンス)も見逃せません。子どもたちは1か月以上かけて練習します。

息子たちが通う小学校では、団演を2学年ずつに分かれて行います。低学年(1,2年生)は、毎年ヒット曲にオリジナルの振り付けで、手に飾りを持って踊ります。中学年(3,4年)は「よっちょれ」。ソーラン節に合わせた威勢の良いよさこいの踊りです。高学年(5,6年)は、ダンス2種類。今年のダンスは、手に色とりどりのスカーフを持ってのマスゲーム。その後に、小学校生活集大成の「若い力」。

毎年、子どもたちは、次はぼく・私たちが踊るんだ! と上級生の踊りに憧れを抱きます。

今年の運動会は、新型コロナウィルスの影響で2学年ごとに分かれての開催。他学年の団演を見ることができないのです。息子たち、特に次男は、長男が踊る「若い力」が見られず面白くないと言っておりました。そして、ドラえもんの映画主題歌を踊る低学年の団演も見られず残念とも。

コロナの影響はこんなところまであるのか、と少々かわいそうに思いながら、それでも、頑張っている姿を保護者に見てもらうこともきっと子どもたちの心を満たし、記憶に残ることだろうと思って、息子たちをなだめました。

すると、運動会直前になって次男が「明日ね、お兄ちゃんたちのダンス、見られるんだ!」と喜んで教えてくれました。学校側の配慮で、低学年は中学年の、中学年は高学年の、高学年は低学年の競技と団演を見る機会が設けられたのです。その日、帰宅した次男が真っ先に「お兄ちゃんのダンス、カッコよかった!」と報告。すると長男が「掃除場で一緒の1年生の子がさ、『よっちょれ』カッコよかった、って言ってたよ」と。すると次男、「低学年のダンスどうだった?」と兄に質問。「良かったよ!」と。

二人とも本当に嬉しそう。次男は願いが叶って満足げ。上級生の姿に憧れを感じる、そしてそれを次は自分たちがやるんだと励みにする。大事なことなのだと、改めて思います。

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その憧れは、保護者たちも同様に抱き、つなげていきます。
長男が1年生の時に見た、6年生の団演は素晴らしく、まぶしく、5年後には我が子がこれほどに成長するのか、と驚き、憧れを抱きます。そして迎えた我が子の小学校最後の団演。5年前に抱いた憧れの姿を、我が子に見ることができる。この喜びと感動はひとしおです。涙が止まらない、そのわけはここにあるのです。

今年は叶わなかったけど、また来年度以降、保護者も他学年の競技・団演を見られることを期待します。


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