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広辞苑を読む。34

雨が降るとややひんやりする。湿度以外はこれぐらいが一番過ごしやすくていい。
机上に出しっぱなしの、ややしめっとした広辞苑を今日も読んでいく。


【意趣返し】恨みをかえすこと。復讐。

もっと軽い感じで思っていたけれど、復讐のことなのか。

【囲障】〔法〕民法上、隣りあった建物の所有者が共同の費用で境界上に設けるべき遮蔽設備。協議が調わなければ高さ二㍍の板塀か竹垣などとする。
やっぱり決まってるんだなあ。2メートルの板塀があったら「ああ、意見が相違したんだな」とわかるだろうか。

【異常気象】まれに発生する気象。多くは災害を伴う。気温・降水量などが過去三〇年にわたって観測されなかったほどの値を示す場合、また、集中豪雨・竜巻などの突発的現象や同じ気象が農作物などに被害がでるほど長期間続く場合にいう。
この定義だともうこれからは異常気象しかなくなるのではないか。

【異常聴域】火山の爆発などで著しく大きな音が伝わる時、その中心からある距離のところで音が聞こえなくなり、それより遠方の区域でよく聞こえる現象。音波が上層大気で反射屈折するために起こる。この外側の杭句を外聴域という。
まっすぐ伝わらずに上で反射するということか。SFみたい。

【衣食住足りて礼節を知る】[管子牧民「倉廩そうりんちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」]民は、生活が豊かになって初めて、道徳心が高まって礼儀を知るようになる。
これは本当にそうかもしれない。どこかのバランスが崩れると、人に優しくなれなくなる。


とても短く終わった。あまり引っかかる言葉がなかったので。
次回はP160【イスラム協力機構】から読んでいく。


昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま