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大学行くために高校辞めた息子の話 25

二次試験は前日入り。
本人も緊張感が出てきたのか落ち着かず?
あれ?落ち着かないのはいつもの事か?
出かける準備もいい加減で、
見て見ぬ振りが出来ず母が手を出し、
わーぎゃー文句言う母…🤦‍♀️
受験前に愚痴言ってはならぬ、と分かっていたのに、この息子は塩梅が難しく、手や口を出さないと、向こうから「お母さんお母さん」と私を巻き込んでくるから疲れる…

グッタリしながら駅に送り届け、神奈川へ出発した。

当日は何が起こるか分からないから、最寄り駅近くにホテルを取ってあった。
ハロウィンイベントが近いためだろうか、ホテルの部屋は空室僅かな場所ばかりだった。

バスで大学へ行くにもどれぐらいのライバル達がいて混むのか分からないし、地理に詳しくないからタクシーで行くよう話してあったが、タクシーの予約が出来ない様であったため、バスターミナルに待機しているタクシーをつかまえて大学へ向かったらしい。

面接が終わったら、タロの事だから連絡は来ないと思ってたら、電話がなった。

「めちゃくちゃ話が弾んだ!あれで落ちたら人間不信になるぐらい。」

へ?そんなに???

そんな事言うと、期待しちゃうから思わせぶりな発言は辞めて欲しいんだけど、、、。

と、恋愛ちっくな思考に誤作動しはじめた母の脳みそ。

いかんいかん、といさめ、

「まぁ、合格しなくても私は色々あるタロを二次試験まで呼んでくれた大学に感謝だよ。お疲れさま。
よく頑張った。」と労った。

終わったら神奈川を散策して楽しんでこれば良いと言ってあったのだか、「スーツ脱ぐのが面倒くさいから直ぐ帰る。」って。

はぁ、そーですか…

まぁ、良かった良かった。
気をつけて帰ってらっしゃいだな。

無事自分の掲げたミッションをやり遂げたタロの高揚した声を聞いたら、
安堵したのと同時に、嬉しかった。

結果はどうであれ、この経験はかけがえの無い宝になったなと感じた。

合格してなくても、おめでとうだ、と。

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