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Cinestill800tで渋ハロを撮る。

時は2021年。
私はお守り気分で買っていたCinestill800tの使い道を思索していた。

とりあえずで買うようなフィルムでは決してないが家に1個積んでおくだけで心の平穏が保たれる、そんな存在なのだ。

しかしいよいよ使用期限が近付いてきてしまった。

そういう事ならば仕方ないという事で、性懲りもなくまたあの眠らない街シンジュクへ繰り出すことにした。

(もうすでに一回noteで書いてるんだけどね。。。)

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甲州街道をとりあえず撮る。街灯がまっすぐ縦に写せてるのが点数高め。
写真好きならあの歩道橋から甲州街道を1回は撮るよね。


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この青に橙が混じって緑っぽくなってる色味がたまらん。
これだからCinestill800tさんやめられない。


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雨降ってないのに何故か傘をさしていた交通量調査員の方。
このバイトは座れるのに看板持つバイトが座れない理由は何なんだ。


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新宿伊勢丹、銀座三越、日本橋三越など百貨店の面構えはかっこいいからいいね。建築の詳しい事はわからないけど、渋いというか。兜町とかにもこういう建物多くて、あの街の雰囲気は結構好きだ。

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伊勢丹にひっそりと存在する映えスポット。
艶やかなタクシーのボディに反射するイルミネーションが美しいのだ。


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フィルムで写す提灯のエモさについて。
なーんか知らんけど、ついつい近寄っちゃうのよね。灯りに集まる羽虫ってこんな気持ちなのか、俺と同じだな。

こんな感じで目的地もなくウロついていたわけですが、
奇しくもハロウィーン当日であることに気づき急遽シブヤに向かうことに。


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渋ハロの代名詞 DJポリスさん。
まるで戦国時代などにみられるやぐらである。つまり本日の渋谷は戦場なのだ。そうすると私は戦場カメラマンということになるな。
あるいは盆踊りのやぐらか。そうなると渋谷は盆踊り会場という事に。
どちらもあながち間違っていないのが面白い。


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夜のスナップではタクシーを撮りがちである。思うに、この光沢のあるボディに映る街のネオンに「東京み」を感じざるを得ないのだ。

タクシーといえば、先日映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」と「ちょっと思い出しただけ」を観た。どちらも夜のタクシーが印象的に描かれている。やはり刺さる人は一定数いるようだ。

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『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991) / ジム・ジャームッシュ
IMDbより引用

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『ちょっと思い出しただけ』(2022) / 松居大悟
公式HPより引用


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渋谷センター街へ。
コロナ禍とはいえ、人はやはり多い。そしてアルコールの提供はもちろん無い。
ここでテキーラショット1杯700円とかでこそこそ売ればめちゃ儲かるだろうな、とか思ってしまった。


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都会のネオンとビニール傘の相性は最高である。
(ただしピントを外していない場合に限る。)


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渋ハロを撮る、と言っておきながら仮装の写真を全く撮っていなかった。
これは任天堂とディズニーのコラボレーションを捉えた貴重な瞬間である。


というわけで、今更過ぎる2021年ハロウィンの様子である。あまりにも今更過ぎる。フィルムカメラを使っているとしばしばこのように時空を超える体験をできるのでおすすめである。時には全く身に覚えのない写真が現像されて帰ってくる事もある。まさにサプライズプレゼントである。誕生日でもないのにサプライズを味わえるのだ。そしてその送り主は他でもない自分である。誰かに気を遣わせる事も無い自己完結型サプライズ。これで幸せな気持ちになれるなら、フィルムカメラは適した趣味だと言えるだろう。

大事なのは自分がうっかり現像を忘れていたのではなく、過去の自分からのサプライズプレゼントなのだと自己暗示するポジティブマインドを持つ事である。


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